オーストラリアで転売して稼ぐ方法

ロードサイドのディスカウント量販店

オーストラリアでの仕事の探し方について説明した記事(以下リンク)で、自分で稼ぐ方法についても少し触れましたが、その中の一つ、転売の差額で利益を出す「せどり」について紹介します。

関連記事:オーストラリアでの仕事の探し方と種類別ローカルジョブ求職法

安く仕入れて、高く転売した差を利益にするビジネスを「せどり」と呼びます。英語では、Resellingです。

日本では「せどり」というと、中古店で買った本や量販店のセールで買った家電品等を、Amazonやヤフオク、メルカリなどのサービスを通じてネットで高く売る手法が有名です。

オーストラリアへの輸入転売

オーストラリアでは、こういう行為を「せどり」という様に、ネットビジネスの一つのカテゴリーとして扱ってはいませんが、多くの人が中国をはじめとする海外で購入した商品をeBayGumtreeで販売するということを行っています。

中国からの商品は、直接中国から出品している販売者もいますが、オーストラリアの消費者は値段が少し高くても現地のローカルセラーから購入することを好む傾向にあります。保証の問題と発送上のトラブルが多い為でしょう。

ですから、オーストラリアに住む中国人で転売に従事している人たちがたくさんいます。ネット上の販売だけでなく、実店舗を構えて販売したり、マーケットや路上で販売する人たちも各地でみられます。

日本でも有名な中国語のショッピングサイト、淘宝(タオバオ)で購入したものを売る人もたくさんいます。淘宝(タオバオ)は海外発送もしてくれますが、中国語しか対応していないのがネックです。

淘宝(タオバオ)はオーストラリアのオンラインショッピング界では有名なので、購入することを英語でサポートする有料サービスを立ち上げた人達もいます。

また、淘宝(タオバオ)を運営する中国のAlibaba Groupが持つ、英語でショッピングができるサイト、AliExpress(アリエクスプレス)を使って仕入をする販売者も多いようです。‎

eBayやAmazonに、個人出品されている日本の商品に関しては、ファッション・ビューティー関連のものや、おむつなどのベビー用品、車・バイク用品、工具やナイフ、おもしろ雑貨、趣味やオタク関連のレア系グッズなどが良く売れているようです。

アジア系の住民も多いこの国では、アジアのポップカルチャーに対する関心も強く、シドニーなどの都市部ではアジアで有名な日本のブランドの服やアニメグッズの人気も高いです。

私の経験では、日本で1万円で買ったTakeo Kikuchiのコートを、数年後にeBayで$100で売りました。

オーストラリアは、日本と同じく車オタクやバイクオタクがたくさんいて、日本車は人気です。改造パーツの需要もありますが、日本ほど種類が豊富ではありません。私は日本から輸入した中古バイクパーツをeBayでいくつも売りさばきました。

日本への輸出転売

ヤフオク、アマゾン、BUYMA等を使ってオーストラリアの商品を日本へ輸出転売して成功している人もいます。

オーストラリアはスキンケアや健康に関する商品が人気で、ヤフオクやアマゾンを見ればたくさんのオーストラリア製品がリストされているのがご覧いただけます。

ブランドが確立された数千円以上する商品だけでなく、オーストラリア国内のどこでも簡単に手に入る安い商品も日本で流通しています。

例を挙げると、Lucas' Papaw Ointment (ルーカス・ポーポー軟膏)、Tee Tree Oil(ティートゥリーオイル)、そして、Sukin(スキン)のオーガニックスキンケア商品などは、日本のアマゾンやヤフオクでも出品のある話題の商品ですが、オーストラリアではどこにでもある薬局でいつでも手軽に買うことが出来ます。これらの商品を扱えば在庫確保に悩まされる心配はありません。

オーストラリアのディスカウント薬局についてはこちらの記事で紹介しています。オンラインでディスカウント価格で購入した商品を日本へ直送してくれます。

ディスカウント薬局 Priceline Pharmacy

BUYMAはご存知ファッションがメインの現地買い付け代行サイトです。在庫を持たなくていいのが魅力です。最近ではオーストラリアでも日本語媒体に大々的に広告を出してプロモーションを行っています。

オーストラリアのファッション・アクセサリーブランド、雑貨ブランド、スキンケアプロダクト、子供服ブランドなどは、ここ最近日本で人気急騰中です。

別の記事でも取り上げている現地オンラインのショッピングサイトを使えば、商品のリスティングも商品説明も楽々つくれますし、注文が入ってからの商品手配も全てオンライン上で完結します。

このサイトのショッピング関連の記事では、日本への輸出転売に参考になる役立つ情報を提供していますのでご参考ください。リンク:ショッピング

オーストラリア国内での転売

業者じゃなくても、誰もが普通に物をネットで売り買いするのがオーストラリアでは一般的に行われています。

オーストラリア国内で買った中古品が、また中古品として高値で売れることも多々あります。

私はGumtreeを使って、$60で買った中古エアコンプレッサーを、ホームセンターにて$20で買った他の部品とセットにして、eBayに出品したら、$120で落札されました。

