日本短期滞在でインターネット接続する方法まとめ【WiFiレンタル、データSIMほか】

インターネット接続は、多くの一時帰国者と旅行者にとって、日本滞在時に最も必要な物の一つです。日本に住んでいたら、外出先でも家でもインターネット接続で困るということは滅多にありませんが、海外在住者が一時帰国で日本に短期滞在する時にインターネットに接続できる環境を得るのに困るという話はよく聞きます。

私も短期で日本に一時帰国する時のインターネット接続には毎度悩まされてきました。そこでこの記事では、私を含む多数の一時帰国者の体験からたどり着いた、日本での短期滞在において、最も効率よく、安くインターネット環境を得る方法についてシェアします。

全てを読むお時間がない方のために結論だけ先にお伝えすると、短期滞在者に最適なインターネット接続方法は以下の3つです、各方法をクリックすれば、詳細とおすすめサービスの項目へ飛びます。

日本でインターネットと電話番号を得るのは難しい?

海外諸国では旅行者でも簡単に電話もインターネットも可能なデータ付きプリペイド携帯電話用SIMが入手でき、入国後直ぐに携帯電話番号とインターネット環境を得ることが可能ですが、日本ではそうはいきません。

日本で使える携帯電話番号が付いたSIMは国内の住所と居住していることを証明できる証明を提出して契約しないことには通常は入手できません。

海外在住者でも、まだ有効な日本の住所が証明できる書類がある方は問題ないでしょうが、海外生活が長くて日本の免許証も保険証も住民票もない一時帰国者には、日本国内で携帯電話用のSIMを得るのは至難の業です。

電話はできないけれどインターネットには接続できるデータSIMならば、日本居住者でなくても、誰でも簡単に入手でき、購入後即利用可能です。また、WiFiルーターをレンタルすれば、SIMが無くても、スマホ、PC、タブレットなど複数の端末を即ネットに接続することができます。

日本国内で使える携帯電話番号を得ることのわずらわしさから、インターネットにさえ接続できれば、LINEなどの通信サービスが使えますので、「短期間だから電話番号は無くていいや」という一時帰国者たちも多くなってきています。

短期滞在非居住者が日本でインターネット環境を得るのはとても簡単で、しかも、費用も安く済みます。WiFiルーターかデータSIMさえあれば、インターネット接続も、Skype経由で日本国内で電話を掛けることも受けることも可能になります。

電話番号を得るのは難しくはありませんが、単にインターネット環境を得るよりコストと手間が掛かります。

日本非居住者が短期滞在で日本国内の090、080、070で始まる携帯電話番号が必要な場合は、日本で携帯電話自体をレンタルするか、もしくは、日本で携帯電話が掛けられるSIMを事前にアメリカから入手するか(在米日系業者のサービス)するしかないようです。

しかし、090、080、070で始まる番号にこだわらなければ、IP電話番号(050で始まる番号)を得てインターネット上で使うという選択肢もあるんです。SkypeなどのIP電話番号を得れば、インターネット接続だけで、アプリ経由で固定電話や携帯電話に電話を掛けることも着信することも可能となります。

日本短期滞在で携帯電話をお得に入手する方法とIP電話番号については、こちらの記事「日本一時帰国など短期滞在で携帯電話番号を得る方法」で詳しく説明しています。

日本短期滞在時にインターネット環境を得る最適な方法

日本短期滞在でインターネットにアクセスするには、プリペイドのデータSIMを購入してお手持ちのスマホに入れて使う、または、スマホでもコンピュータでも接続できるWiFiルータをレンタルするという方法が最も一般的です。

WiFiルーターをレンタルせずに購入して日本で使う方法もありますが、これは初期費用が高いので、最低でも1カ月以上滞在する人や頻繁に帰国する人向けです。

日本滞在中にスマホしか使わないならば、データSIMを購入してご自分の居住国から持ち込んだスマホに挿入して使えばいいでしょう。スマホだけでなく、コンピュータやタブレットなども使う場合は、日本で使えるWiFiルーターをレンタルして、お保ちの機器をWiFi接続して使うのがよろしいでしょう。また、データSIMとWiFiルータの両方を入手して使いわけるのもアリでしょう。

