オーストラリアで車の保険に入るには?自動車の任意保険について

この記事では、車検に含まれる強制保険とは別に、もしもの為に加入する任意保険について説明します。

オーストラリアで車を購入したら、先ず必要なのは名義変更です。名義変更を含む車の購入についての詳しい手順は「オーストラリアで車を持つのにかかる費用」で説明しています。

名義変更をすると、自分の名義で車検証が発行されます。この車検証には、日本で言う自賠責保険である強制保険(CTP)が含まれます。「CTP」は「Compulsory Third Party(強制第三者)」の略です。

強制保険(CTP)だけでも運転はできますが、強制保険(CTP)は、対人の損害に対してのカバーのみで、対物の損害はカバーしません。ですから、オーストラリアでも日本と同じようにもしものアクシデントに備えて任意保険に加入するドライバーが多いです。

任意保険の種類

任意保険は取り扱っている保険会社が多く、保険料金も種類も各保険会社によって色々ありますが、大きく別けると以下の2つの種類になります。

Comprehensive Insurance(総合保険)

自損、他損に関わらず、フルカバーで保証されるのがComprehensive Insurance(総合保険)です。災害、窃盗などにも対応するものも多いですが、お値段は高めです。

Third Party Property Damage Insurance(第三者損害賠償責任保険)

対人・対物の損害に対してのみカバーしているのがThird Party Property Damage Insurance(第三者損害賠償責任保険)です。

基本的に自損事故についてはカバーの対象外ですが、オプションで追加料金を払うことで自損事故をカバーしたり、必要に応じてアレンジできる商品を提供する保険会社もたくさんあります。

保険会社

多種多様な保険会社が任意保険を取り扱っていますが、以下に代表的な保険会社を、いくつか挙げます

Youi(ユーイ)

NRMA(エヌアールエムエー)

AAMI(エイミィ)

QBE(キュービーイー)

保険料金は年齢、運転歴、車種、保管場所(住所)によって、大きく変わります。また、各保険会社によっても、値段にかなり差がありますので、各保険会社のサイトからオンラインで、先ずは見積もり(Quote)を取りましょう。

ちなみに、一般的にお値段は排気量の大きい車ほど高くなり、年齢が高いほど安くなります。25歳以下だと、保険料はかなり割高になります。州によっても値段に差があり、NSW州は最高値です。タスマニア州はかなり安くなります。

それと、免責の設定によっても値段が変わります。免責を低くする(事故などが起こった場合に払う最低金額を高くする)と保険料が安くなったりします。総合保険だと、車両が全損した場合の保証額設定を下げると保険料が安くなります。

また、Youi(ユーイ)のように、故障した時に来てくれるロードサービスも含まれている保険を提供する保険会社もあります。Youiは、費用の安さだけでなく、カスタマーサービスの良さと状況に合わせて調節できるフレキシブルな保険内容で消費者評価の高い、オーストラリア有数の保険会社です。

各社ウェブサイトの「QUOTE」というリンクをクリックすると、個人情報入力画面に移動し、オンラインで見積もりが入手できるようになっています。見積りを取ったからといって、購入に対する何の義務も生じませんので、色々なパターンで、いくつかの保険会社から見積もりをとって、比較してから決めるとよいでしょう。

さいごに

オーストラリアで、安くて内容も良い自動車の任意保険に加入するには、たくさんある保険会社の種類も多い商品から自分の状況に合うものを選ぶという時間の掛かる作業が必要です。

料金は、車種、年齢、運転歴などの状況によって差がありますが、安くても年間で$1000ドル近くは掛かると思っておいた方が良いでしょう。

現地に住む人たちでも、他に条件が良い保険商品があるのも知らずに、面倒くさいと調査もせず、同じ保険会社で長年高い料金を払い続けている人たちも多いです。

先ずは、Comprehensive Insurance(総合保険)に加入するのか、Third Party Property Damage Insurance(第三者損害賠償責任保険)でいいのかを決めてから、いろいろな保険会社から、見積もりを取って比較してみることをおすすめします。

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