オーストラリアは硬水?軟水?髪パサパサの原因は水道水の塩素?

オーストラリアの水は硬水だと言うのをよく聞きますが、果たして本当にそうなのでしょうか?日本は軟水 だといいますが、日本国内でもばらつきがあり、実際は東京の水はシドニーよりも硬かったりします。

私はシドニーで暮らしていますが、日本から来てシドニーでしばらく暮らしている人が、こっちの水を使ってから髪がパサパサになると言うのを良く耳にします。「硬水だから」と理由づけて納得している人が多いのですが、「本当に硬水なのだろうか?」と思い、調べてみました。

硬水とは?

水の硬度は水に含まれるミネラル分に関係します。具体的には、カルシウムとマグネシウムの金属イオン含有量だそうです。これらのミネラルが多いほど硬いとされます。

一般的には、炭酸カルシウムの1リットル中の含有量で区別するそうで、1リットル中の含有量が60㎎までなら、軟水、61㎎以上ならやや硬水、121㎎以上だと硬水、181㎎以上だと超硬水と区別しているようです。

オーストラリアは硬水か?

オーストラリアNSW州にある研究分析組織である、Lanfax Laboratoriesのサイトからの情報ですが、4都市の水の硬度は以下の様になります。

メルボルン(Melbourne) 10-26㎎/L
シドニー(Sydney)51-65㎎/L
ブリスベン(Brisbane Mt Crosby) 106-143㎎/L
アデレード(Adelaide) 80-157㎎/L

参考:Lanfax Laboratories, Water Hardness, http://www.lanfaxlabs.com.au/hardness.htm (2022年10月閲覧)

日本の水は平均で50-60mg/Lだそうで、関東の多くの場所は60mg/L以上だそうです。これらから、オーストラリアの水は硬水という意見は、シドニーやメルボルンでは当てはまらないと言うことになります。

それでは、何が髪パサパサの原因なのでしょうか?

オーストラリアの水に含まれているもの

塩素

オーストラリアでは水道水の殺菌に、塩素とクロラミンという窒素と塩素の化合物がメインで使われているそうです。季節などにより、一定の許容範囲内で、これらの薬品の量が調整されるため水道水の塩素味が濃い時と薄い時などがあるそうです。

シドニーの水道水はそのまま飲むと塩素の味がします。カーボン(炭)の浄水器を使ってみたところ、処理した水は塩素の味がしなくなりました。

シドニーの水道水には、1リットル中に5㎎以下の遊離塩素(free chlorine)、そして、1リットル中に3㎎以下の塩素の代用として殺菌に使われる窒素化合物のモノクロラミン(monochloramine)が含まれているということです。この値が、どの程度の塩素であるのかは定かではありませんが、5㎎/Lと3㎎/Lがガイドラインにおいて健康に影響しないとされる量なのだそうです。

塩素が髪のキューティクルにダメージを与えることは知られています。硬水でないとすると、もしかしたら、塩素が髪パサパサの原因かもしれません。

また、今までオーストラリアの多くの地域で、水道水中の塩素、そして、重金属、農薬の含有量がWHOのガイドラインの量を超えていたというケースも報告されていますので、測定する場所や時によってもばらつきがあるようです。

水道水へのフッ素添加

Wikipediaによると、オーストラリアでは70%以上の人がフッ素入りの水道水を日々使っているそうです。ニューサウスウェールズ州では95%、キャンベラのあるオーストラリアンキャピタルテリトリーにいたっては100%だそうです。

参考: Wikipedia, Water fluoridation in Australia, https://en.wikipedia.org/wiki/Water_fluoridation_in_Australia(2022年10月閲覧)

シドニーの水を供給するSydney Waterによると、シドニーの水道水には、1リットル当たり1㎎のフッ素が含まれているそうです。

一般には、フッ素入りの水を飲めば虫歯になりにくいので、水を使う人の歯の健康の為に規定にそって投入されていると説明されています。歯磨き粉にもフッ素入りがほとんどですし、フッ素シャンプーなるものまであるようですが、水や商品へのフッ素の使用には反対派の人たちも多いのです。オーストラリアのスーパーマーケットや薬局では、フッ素なし(fluoride free)の歯磨き粉も売られています。

実際のところ、フッ素が健康に及ぼす被害は大きく、知能低下の影響も指摘されています。骨、腎臓、甲状腺などにも影響することが報告されています。

浄水器は必須

オーストラリアの水道水は飲める水として知られていますが、塩素はもちろん、フッ素、重金属、そして、いろいろな菌や化学物質が含まれています。浄水しない水を毎日飲み続ければ、有害物質が身体に蓄積して、長期的には健康に悪影響を及ぼします。

お湯を沸騰させれば大丈夫とかいうのはウソで、塩素は減らすことが可能ですが、フッ素や重金属は取り除けません。健康を保つのに一番大切な飲み水は浄水器で処理してから飲むことを強くおすすめします。

塩素、重金属、雑菌や化学物質を取ることができる浄水器は巷にたくさんありますが、フッ素を除くにはそこいらのお店で買える浄水器では事足りません。

AceBio+ Alkaline Mineral Water Filter Jug

フッ素を99%取り除くAceBioという浄水器があり、うちでは上の写真のポット型の製品を使用しています。もちろん、塩素他の有害物質は全て取り除きます。小さいですが非常に優秀です。

フッ素が除去できる浄水器は、セラミック製のフッ素が97%取れるツボのような形をした浄水器もよく知られていますが、除去率99%以上を謳っているのはAceBio以外に見当たりません。

AceBioの商品はWaters Coという浄水器スペシャリストのオンラインショップから購入しました。

オーストラリアだけでなく、世界中にフッ素が99%まで取り除ける浄水器はほとんどなく、Waters Coにはフッ素はもちろん、塩素、ウィルス、微生物、重金属、農薬、化学物質などすべての有害物質を除去することが可能なあらゆるタイプの浄水器が揃っています。AceBioのポットタイプの浄水器は人気商品で売り切れることが多いようですが、予約販売も受け付けているようです。

また、環境にやさしい商品、ナチュラルコスメ、ビーガンの商品を取り揃えた、オーストラリア国内で実店舗も展開する、Biome Eco StoresでもAceBio他のWater Coの浄水器を扱っています。

オーストラリアで、AceBioの浄水器が買えるのはおそらくこの2か所でけです。

まとめ

オーストラリアの水は硬水で日本の水は軟水という意見はどこから来たのかは定かではありませんが、多くの人が言うのでそうだと思っている人が多いようです。少なくともシドニーとメルボルンは軟水であると言えます。また、オーストラリアの他の都市も日本の平均よりは硬いものの、値の範囲に大きなばらつきがあります。日本でも100㎎/L以上の地域はありますので、一概には日本よりも極めて硬いとは言えないようです。

オーストラリアの水道水の塩素の値が日本と比べてどうなのかは、知るすべがありませんでしたが、塩素は髪をパサパサにすることは事実です。

ちなみに、オーストラリアの強力な紫外線も髪をパサパサにする原因の一つです。

フッ素は、髪をパサパサにはしませんが、健康に害を与えます。

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