私は、日本滞在時にPCもスマホも使うのでWiFiルーターが必要ですが、いちいちスマホを使うのに常時電源ONのルーターも持ち歩くのはちょっと面倒でもあります。といっても、ルーターは小さいのでそれほど邪魔にはなりません。どちらか一つ選ぶなら、迷わすWiFiルータですが、SIMもあったら便利です。

私のケースでは、WiFiルーターをレンタルして、かつスマホ用に容量の小さい低価格のデータSIMを買い、スマホでインターネットをたくさん使う時はWiFiルータにWiFi接続して使うのが一番いいかなと思いますが、皆さんは以下に紹介する各社のプランを見てご自分に一番合う方法を選択いただければと思います。

WiFiルーターを使う

在住されている国で使っているスマホ、PC、タブレットなどの端末をそのまま日本で使用できるのがWiFiルーターの強みです。WiFiの規格は世界共通なので、どの国から持ち込んだ端末でもWiFi接続機能さえあれば、日本でも接続してそのまま使用することができます。また、携帯電話に使う4G、5Gのワイヤレスネットワークを利用する為、携帯電話の電波が届く地域であれば日本中どこでも使用できます。

WiFiルーターは、モバイルルーターとも呼ばれ、通常はデータSIMを挿入してインターネットに接続します。小型で持ち運びができて複数台の端末をWiFi経由で同時にインターネットにつなぐことができます。

日本で使えるWiFiルーターを入手すれば、どこの電話会社のものでも構わず有効なSIMさえ挿入すれば、インターネットが利用できます。但し、特定キャリアのロックが掛かっていないSIMフリーのものに限ります。例えば、docomoネットワークにロックされているWiFiルーターはdocomoのSIMしか使えません。

「WiFiルーターを入手して、別途SIMを手配するのは面倒だ」という人や、「ルーターとかSIMとか、色々あってなんだかよくわからない」という人は、SIM挿入とか設定とかしないで即使えるWiFiルーターをレンタルするのが一番簡単でおすすめです。

以下に紹介するレンタルWiFiルーターはどれも、SIM挿入済みで受け取り後に、お保ちの端末にWiFi接続パスコードさえ入れれば即使用できます。料金もレンタル料、データ料込みとなっています。

どこで借りるかは料金、データ量、受取・返却の場所と方法、サービスが提供される通信ネットワーク、そして、WiFiルータの機種によって決めるのがよいでしょう。

どのくらいのデータが必要になるかですが、動画視聴やビデオ通話などのデータ量の目安はWiFiレンタルどっとこむの「商品・料金一覧」のページ下部の「通信料の目安」で確認できますので、ご参考にしてください。

最近では様々なキャリアの無制限のプランが安く、業界の標準となってきているため、無制限のプランしか提供しないWiFi東京レンタルショップGlobal Mobileのようなレンタルショップもあります。

動画視聴やビデオ通話を殆どしないのなら、最低の数ギガバイトのデータ量のプランで足りるでしょうが、どれほどデータを使うかわからなければ無制限のプランにしておけば間違いありません。

どこのサービスを利用しても、通信ネットワークはドコモ、Softbank、au、QU WiMAXのいづれかかになります。都心部で利用する分にはどのネットワークを選んでも問題ありませんが、田舎に滞在するのならその地域でネットワークが有効な範囲にあるかどうかを調べてから決めた方が良いでしょう。

レンタルWiFiルーター

日本についたらすぐにインターネットを使いたいという方におすすめなのが、ネットで事前予約したWiFiルーターを空港でピックアップする方法です。返却も空港でできますので時間の節約にもなります。指定の住所へ発送したり、宅配便で返送するオプションも選択できます。

WiFiレンタルどっとこむ

WiFiレンタルどっとこむは、利用者数が5年連続No.1のWiFiルーターレンタルサービスです。成田、羽田、関西などの6カ所の日本の主要空港にカウンターがあるので、飛行機から降りて直ぐにネット環境が手に入ります。また、返却も空港ですれば出国ギリギリまで使用できます。

受取返却は宅配・ポスト投函でも可能で、受取と返却の空港が違っても、方法が違っても問題ありません。空港受取以外は別途送料が掛かります。宅配は550円、ポスト投函は517円(返却のみ)です。

