オーストラリアで車を持つのにかかる費用

オーストラリアに長期滞在するならば、車があると便利です。シドニーなどの都会で生活する分には車は無くても不自由しませんし、学生で勉学優先なら必要ないかもしれません。でも、車があると行動範囲が大幅に広がり、色々な場所へ行けるようになります。

車を持つのはお金が掛かります。それでも、車を購入するメリットがあるかどうかを検討する必要があります。以下は、車を購入する時と維持するのに掛かるであろうコストです。

1.車両の価格
2.車両の所有者変更に伴う費用
3.任意保険料(オプショナル)
4.故障などの際のロードサービス(オプショナル)
5.車検を更新する場合はその費用

1.車両の価格

これは、広告や展示されている車に表示されている価格その物です。

2. 車両の所有者変更に伴う費用

これは、新たに車両を購入する際に、車両価格とは別に必ず掛かる費用です。NSW州は変更手数料$32と購入価格の3%程の税が掛かります。これについて詳しくは、オーストラリアでの車の所有者登録内容の変更についてという記事で説明しています。

3.任意保険料

強制保険は、車検のある車に既に含まれていますが、任意保険は必要に応じで所有者の選択に任されています。任意保険に入っていなくても、法律上、何の問題もなく車を運転できますが、日本と同様、多くのドライバーは任意保険に加入しています。

自損もカバーする総合保険は“Comprehensive Insulance”と言い、対物・対人のみカバーする保険は “Third Party Insurance”と言います。価格は車種やドライバーの経験や年齢によって大きく変わってきます。また、免責の設定によっても変わります。

対人・対物のみで免責をゆるくする(事故などが起こった場合に払う最低金額を高くする)と車種にもよりますが、一年間で数百ドルからのプランもあるでしょう。総合保険でも、免責設定や、車両保証額設定を下げる方に調整すれば、安くなりますが、$1000ドル近く年間で掛かるケースが多いようです。

任意保険については、「オーストラリアで車の保険に入るには?」で詳しく説明しています。

4.故障などの際のロードサービス

これは、日本でいうJAFの提供するサービスです。オーストラリアのロードサービスはRoadside Assistanceと呼ばれ、何社かありますが、一番大規模で利用者が多いのはNRMAです。MRMAのロードサービスはNRMA Roadside Assistanceで、年間$110ドルで加入できます。車の保険で有名な、Budget DirectもRoadside Assistanceを提供しており、こちらは年間$74.95です。“roadside assistance”とお住まいの州(例“nsw”)との複合キーワードで検索すれば、他にも探すことができるでしょう。

故障時のレッカー移動(距離の制限あり)や、バッテリー上がり、うちかぎ、パンク、ガス欠など、応急処置は無料で加入者には提供されます。特に、車で長距離の移動をする場合は、入っていると安心です。

任意保険によっては、ロードサービスが込みになっているものもありますので、保険と合わせて、検討するといいでしょう。

5.車検を更新する場合の費用

オーストラリアでの車検は1年毎です。車を購入する際には、充分な車検が残っているかも検討しないと、車検費用はばかになりません。

車検を更新するには、車両検査費用(必要ならば修理費)、強制保険費用、そして、車検更新の手数料と車両税が掛かります。詳細は別記事、オーストラリアで車検を通す(Registrationを更新する)で説明していますが、2500㏄の乗用車を例にとると、合計費用で$1200-$1500くらいです。これも、強制保険がドライバーの経験と年齢により差が出るので、若いドライバーの方はもう少し掛かるかもしれません

以上が、オーストラリアで車を購入して維持する際に検討が必要なコストです。

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