オーストラリアドルをお得に日本へ送金する方法

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オーストラリアドルを日本円に換金して送金する方法は、銀行から直接行う以外にも色々あります。

先ずは多種多様な方法があることを理解して、状況に応じてお得に使い分けることをおすすめします。

銀行から送金

オーストラリアに開設した銀行口座をお持ちなら、銀行から直接日本へ送金するのが最も簡単で早い方法ですが、同時に、最も高くつく、すなわち、レートが悪い方法でもあります。

オーストラリアの4大銀行、Commonwealth Bank、ANZ、Westpack、National Australia Bankはもちろんのこと、他の銀行でも海外送金が可能で、オンラインで簡単に日本の銀行口座への送金を行うことが可能です。

オンライン送金の手数料は窓口送金に比べて安く、各銀行によって違いはありますが、一回につき$20前後です。窓口送金も可能ですが手数料は高くつきます。

上記の4大銀行の中では、私が見た限りでは、常にではないでしょうが、ANZのレートが一番いいことが多いようです。しかし、それでも銀行のレートは、ノンバンク系の金融サービス機関の一番いいレートに比べると、3-5%低くなります。

国をまたいだ銀行間の直接送金が高くつくのは、高い送金手数料の他に為替手数料が加算され、各銀行独自の市場より割高のレートでドルから円へ両替されるからです。また、多くの場合、国をまたいだ送金では銀行と銀行の間に別の銀行が入る為、中継銀行手数料が掛かります。通常、中継銀行手数料は受取側銀行で受取額から引かれますので、この場合は日本の銀行で送金したお金を受け取る際に、受取額から数千円引かれることになります。

なかには中継銀行手数料をチャージしない銀行もあるようですが、ほとんどの銀行はこの手数料をチャージすると見ておいた方がいいでしょう。私はある地方銀行に送金した時に5,000円ほど手数料を差し引かれたことがあります。手数料がいくらかかるかは送金先の銀行にご確認ください。

何かの支払いなどで送金する場合は、相手の指定先の銀行の手数料を考慮した金額を送金しないと、手数料が引かれて相手が受け取る金額が足りないということになり兼ねません。ノンバンク金融機関を利用すれば、レートも良く、こういった余計な手数料を引かれることもありません。

また、送金の際には、銀行名、支店名、口座番号と口座名義の他に、SWIFT(スイフト)コードが必要になります。SWIFTコードは、世界中のどの銀行もが持っているコードです。ネットで銀行支店名とSWIFTコードで検索すれば、知ることができます。

ノンバンク金融機関を使って送金

最も安く、節約できるのが、ノンバンク金融機関を使って送金する方法です。ノンバンクと言っても政府公認の金融機関ですので安心してお使いいただけます。

OFX

日本への送金に私も頻繁に利用しているのが、オーストラリアの株式上場企業、OFXです。

レートは業界最安で、送金手数料は、$10,000以下なら一回の送金につき$15、$10,000以上の送金ならば無料です。

OFXに登録してアカウントを開設して、身分証明書をサイトのセキュリティー対策されたシステム上で、アップロードして、登録が完了すれば、即日に送金ができます。

インターネットさえあれば、オーストラリアのどこにいても一番良いレベルのレートで送金できるので便利です。私が利用した感想は、全てネットで出来るのでいちいち窓口に行かずに済み、他の方法に比べてレートも良かったので満足でした。

OFXはノンバンク系送金では、オーストラリアで一番利用者の多い人気の金融機関です。ちなみにOFXは、創業20年以上になるオーストラリア株式市場(ASX)の上場企業で、カスタマーサポートもしっかりしており、送金する際の信頼度が他の送金業者に比べて飛びぬけて高いのも魅力です。

ちなみに、このサイトのOFXのリンクからOFXに登録すると$10,000以下の送金でも、$15の手数料が無料になります。登録は無料です。

詳しくは、「オーストラリアから日本への海外送金にOFXを使ってみた」で説明しています。

TorFX Australia

TorFXもOFXとレートも同じくらい良く、オーストラリアでは頻繁にOFXとの比較にあがる送金会社です。

日本への送金に利用してみました。レートは、上記のOFXとほぼ同じです。アカウントを開設時に、スキャンした身分証明書をメールしなければならず、先方の確認作業に日数を要しました。