特徴:空港受取・返却可、全ネットーワークの機種取扱、困った時のコールセンターあり、初期費用、解約手数料なし
料金:1日間レンタル496円から(1カ月レンタルで1日127円から)
容量:一月あたり6GBから無制限まで
機種・ネットワーク:ドコモ、Softbank、au、QU WiMAXがある
受取返却法:日本国内の6カ所の空港に受取返却カウンターあり、指定住所へお届けオプション、コンビニ受取可、ポストで返却も可

WiFiレンタルドットコムのサイトへ

WiFi東京レンタルショップ

WiFi東京レンタルショップだとソフトバンクの高速WiFiが利用できます。面倒な手続きがなく外国籍保持者でも問題なく利用可能です。

ヤマト運輸かゆうパックで指定住所へお届けされます。ホテルや空港(郵便局)も指定できます。料金とは別に往復郵送費1100円が掛かります。指定の空港郵便局で受け取るには3日以上前に事前申し込みが必要です。東京新宿の店舗での受取も可能です。

特徴:高速、申し込み時の本人確認書類不要、初期費用、解約手数料なし、WEB申込みで翌日レンタル可能
料金:1日440円(1泊2日レンタル880円)、1カ月レンタルで1日220円、それ以上だと更に安い
容量:無制限(通信速度制限あり、1日3GB補償)
機種・ネットワーク:Softbank 501HW
受取返却法:17時までの申し込みで即日発送、返却用レターパックが付いてくるので、レンタル返却日の翌朝8時までにポストに投函するだけ、東京新宿の店舗受取あり

WiFi東京レンタルショップのサイトへ

ソフトバンクWiFiルーターのGlobal Mobile

Global MobileはSoftBank Wi-Fiルーターを無制限に利用できるプランを格安で提供しています。1日に制限なく使えるデータ容量が7.5GBと非常に大きく、超高速通信なので、日本で思う存分インターネットが楽しめます。

料金も1日480円(税込)から、1か月間なら6000円で1日あたりなんと194円(税込)からと業界最安級です。

事前にネットで申し込みをすると、羽田空港、成田空港、中部国際空港、関西国際空港で受け取ることも可能です。前日16時までの申し込みで、日本国内の住所へ最短で翌日に配達してくれます。返却は郵便投函のみです。

7日間以上の利用だと往復送料無料1100円が無料になるキャンペーン中です。

特徴:大容量データ(無制限)、超高速通信、手数料一切なし、WEB申込みで翌日レンタル可能
料金:1日480円、1カ月レンタルで1日194円
容量:無制限(通信速度制限あり、1日7.5GB補償)
機種・ネットワーク:Softbank 501HW、601HW、802ZT
受取返却法:16時までの申し込みで即日発送、空港受取可能。返却用レターパックが付いてくるので、レンタル返却日にポストに投函するだけ

ソフトバンクWiFiルーターのGlobal Mobileのサイトへ

WiFiルーター購入オプション

数か月の長期日本滞在で利用する場合は、SIMフリーモバイルルーターを購入してしまい、お好きなデータSIMを組み合わせて使う方法もあります。

購入したWiFiルーターに以下で紹介しているようなデータSIMを組み合わせればすぐに利用可能です。1カ月以上の利用なら選べるSIMの選択肢も広がりますし、安いWiFiルーターを購入すれば長期でレンタルするよりコストを抑えることも可能です。

また、ちょっとお金をかければ、日本だけでなく海外数カ国で使えるWiFiルーターも購入可能です。

1カ月以内の短期滞在ではレンタルよりも高くつきますが、Amzon、楽天、Yahooショッピングなどで、以下のような安価でも新品で性能も良いWiFiルータを6000円台から購入する事ができます。

短期滞在者用データSIM

データSIMとは、普段お使いのスマホ用のSIMと同じタイプのもので、電話通話とSMS機能がないデータ通信専用SIMになります。データSIMカードとも呼ばれます。スマホのSIMを普段使っているものと入れ替えれば、インターネットに接続でき、電話の音声通話とSMS以外の機能がすべて使用できます。以下で紹介しているNomad SIMのように、SMS受信ができるデータSIMもあります。

使い方は説明するまでもありませんが、データSIMを挿入後にサービス開通の為のちょっとした情報の入力作業が必要になります。説明書通りすれば、数分で完了する簡単なものです。

