美しい紫の花ジャガランダは春のオーストラリアの名物

ジャガランダ(Jacaranda)

ジャカランダは、中南米、南アフリカ等の亜熱帯地域原産の、紫色の美しい花を咲かせる10-15メートルの高さの木で、オーストラリアでは春になると至る所でジャカランダが咲乱れます。ちょうど日本の桜を紫にしたような感じで、シドニー市内でもたくさんのジャガランダがあり、春のジャガランダのある風景はとても絵になります。

オーストラリアでは、春のジャカランダの美しさがあまりにも有名なので、ローカルの人でもジャカランダはオーストラリア原産の木と思い込んでいる人も多いようです。

シドニー大学構内のジャガランダ

日本では、キリモドキ属と呼ばれるそうで、九州の宮崎の日南や、神奈川県の熱海に行けば、春には美しい紫の花を咲かせる並木が見られるそうです。

オーストラリアのジャガランダが咲き乱れる季節は毎年、10月~11月です。暖かい地域では10月後半には満開になりますが、気候が比較的寒い地域では、11月に満開になり、12月初めまで美しい花を咲かせて人々を楽しませてくれます。

シドニーでは、サーキュラキーやタウンホールにもジャガランダの木がありますので、この時期に訪れるならば美しい紫の花とシドニーのアイコンを一緒に写真におさめることができるでしょう。

タウンホールのジャガランダ

ジャガランダが散る時はジャガランダの木の下の地面がまるで紫の絨毯で覆われたようになります。この光景も美しくオーストラリアの初夏の名物となっています。

散り落ちた紫の花びらの絨毯

ジャガランダはよく日本の桜にたとえられますが、日本の桜が春先に咲くのにたいして、ジャガランダは春の終わりに咲きます。ですから、ジャガランダが散ると夏の到来というわけです。

こちらはシドニーの美しいジャガランダをとらえた動画です。

さくら(Cherry Blossoms)

桜の話をしたので、オーストラリアでの桜についても少し触れます。オーストラリアでも桜は咲きます。特に冬が寒いエリアで多く見られますが、シドニーでも見られます。

桜並木で有名なのは、かつて日本兵の捕虜収容所があったカウラ(Cowra)の日本庭園です。毎年春(9月)に「SAKURA MATSURI (CHERRY BLOSSOM FESTIVAL)」と称して、イベントが開催されます。

シドニーのオーバーンにある日本庭園

カウラはシドニーから南西方向に約300㎞の距離がありますが、シドニーのオーバーン植物園(Auburn Botanic Gardens)内の日本庭園でも桜並木が見られます。桜が見れる旬の時期は8月後半から9月初めくらいです。

ちなみにシドニーの道端でも桜の木があったりします。8月から9月のはじめの間に歩いていると、こんな感じでふと桜の花に出会ったりします。

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