「本物のUGGブーツブランドはひとつだけ」と思っていませんか?実はそれ、一番よくある誤解です。
オーストラリアには、本物のUGGブランドがたくさんあります。
「UGG」という名称が登録商標として強く保護され、他社が使えないのは、日本・アメリカなど“限られた国”だけで、世界共通ではありません。
「UGG」は、日本では商標ですが、豪州では一般名詞として、使用に制限はありません。したがって、オーストラリアには、ブランド名に「UGG」がついた様々な商品が出回っています。
そんなオーストラリアで、高品質なUGGブーツを安全に買う方法を案内します。
先に結論だけ知りたい方へ
- 日本で呼ばれる正規UGGとは、中国産アメリカのブランドのUGGブーツのこと。
- オーストラリアでは、UGGは一般名称なので、UGGという名称を含むブランドがたくさんある。
- オーストラリア産の高品質のUGGブーツを失敗なく購入する方法を案内。
UGG(アグ)ブーツとは何か?
UGG(アグ)ブーツと言うと、日本においては、'UGG®'社のブランド製品のことを指す人が多いのではないでしょうか?
日本では、'UGG®'社製品が登録商標され、あまりに有名なので無理もありません。
'UGG®'社製でないアグブーツを、偽物のように扱う風潮もあるようですが、そうではありません。
オーストラリアとニュージーランドにおいては、UGG(アグ)とは、一般的にシープスキンでつくられた、ムートンブーツなどの履物のことを指します。
本物と偽物
本物のUGGと偽物のUGGの違いは何でしょうか?はたして、本物とか偽物とかいう区別があるのかも疑問なところです。
アメリカの'UGG®'が“UGG”を日本、アメリカ、そして、ヨーロッパの数か国で商標登録しているので、他のUGGブーツメーカーが“UGG”という名前をこれらの地域で使用することはできません。ですから、これらの地域で“UGG”というと、'UGG®'社の製品のことを指します。これらの地域では、一般的な呼称はシープスキンブーツです。ですから、これらの地域で“UGG”を名乗る他ブランドの商品は、法律的にはコピー商品ということになってしまいます。
オーストラリアとニュージーランドでは、“UGG”はアメリカの'UGG®'の登録商標として認められていませんので、シープスキンブーツと呼ぶよりも、UGG Boots(アグブーツ)と呼ぶのが一般的なわけです。UGGの商標の登録に関しては、オーストラリアでは裁判沙汰になりました。オーストラリアのアグブーツ生産者は、昔からシープスキンブーツを一般的にアグブーツと呼んで販売していた為、アメリカの'UGG®'が“UGG”を独自の商標とすることは、オーストラリアとニュージーランドでは認められませんでした。
ですから、オーストラリアとニュージーランドでは、“UGG”という呼び名は一般名であり、“UGG”というネームを使うことに法的な制限はありません。どの、シープスキンブーツも本物のアグブーツなわけです。
これが、“UGG”をロゴに使ったオーストラリア製のUGGブーツブランドがたくさんあって、消費者が混乱している理由です。
ですから、オーストラリアとニュージーランドにおいて、アグブーツと呼ばれるものは、どれも本物で、偽物はないということになります。あえて偽物と呼べるものは、合皮製のアグスタイルのブーツでしょう。
これらは、オーストラリアの大型小売店のK-mart、Big W、Targetなどでも売られています。価格は$30前後です。
パッと見はよくわかりませんが、本物のシープスキンの製品は裸足で履いても蒸れることがないのが特徴で、合皮の製品はすぐに足が蒸れるというのが、履き比べるとすぐにわかります。
また、天然革は伸びるので足になじみ、履き心地も違います。そして、持ちも全然違います。手入れさえよければ何年も、底を張り替えてでも履き続けることができます。
どのアグブーツを買うか
アメリカの'UGG®'の製品は、オーストラリアでも販売されており、Myerなどの高級デパートやショッピングモールなどに出店しています。
マーケティング戦略の効果でセレブご用達のブランドイメージがあるので、オーストラリア製でなくても売れています。また、中国製でもオーストラリア製の物より割高です。
UGG®製ブーツのタグに「Made in China」の表記が
オーストラリア製のアグブーツは、品質はもちろん、デザイン性もアメリカの'UGG®'に負けておらず、しかも、中国製である'UGG®'の製品より割安で入手可能です。
特に旅行者がおみやげに買う場合は“Made in Australia”が重要なポイントになりますので、世界各国どこでも変わらない価格で手に入る中国製の'UGG®'よりも、オーストラリアブランドをという人たちが多いです。
でも、日本国内では、“Made in Australia”にこだわりはなく、日本でもっとも有名で一流ブランドとしてのステータスが定着している中国製アメリカブランドの'UGG®'が、やっぱり欲しいという意見も多く聞かれます。日本市場で商標を抑えることで、他のUGGブーツブランドがまるで偽物のように認識されるように消費者を洗脳することに成功した例とも言えるでしょう。
