ワーホリで英語学校に通う
ワーキングホリデー中に英語の習得を目的のひとつに挙げている方たちの多くは、先ず最初は英語学校に行きたいという人が多いのではないかと思います。
これらの人達は、大きく2パターンにわかれます。
1.日本から、学校を手配してから入国する人、
そして、
2.とりあえず入国してから学校を探す人
です。
日本から手配するメリットは、計画性をもって行動でき直ぐに学校に通えるので時間を無駄にすることがないということです。
入国してから探すことのメリットは、実際に場所を見て決めることができるということです。学校によっては、入学前にお試し授業参加可能なところもあります。
どちらにしても、初めての土地で学校を探すのには情報取集から始めなければなりません。
学校探しのオプション
学校を探すには、エージェントを利用するか、自力で行うかのどちらかになるでしょう。
エージェントにお願いする
オーストラリア国内にあるエージェントの多くは、学校の紹介と手配だけなら無料で行ってくれます。理由は、エージェントは学校から紹介料をもらうことで成り立っているからです。
これは、エージェントがビジネスとして成り立っていくためには当然のことであり、教育産業が大きく学校間の競争も激しいオーストラリア都市部においては学校がより多くの生徒を得るためには、学校側にとっても大きなメリットとなります。
学校側はエージェントに頑張ってもらうために、エージェントを通すから高くなる状況が起こらないようにします。
ですから、直接やり取りしても、エージェントを通しても払う金額は変わらないことが殆どですが、エージェントに学校紹介以上のサポートサービスを頼む場合は、料金が発生します。
特にお子様に語学留学を体験してもらおうという親御様方は、高くてもサーポート万全のエージェントにお願いすることで、安心感が得られるでしょう。
初めてのオーストラリアで、勝手も判らないし、直接やり取りできるか不安だという場合は、その道のプロであるエージェントと日本語でやりとりができるという大きなメリットがあります。
数社のエージェントに問い合わせをしたり、実際に話を聞きに行って相談したうえで、最終的にどの英語学校にするかを決めるといいでしょう。
エージェントは多くの人たちのサポートをしてきた経験もあるので、学校や事情についてよく知っていますし、質問があればほとんどのことは答えてくれますので無料なら相談しない手はありません。
他のエージェントをけなしたり、不安をあおって押売りするようなエージェントがいたら、避けた方が無難でしょう。
自分で探す
料金的にはエージェントに紹介してもらっても、直接申し込んでも、ほぼ変わりがないことは前述したとおりです。
それでも、自分で学校を申し込みたいという場合は、以下の様な理由が考えられます。
1.エージェントが紹介する学校に行きたいところがない
2.これから行く地域の学校がエージェントにはない
3.自力でするということに意味があると考えている
4.エージェントが取り扱わない様な、なるべく日本人がいない学校に入りたい
オーストラリアにはエージェントが扱わないような英語学校がたくさんあるのも確かです。
生徒の大部分が海外留学生の学校は、より多くの生徒を集めるためにエージェントに広めてもらう必要がありますが、そうでない学校はエージェントとは提携していないので、エージェント側も紹介するメリットがありません。
英語学校の調べ方
自分で英語学校探すには、各学校の英語のサイトを見てリサーチして、問い合わせをするという作業をする必要があります。
ある程度の英語読解力があり、メールを書くことができれば、問題なくできるでしょうが、エージェントに頼むよりも根気と時間が必要でしょう。
英語学校がリストされているサイト
以下のサイトには、全てではありませんが、かなり多くの英語学校が登録されています。
各学校の情報は、各学校にサイトに行って調べる必要があります。
English Australia Member College
オーストラリアの主要都市と地方都市のあらゆる団体が運営する英語学校が登録するサイト。多数の英語学校が登録されている。日本のエージェントが扱う学校も多数登録されている。
当サイトおすすめの英語学校は、English Unlimited & Australian Pacific Collegeです。生徒の評価が高い政府公認の優良英語学校です。
移民向け英語学校
エージェントが取り扱っていない学校の代表は、移民向け英語プログラムである、AMEP(Adult Migrant English Program)の提携プロバイダーとなっている学校です。
AMEPは、オーストラリアの移民局が運営する英語が母国語でない移民向け英語プログラムです。このプログラムの提携プロバイダーになっている学校がオーストラリアの各地にあります。
AMEPのプロバイダーになっている学校には、Navitasのようなエージェントを通して販促活動をしている大規模で有名な学校もありますが、小規模な学校もあります。
これらのAMEPプロバイダーとなっている学校はどんな郊外の都市にもあります。AMEPのプロバイダーの学校は、移民だけでなく定員に空きがあれば一般生徒も受け入れてくれます。
ただし、AMEPプロバイダーだからと言って一般の受け入れが、相場に比べて安いということはありません。
こういう学校で学ぶメリットは、同じクラスに日本人がいない、または、いても極端に少ない、そして、郊外に住んで郊外の学校に通えば、住居などの生活費が安く済むということです。
学校に行っている間、英語を勉強することに集中したければ、郊外に住んでその地域の学校に通うのもいいかもしれません。
AMEPプロバイダーの学校は以下のサイトで調べられます。
Department of Education and Training
Adult Migrant English Program service providers
コミュニティーカレッジの英語コース
各都市にコミュニティーカレッジと呼ばれる、自治体が中心となって色々な習い事のコースを運営するカレッジがあります。日本でいう文化センターの様な組織でしょうか。
ほとんどのコミュニティーカレッジでは、英語のコースを持っています。大抵、8週間が1ターム(期)となっていて、週1-2回、1回につき2-3時間のショートコースです。中には、フルタイムのコースもあります。
英語学校まではいかなくとも、少し英語の勉強がしたい場合や、働きながらパートタイムで英語が勉強したという場合に向いているでしょう。
区分は英語学校ではないので、ワーホリの英語学校に通える期間の制限は当てはまりません。
目安として、週1回で8週間のコースの費用が200ドル台後半から、高いもので300ドル後半くらいです。
お住まいの地域のコミュニティーカレッジは、地域名と「Community College」で検索すると出てきます。
シドニーのコミュニティーカレッジはいくつかありますが、その中で3つ例として挙げてみました。各サイトの「Languages」のカテゴリーの「English」をご覧ください。
シドニー中心地のコミュニティーカレッジ
シドニー東エリア(ボンダイなど)のコミュニティーカレッジ
St George & Sutherland Community College SGSCC
シドニー南サザーランド周辺のコミュニティーカレッジ
まとめ
英語学校のエージェントを使うのは、勝手も判らないオーストラリアで日本語で対応してくれるという大きなメリットがあります。
ただし、不安をあおって押売りするようなエージェントは、避けた方が無難です。
説明したとおり、料金的にはエージェントに紹介してもらっても、直接申し込んでも、ほぼ変わりがありません。
一方、エージェントが紹介しない学校もあります。移民英語プログラムを運営する学校やコミュニティーカレッジなどがそれにあたります。
そういう学校は都市部ではない郊外に多く点在し、日本人がいないかもしれません。
エージェントに頼らず、自力で英語学校を調べる方法についても、例を出して説明しました。
いずれにせよ、英語学校のエージェントはその道のプロですし、とりあえず相談しない手はありません。
実際に気になる学校が見つかったら、別記事「オーストラリア語学留学で英語学校を選ぶのに検討すべき6つのポイント」を読んで、自分に合った学校かどうか検討するうえでご参考にしてください。