オーガニック食品とは?なぜ人気なの?

ここ最近、重要が増え続けているオーガニック食品。オーストラリアのWollworthsやColesといった大手スーパーには、オーガニックコーナーが設けられ、野菜、牛乳、お肉、お菓子などのオーガニック食品が身近な存在になっています。

オーガニック食品は体に良さそうで興味はあるけど、値段が2割以上高いことが気になるし、「あまり違いがわからないので、節約第一」といつもの食材を買うという人も多いはず。

この記事では、農家の家で育った私だから言えるオーガニック野菜のメリットについて説明します。

農薬がなぜ体に悪いのか?

オーストラリアでは、オーガニック野菜といえば無農薬は当たり前。無農薬だけでなく、更に厳しい基準をパスしたものでなければ、オーガニックと名乗れません。

野菜についた農薬は、一度体内に入ると、体外に出すのは難しく、血管壁にゴミとなって溜まっていき、血管壁を汚します。つまり、血液が通る道が農薬を取ることで、狭くなるということです。他にも、水道水に含まれる塩素や化学調味料、薬なども同様で摂取してしまうと体内毒となってしまいます。

中でも、最も残留農薬が多い食品に挙げられるのがイチゴです。洗っても、意味がないほど、丸ごと農薬なんです。子供たちに人気の苺が残留農薬の王様なんて酷ですね。

農薬を使って育てた野菜・果物の残留農薬の多さに順位をつけると以下のようになります。

1位 いちご、2位 ほうれん草、3位 ケール、4位 ネクタリン、5位 リンゴ、6位 葡萄、7位 桃、8位 チェリー、9位 梨、10位 トマト、11位 セロリ、12位 じゃがいも、13位 チェリートマト、14位 レタス、15位 きゅうり、16位 ブルーベリー、17位 唐辛子、18位 プラム、19位 さやえんどう、20位 みかん、21位 ラズベリー、22位 グレープフルーツ、23位 カボチャ、24位 人参、25位 ズッキーニ、26位 バナナ、27位 さつま芋、28位 すいか、29位 マンゴー、30位 キウイ、31位 メロン、32位 キャベツ、33位 マッシュルーム、34位 ブロッコリー、35位 カリフラワー、36位 アスパラガス、37位 茄子、38位 玉ねぎ、39位 パイナップル、40位 トウモロコシ、41位 アボカド という具合です。

洗っても、皮を剥いても、食品は土から農薬を吸ってしまっているのです。農薬で汚染されていない土壌で育ったものでないと、本当のオーガニックとは言えません。

通常の農家は草との闘いです。草が土の栄養を奪わないよう、超強力な除草剤という液体を土壌にスプレーします。そして更に、雨で農薬が落ちてしまわないように添加剤をふり、収穫後の果物に虫がつかないように、防虫剤まで振りかけます。そして、不自然にピッカピカとしたツヤがある果物と野菜の出来上がりです。

スーパーの果物や野菜に虫の食べた形跡が無いのは、この流れがあるからなのです。人々は虫も食べない見た目が綺麗な食材を好みます。しかし、農家が農薬や化学肥料を振りかけるシーンを見てしまったら、きっと唖然とすることでしょう。洗っても無駄。農薬は染み込んでいるわけですから、とれません。

また、残留農薬が他の野菜に比べて少ないトウモロコシですが、オーストラリアで売られているトウモロコシの9割以上が遺伝子組み換えのものだと聞いています。ですから、オーガニックのトウモロコシを食べることをおすすめします。

オーガニックは本来の姿

農薬、添加剤、防虫剤などを使えば、育てるための手入れも省けて、保存も効くので生産者の効率性アップやコスト削減に繋がり、消費者も安く手に入れることができますが、野菜・果物の本来の栄養素は犠牲になるだけでなく、農薬の毒素から有害にさえなり、健康に及ぼすリスクは大きくなります。

そもそも農薬を使わずに育てた食物じゃないと体に悪さをするのです。現在では、頭痛、癌、パーキンソン病、先天性の異常などと因果関係があると言われています。

健康を失うと全てを失うといわれていますが、実際失ってから、食事に気を遣ったり、運動を始めたりするのは、時すでに遅しとなりかねません。健康なうちから、ウイルスに負けない身体を作っていくことが大切だと思います。特に妊娠中の方、闘病中の方や小さなお子様はオーガニック食品を摂取することを検討されては如何でしょうか?

重い鬱病で悩んでいた友人が、「オーガニック生活に変えた途端、たった7日間で元気になった。それだけ、野菜のエネルギーが違うのだと確信した。」と言っているのを聞いたことがあります。

結局、野菜も人間も自然の一部。自然の恵みで育った方が美味しくて元気なのは当たり前なのかもしれませんね。

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