SIMは購入して事前にお住いの国に郵送してもらうこともできれば、日本で受け取ることも可能です。空港でも自動販売機などで販売されていますが、インターネットで事前購入した方が種類も豊富だしお得だという体験談が多数みうけられます。

短期利用プリペイドSIM

7日間有効のものから1か月以上有効のものまで、購入したら使いきりで返却の必要もありません。以下のようなSIMがネットでデータ量の低いものだと2000円台から購入できます。購入の際に本人確認の必要もありません。

SMS受信対応 1カ月以上の大容量SIM

1カ月以上の利用で大容量のデータSIMが必要ならばNomad SIMがおすすめです。

データSIMながらSMSも受信できます。日本国内でのSMS認証に使えますので、日本でのサービスの登録やメルカリやジモティーなどのマーケットで買い物したい時に使えます。

初期登録時のみの手数料として2200円(税込)が追加で掛かりますが、1か月利用すれば解約も自由で追加費用は掛かりません。50GBのデータがついて月額3520円ですから、手数料込みでも5720円で1か月間、50GBのデータが使えて、SMS受信もできますので、上記のプリペイドSIMと比べてもかなりお得なのではないでしょうか?

1か月以内の利用でも、最低1か月分の料金が掛かります。毎月1日から月割で料金が発生します。利用当月のキャンセルは毎月20日までに届け出る必要があります。利用の際にはパスポート他のIDをアップロードする本人確認が必要です。

特徴:SMS受信可能 1カ月からOK 1か月で解約可能、解約金なし
料金:50GB 3520円、100GB 4620円 契約事務手数料 2200円 (税込)
容量:50GBでYoutube75時間、ビデオ通話300時間利用可能(目安)
機種:持ち込み
ネットワーク:Softbank 5G
受取返却法:送料無料で指定住所へお届け

Nomad SIMのサイトへ

さいごに

空港にはフリーWiFiもありますが、日本国内にはフリーWiFiにアクセスできる場所が少なく、出来ても接続状況が悪かったりします。また、セキュリティーの問題があり、フリーWiFiでオンラインショッピングとかしてカード情報を入れたりするのは到底お勧めできません。

限られた時間の中での短期一時帰国でインターネット環境を得るのに、一番おすすめなのはレンタルWiFiルーターを使うことです。1カ月以内の帰国ならレンタルのWiFiルーターをオンライン予約して、各通信会社の空港カウンターで即利用可能なルーターをピックアップするのが一番便利で時間も節約できます。

WiFiルーターがあれば、複数台の端末を同時に使えるので、家族数人で同時にインターネットを利用したり、ビデオ通話したりすることが可能です。

データSIMは、そのままスマホやWiFiルーターに挿入すれば利用できます。普段日本国外でお使いのスマホが電話とSMS機能以外はそのままお使いいただけますので便利です。

ただし、ご自身で持ち込む端末は特定の通信会社のネットワークにロックされていないことが条件です。特定の通信会社からパッケージで購入した端末はその会社のネットワークにロックされていることが殆どですので、ロック解除してください。ロック解除方法(unlockする方法)はその通信会社のQ&Aを見るかカスタマーサポートへ問い合わせしてください。

WiFiルーターに関しては、日本国内で使えるものをお持ちでないと、データSIMを挿入して利用できません。短期滞在なら、WiFiルーターを新たに購入するより、レンタルした方が安くつきます。

日本で携帯電話が必要という場合も、WiFiによるインターネット接続で問題解決可能です。電話で通話する必要があるなら、090、080、070で始まる番号にこだわる必要がなければ、Skypeで050で始まるIP電話番号を得ればよいのです。数百円の有料サービスですが、電話をレンタルしたりするのに比べればかなり安く済みます。

日本でオンラインのサービスを利用する際に、本人確認のSMS認証が求められることが多々あります。そのためだけに、090、080、070で始まる番号が必要ということなら、Nomad SIMをスマホかガラケーに入れれば、SMSの受信が可能になりますのでSMS認証も対応できます。

一時帰国や短期日本滞在に欠かせないWiFiルーターとデータSIMについて解説しました。特にピークシーズンは品切れになる可能性もありますので、オンライン事前予約して、ご自分の帰国予定に最も適切なプランをお得に入手して備えましょう。

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