また、eBayで、$200で落札した新品ヘルメットが、使用後にまたeBayに出品して$300で売れたこともあります。

Gumtreeは、‎オーストラリア全土をカバーするNo.1クラシファイドです。個人売買、貸し部屋、ビジネスの広告や求人情報が豊富です。

eBayは言わずと知れた、オークションサイト。日本からは撤退しましたが、世界では標準のオークションサイトです。

オーストラリア国内での仕入ルート

ここでは、転売する商品をオーストラリアで安く仕入れる方法について紹介します。

店舗仕入

新品を店舗仕入して、転売する場合は、クリスマスや会計年度末のセール時期に店舗に行って購入するのがいいでしょう。アウトレット店のセール時期にはアウトレットで既に安い商品がさらに安くなるので狙い目です。セール時期については「セールの時期」の記事をご参照ください。

シドニーMarket Cityアウトレット

スーパーマーケットのALDI(アルディ)では、期間限定の掘り出し物がかなり安く、在庫売り切りで販売されています。これらの商品は子供のおもちゃから、電化製品、園芸用品、工具、車・バイク用品、キャンプ用品まで多種多様で、再度陳列することが無いものがほとんどですので、しばらく経ってからネットで出品してもALDIの商品だとわからなかったりします。

ALDIの店内

大型量販店やデパートでは、セール時期でなくてもたまに、Buy one get one free(1つ買ったら2つ目は無料)や、おもちゃや特定のブランドの割引キャンペーンをしています。

オンラインで仕入

個人売買やオークションを使う

GumtreeやeBayの出品者にはずぼらな人も多く、写真がぼけていたり、商品説明もほとんどない様な適当で人目を惹かない広告も多く、眼が利けば掘り出し物を安く手に入れられたりします。

eBayは、オークションサイトなので値が吊り上りますが、Gumtreeは出品者が価格設定するので、商品の市場適正価値がわからずに安値でリストする人もいます。また、値段交渉も可能です。

Gumtreeにリストされる物は早いもの勝ちなので、いいものは急がないとすぐに売れてしまいます。

Gumtreeで安く買った商品を、eBayに写真と丁寧な説明をつけて出すと、高値で売れることがよくあります。

また、Jams TV等の日本語サイトのクラシファイドで、購入したものをeBayで売るのも良いでしょう。駐在員の日本緊急帰国セール等の広告品がきれいで新しく、しかもGumtreeやeBayより安いものがある可能性が高くて狙い目です。

Liquidator(リクイデーター)と言って、倒産した店の処分品などを破格でオークションするサイトがオーストラリアにはいくつかあります。その中でも代表的なのがGrays Onlineです。処分品なので、単発の一品ものがほとんどですが、掘り出し物が破格で手に入れられることで有名です。

関連記事:オーストラリアのオークションといえばGraysOnline

正規オンラインショップを使う

BUYMAなどを使っての日本への輸出転売では、オンラインショップを活用するのが、在庫を持たずして手早く出荷するのには効果的でしょう。

オンラインショップもセールなどを頻繁にやっていますので、登録するとセールがある毎にメールで知らせてくれます。

各有名ブランドが独自のオンラインショップを持っています。このサイトのショッピングのカテゴリーにある記事では、人気のオーストラリアブランドとオンラインショップについて、随時取り上げていますので、チェックしてみてください。

その中でもおすすめの、オーストラリアファッションブランドが一堂に集まるショッピングサイトはSurfStitchです。日本への海外発送もお手頃料金で提供する、オーストラリア最大規模の一部上場オンラインショップです。

関連記事:オーストラリアブランドの服、バッグ、アクセサリーが直接買えるオンラインショップSurfStitch

Thrift Storeで仕入

慈善目的で運営される格安中古品店をThrift Store(スリフトストア)と呼び、代表的で全国展開しているのは、Salvation AmySt Vincent de Paul Society(通称Vinnies)、そして、Smith Familyです。

Vinniesの店舗

街を歩いていると目にすると思います。これらの店は、人々から寄付された要らなくなったものを売っています。

中には、掘り出し物が破格であったりしますので、目利きの方には楽しい宝探しになるかもしれません。

拾う

「あなたのゴミは誰かの宝」とよく言われますが、オーストラリアの人は誰かが捨てたものを拾って使うことに抵抗がありません。

地価が高いエリアの粗大ごみには、まだまだ使える掘り出し物がたくさんあります。

椅子や机などの家具や、電気スタンド、子供のおもちゃ等はよく見る品々です。これらの品はちょっとした手直しや掃除をすることで、eBayで売れるクオリティーの物になります。

粗大ごみの日には、トラックでゴミ捨て場を回り、お宝探しをする業者の人たちが結構います。

手が器用でリフォームのセンスがあれば、直して売る商売ができるでしょう。

さいごに

オーストラリアでは、リサイクル品を使うことに人々の抵抗が無く、街にもたくさんのリサイクルショップがあります。捨ててあるものを拾うことにも、「恥ずかしい」という感覚はないようです。

GumtreeeBayで中古品を買ったり売ったりするのは日常のこととして一般的に行われています。

マーケットなどでも、「誰が買うのか」と思うような中古品が売られていたりします。マーケットでは、購買意欲が増して、つい不要なものを衝動買いしてしまう傾向がある為でしょう。

サイトを使った転売で大事なのは、詳細がわかるきれいな写真と正確でわかりやすい商品説明です。

見せ方次第で、売れる確率が数倍あがります。オーストラリアの個人売買サイトでは、日本のヤフオクでの出品者ほど丁寧に説明している人がいないので、それだけでも他の出品者よりかなり抜きん出ることが出来ます。

まだ転売をしたことが無ければ、eBayやGumtreeで要らなくなったものを売ることからはじめるのが簡単で良いしょう。

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