アメリカの'UGG®'の対抗馬としてよく取り上げられるのが、デザインも良くて世界的なブランドステイタスもあるEMU Australiaのアグブーツです。日本でも人気のブランドですね。
オーストラリア製かどうかを見分けるのは簡単で、オーストラリア製はそのことをアピールする “Australian Made”または “Product of Australia” と書いてあるグリーンのカンガルーの三角タグが付いています。
品質という点では、どのブランドも大差がありません。日本で使うことが前提なら、オーストラリアからわざわざ、日本で買える、日本国内ではステイタスの高い中国製でアメリカブランドのUGGブーツを買うメリットはありません。
厳選した、アグブーツのオーストラリアブランドを紹介します。
アグブーツのブランド
オーストラリアで販売されているアグブーツには、色々なブランドがあります。
UGG®
先ずは、アメリカブランドの日本で一番有名な、UGG®を紹介します。アメリカの‘Deckers Outdoor Corp’のブランドでモデルのほとんどが中国で製造されています。ラベルのUGGのロゴの真ん中のGが大きいのとUGGの文字の後に登録商標をあらわす®が入っているのが、'UGG®'です。
セレブ達も愛用したことから、日本を含む世界各国で一番有名なのが、この'UGG®'社の製品です。
ちなみに、2016年まではブランド名に「Australia」がついて、「UGG® Australia」と呼ばれていましたが、今は単に「UGG®」となっています。アメリカのブランドなのにAustraliaと入っていたのと、世界シャアの大きさから、多くの消費者にオーストラリアの正規品であるという誤解を生むことになったようです。
'UGG®' は、昔からオーストラリアにあったアグブーツを、世界的に有名にした立役者でもあります。
1978年に若いオーストラリアのサーファー、Brian Smithがカバン一杯に詰めたシープスキンブーツをもってカルフォルニアに渡り、ブーツを人々に紹介したところから、'UGG®' が始まったというストーリーも「なるほど」と歴史を感じさせるものとなっています。
その後、1995年にDeckers Outdoor Corporationが'UGG®'を買収してから、世界中にアグブーツ人気の波が押し寄せました。
UGG® Australiaのロゴは真ん中のGが大きい
EMU(エミュー)Australia
オーストラリア超有名シープスキンブーツブランド
EMUのてんとう虫とクマのデザインのブーツ
おそらく日本では、EMU Australiaは、アメリカの'UGG®'の次に有名なブランドなのではないでしょうか?
ファッショナブルなデザインと洗練された広告などにより、他のオーストラリア製アグブーツブランドよりもおしゃれだというイメージを消費者に持たせるのに成功しているブランドです。EMU Australiaのサイトを見れば、日本で人気なのもうなずけます。
EMUブランドを扱っている店舗は、オーストラリア中にたくさんあり、国内の主要都市ならどこでも手に入れることができます。EMU Australiaのサイトの下部のStore Locatorから取り扱い店舗を調べることができます。
EMU Australiaと日本へも発送してくれるオンライン通販ショップについては、こちらの記事「EMUオーストラリア 商品の特徴と公式オンライン通販」に詳しくまとめています。
UGG Express
コスパ最高の高品質・デザイン性◎
UGG Expressは、30年以上アグブーツをつくり続けているシドニーが拠点のブランドで、アグブーツだけでなく幅広いデザインで質の高いフットウエアをお手頃価格で取り揃えているのが特徴です。
キッズ用アグブーツの品揃えも豊富で、かわいいアニマルデザインのブーツをEMUよりもかなり安く手に入れることができます。
シドニーのDFOやチャッツウッド(Chatswood)のウェストフィールド・ショッピングセンターなど数カ所に実店舗を持っています。
オンラインショップで$60以上購入するとオーストラリア国内の送料が無料になります。
UGG Expressのサイトの下部にあるNewsletter(メルマガ)にメールアドレスを入力して登録すると、キャンペーン実施時にメールでセールや割引のクーポンなどのお得な情報が送られてきます。
UGGやEMUにある人気のデザインのものをお安く手に入れられて、品質も申し分ないのがUGG Expressです。
The UGG Shop
デザイン重視
The UGG Shopは、オーストラリアファッションの首都と言われるメルボルンで2008年に誕生したブランドです。The UGG Shopの商品はどれも洗練されたスタイルが特徴で、サイトのセンスがとても良く、人気上昇中のブランドです。
実店舗はメルボルンにしかありませんが、オーストラリア国内の送料は無料で適切なサイズのブーツを購入するための丁寧なガイドもありますのでオンラインでの購入も安心です。
上記のUGG Express同様、人気のデザインも充実していますので、The UGG Shopでは高品質のものをUGGやEMUより少しお安く入手することが可能です。
UGG Australia®
