以前アップした「オーストラリアの習慣や文化の違いにびっくり」という記事が大好評なので、続編として更に、文化や習慣の日本との違いを紹介します。
オーストラリアのビックリする文化・習慣
ストリート編
運転している車が信号で止まると窓を拭いて小銭をせがむ人がいる
車を運転する人なら、交通量の多い大きな交差点で赤信号で車が停止している時、ガラス掃除用の小さいゴムワイパーと水の入ったペットボトルを持って車と車の間を素早く歩く人を見かけることがあるでしょう。彼らは車に乗っている人に目を合わせてきます。窓を拭いてほしければイエスの素振りを、いらなければ無視するか首を横に振りましょう。もし、拭いてもらったら$1-2くらいのコインを渡しましょう。
街でバス代や電車代が無いから帰れないと小銭をせびる人がいる
人通りが多い街中で、お金が無くて家に帰れないのでバス代、または、電車代をくれないかとか、数ドルでいいからくれないかと道行く人に声を掛ける人に出くわすことがあるかも知れません。
シドニーなど大都市には常習者の人たちも結構いて、1日に何十人も声を掛けて$100くらい稼ぐ人もいるようです。
平気で地べたに座る
よく「こんなとこで」という場所で座っている人たちを見かけます。例を挙げると、電車やトラムの中で床に座る学生は都市部では目にすることが多いのではないでしょうか。
歩き食いする大人が多い
オフィス街などでは、スーツ着てサンドイッチを食べながら歩く人たちとか普通に目にします。
自転車はヘルメットをかぶり車道を走る
自転車はヘルメット着用と、車道を車と同方向に走ることが義務付けられています。逆走や歩道を走ると捕まります。都市部では、たまに、車道を走るサイクリストの後ろに追い越せないでいる車が連なり渋滞になる光景も見られます。
仕事編
年1か月の有給休暇を取る
平均で年20日くらいある有給は全部使うのが普通です。使わないと変人扱いされるかも知れません。
社内恋愛が非常に多い
社内恋愛はオープンにされています。後ろめたさを持つ必要はありません。社内恋愛で結婚した後も、子供が生まれて産休から復帰した後も、夫婦で同じ会社で働き続ける人たちも珍しくありません。
ながら仕事は普通
オフィスワークなら食べながら仕事する人たちも結構います。ガム噛みながらも文句を言われることはありません。音楽掛けながらとか、電話で話しながら仕事する人もいます。また、肉体労働現場やカフェやレストランでは大声で歌ったり踊りながら仕事する人もいます。
Fワードがすごい人が普通に職場にいる
Fワードを連発する男性が職場にいるというのはよくある話です。特に工場や現場だと顕著です。マネージャーがFワードすごいという例も結構あります。
お店編
お客を待たすことに神経を使わない
他にやることがあれば何人待ってようが知らんぷりという店員は極めて普通です。カウンターで前の客と話し込んで次の客を待たせる人も良く目にします。
BYOといって酒を自分で持ち込むレストランが多い
オーストラリアでレストランがアルコール飲料を扱う場合、高いライセンス料を支払う義務があり、客の持ち込みならばその必要はありません。アルコールの持ち込みはBYO(Bring Your Own)と言います。基本的にライセンスがないレストランは、BYO可で、店先に「BYO」の表示があるケースがほとんどです。
店員によってサービスが違う
飲食店でも小売店でも対応してくれる店員によってサービスが違います。ぶっきらぼうでやる気のない店員がいると思えば、サービス精神旺盛で超フレンドリーな店員もいます。やる気のない店員に当たった時はあきらめましょう。
ジュースが高い
スーパーなどで売っている飲み物の値段が異常に高く、最低でも2ドル以上出さないと飲み物は買えません。
包装は基本的にない
お店で買い物をした商品は基本的には包装してくれません。日本みたいに「包装しましょうか」と聞かれることはまずありません。中には、リクエストすれば包装(Gift wrapping)のサービスを購入した金額に応じてしてくれる、または、別途料金でしてくれる店もあります。ちなみに、本屋で本を買ってもブックカバーはありません。
トイレ編
公衆トイレの便器に便座が無いことがある
私の知人は汚いので空気椅子でするそうです。また、和式便所のように便器の上の縁に足を掛けてしゃがむと言う人もいました。どっちもきっつ―!!
トイレットペーパーホルダーにフタが無い
日本みたいにフタがあるのを見たことがありません。紙が切りにくいです。
トイレットペーパーがよく逆にセットされている
これよく見ます。何故だか、いつも、わざとやっている家庭もあります。
トイレのドアのカギが壊れていることがある
公衆便所によくあります。手を伸ばして押さえながら用を足すと、腕がつりそう。
トイレのドアの下の空きがでかい
公衆トイレのドアのが広く開いていて足と降ろしたパンツ丸見えってところもあります。
ウォシュレットがない
ウォシュレットは日本特有の文化。オーストラリアでは中々見られません。ウォシュレット慣れしてしまったおしりには、紙で拭くだけは辛いかもしれません。
コンビニの客用トイレがない
日本と違って、コンビニは品揃えがしょぼい上にトイレを貸してくれません。
オーストラリア人の気質について
オーストラリア人は現実的で、控えめな人が多いと言われています。人を差し置いて、自分を強く主張する人は、他の欧米諸国に比べて少ないようです。
一方、控えめで謙遜的だけれど、ユーモアのセンスがある人が好かれます。誠意ある態度を好み、うむぼれた人を嫌う傾向にあるそうで、学歴や資格などを自慢する人を信用せず、そのような人に興味を示さない人が多いです。
逆に、自分の成果も大したことがないと謙遜して話す人が多いのも特徴です。日本人と近いところがあると思いませんか?
挨拶の時は男性同士なら握手を交わすのが一般的です。女性同士、女性と男性では控えめなら握手、友達の関係以上ならハグやほっぺたにキスするのも一般的です。
挨拶は「Hi」、「Hello」、「How are you?」が一般的で、近所の人に会ったら挨拶するのが普通です。「Good day(グッダイ)」というオージー特有の挨拶も男性はたまに使います。すれ違いざまの挨拶で「How are you?」と良く言ったりするので、その時は「How are you?」と言い返すか「Good!」とか言っておけばよいでしょう。まともに「I am fine thank you. And you?」とかいう人はいません。
さいごに
オーストラリアの人たちは一般的には人間関係を大切にし、助け合う精神があります。困っている人がいたら声をかけたり、ドアを開けてくれたりするのは多くの人が無意識にとる行動です。
オーストラリア人は「easygoing(イージーゴーイング)」とよく言われるように、一般的にはお気楽でゆるいのを好む人が多いと言われます。楽に生きられる人間関係というものに価値を感じている人が多いようです。
お客に対するサービスがゆるいのは、長い間日本で暮らしてきた人たちにとっては信じられないと感じるかもしれませんが、働く方としてはストレスも少なくていいのかもしれません。
オーストラリア人の気質については、一般的によく言われていて筆者もそうだなと同感する内容を書いていますが、一概には言えないと言うことを付け加えておきます。
多民族国家で多国籍文化のため、それぞれの家系に引き継がれる文化と宗教上の理由などで、いろいろなタイプの人たちが暮らしています。オーストラリア人といっても色々なバックグラウンドの人たちがいますので、実際は習慣もそれぞれ様々です。