アメリカの'UGG®'とは違う、オーストラリア製の‘UGG Australia®’です。Luda Productions of Australiaという企業が持つブランドでオーストラリア製のアグブーツのシェアとしては国内市場最大です。
アメリカの'UGG®'とオーストラリアの‘UGG Australia®’は全く違う会社のブランドです。
ブランドロゴに関しては、アメリカの'UGG®'はUGGの真ん中のGが大きくなっているのに対し、オーストラリア製の‘UGG Australia®’はUGGの全ての文字サイズが同じでデザインも違うので同じブランドには見えません。
オーストラリア産のUGG Australia®は、アメリカのUGG®ブランドのコピーではありません。れっきとした本物のアグブーツです。
UGG Australia®の製品は、国内の主要都市なら数々のファッション小売店やお土産店で手に入れることができます。
その他のオーストラリア製UGGブランド
オーストラリア製UGGを売るショップ
上記以外のオーストラリア製アグブーツのブランドはたくさんあります。
上記以外のオーストラリア製アグブーツのブランドを調べるには、Australian Sheepskin Association(オーストラリア・シープスキン協会)のWhere to buy(どこで買えるか)のページをご覧ください。
オンライン購入時に失敗しないチェックリスト
オーストラリアのUGG通販は安全ですが、安さだけで選ぶと失敗します。
以下をチェックすれば、ほぼリスクは回避できます。
✅ 購入前チェックリスト
素材
✔ 表記に Genuine Sheepskin / Australian Sheepskin があるか
✖ Synthetic / Faux の記載があれば合皮
製造国
✔ Made in Australia(品質・お土産価値重視)
△ Made in China(UGG®社など)
詳細情報の有無
会社情報(住所・ABN)
返品ポリシー・サイズ交換条件
実店舗の有無(あれば信頼度UP)
極端に安すぎないか
本革シープスキンで $30〜$40 は要注意
相場:
豪州製:$120〜$200
中国製:$150〜$250(UGG®など)
レビューの中身
★の数より「レビュー内容」を読む
「蒸れない」「毛が密」「匂いがしない」は本物の特徴
UGGブランド比較表(価格・製造国・特徴)
代表的ブランドを実用目線で比較しています。
| ブランド名 | 製造国 | 価格帯(AUD) | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| UGG®(米国) | 中国 | $180〜$250 | 世界的知名度・日本でのブランド力 | 日本でのステータス重視 |
| EMU Australia | 豪州 / 中国 | $150〜$230 | デザイン性・品質バランス◎ | ファッション性も欲しい |
| UGG Express | 豪州 | $100〜$180 | コスパ最強・種類豊富 | 安く良質なUGGを買いたい |
| The UGG Shop | 豪州 | $120〜$190 | 洗練デザイン・上質 | 大人向け・ギフト |
| UGG Australia® | 豪州 | $120〜$200 | 歴史 | シンプル・クラシック志向 |
| 量販店系(Kmart等) | 合皮 | $30〜$50 | 見た目だけ | 本物を求めない人 |
まとめ|「正規かどうか」より大切なこと
UGGブーツを選ぶうえで、多くの人が最初につまずくのが「どれが本物で、どれが偽物なのか?」という疑問です。
しかし、この記事で見てきた通り、
- 日本・アメリカでは UGG=特定ブランドの商標
- オーストラリア・ニュージーランドでは UGG=シープスキンブーツの一般名称
という違いがあり、オーストラリアでは“UGGと書いてあるから偽物”ということはありません。
本当に見るべきポイントは、
✔ 天然シープスキンを使っているか
✔ 合皮ではないか
✔ 製造国・品質表示が明確か
✔ 信頼できるブランド・販売店か
という 「中身」と「作り」です。
実際、オーストラリア製のUGGブーツは、
- 蒸れにくく
- 足になじみ
- きちんと手入れすれば何年も履ける
という点で、中国製の大量生産品とは明確な違いがあります。
一方で、日本では
- ブランド力
- 知名度
- ファッション性
を重視して、アメリカのUGG®を選ぶ人が多いのも事実です。
どちらが正解というわけではなく、目的によって選び方が変わるだけです。
✔ 日本でのステータスや安心感を重視するなら「UGG®」
✔ 本場の品質・コスパ・Made in Australiaを重視するなら「オーストラリア製UGG」
この記事で紹介したブランドはいずれも、
「偽物ではない」「安心して選べるUGGブーツ」ばかりです。
大切なのは、
商標のイメージに振り回されず、自分に合った一足を選ぶこと。
ぜひ、あなたの用途・価値観に合ったUGGブーツを見つけてください。
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いろいろなオーストラリア人気ブランドのリストは、ブランド一覧をご覧ください。