メールで身分証明書のスキャンしてメールで送るのは、安全上抵抗があるという人も多いと思います。これもセキュリティーのしっかりしたポータルサイトで身分証明書をアップロードするOFXの方が人気のある理由ではないかと思います。

実際の送金のスピードや手続きのわかりやすさはOFXと変わりません。アカウント開設からのやりやすさ、そして、安心度を総合的にみると、個人的にはOFXの方が優れているかなと感じました。

Wise(ワイズ)

Wiseはオーストラリアの企業ではありませんが、世界的各国でオンライン送金手段として利用されているサービスです。

Wise(ワイズ)は、TransferWise(トランスファーワイズ)という名前で2010年に設立されたロンドンが本拠地の企業です。最近TransferWiseからWiseへ名前が変わりました。

送金レートと手数料は上記2社と比べても引けを取りません。ブログなどで世界各国での体験記が数多く紹介されており、評価も良いので、安心して利用できます。送金スピードも速いです。日本円からオーストラリアへの送金のレートが良いので、日本からオーストラリアの銀行口座への送金には利用価値大です。

Wiseについて詳しくはこちらの記事「Wiseを利用した日本からオーストラリアへの送金: ステップバイステップガイド」で説明しています。

Western Union(ウェスタン・ユニオン)

Western Union(ウェスタン・ユニオン)は、上記3社にレートは劣りますが、世界中に窓口があるので利用者数が多い送金会社です。

最大の特徴は、銀行を介さずにあらゆる国の窓口で送金とお金の受け取りが出来ることです。日本にも大都市に窓口があります。

銀行に口座を持たない人が多い国や、海外送金受け取りに対応する銀行がない国への送金に活用されているケースが多いです。

上記の他にも、有名な送金会社がたくさんあります。

Australia Post(郵便局)

Australia Postでも海外送金ができる場所があります。郵便局で海外送金が出来るところは、Western Union(ウェスタン・ユニオン)の代理店をしている局になります。レートはWestern Unionのレートです。

Paypal(ペイパル)を使う

Paypalを使うとメールアドレスだけで送金が可能です。送り人と受取人の双方がPaypalアカウントを持っていることが条件となります。こちらでPaypalのアカウントをお持ちなら、日本円で他のPaypalアカウントに送金が非常に簡単にできます。

レートは銀行に比べてそれほど安いとは言えませんが、送金手数料が別途かかりませんので、$1000以下の額なら、銀行よりも安くつきます。

小さな買い物をする料金の支払いの為の送金には非常に便利です。

関連記事:オーストラリアでPayPalアカウントを開設する

Bitcoin(ビットコイン)などの仮想通貨で送金

仮想通貨、デジタル通貨、または、正確には暗号通貨と呼ばれる通貨を使えばインスタントに送金をすることができます。代表格はビットコインです。

ビットコインなどの暗号通貨を入手するには、暗号通貨取引所(cryptocurrency exchange)に登録してアカウントを開設する必要があります。アカウントを開設して、暗号通貨購入の取引ができるようになるには、本人認証の手続きが必要です。

いくつもある暗号通貨取引所の内、オーストラリアで取引量が多く、取扱通貨数も断トツの多さで、利便性も良いと評判なのが、Swyftxです。日本で有名なのはCoincheck(コインチェック)やbitFlyer(ビットフライヤー)などです。

数ある暗号通貨の中からビットコインを例にとって話しますが、ビットコインの送金には、先ずオーストラリアの取引所でオーストラリアドルでビットコインを購入します。そして、日本の取引所か、自分専用のウォレットと呼ばれるオンライン上の財布にビットコインを送金します。日本円に変えるには、日本の取引所で送金したビットコインを売却します。ビットコインのウォレットで有名なのは、Blockchainで、無料でアカウントを開設できます。

例えば、オーストラリアのSwyftxなどの取引所にアカウントを開設して、入金したオーストラリアドルで購入したビットコインを、自分のウォレット、または、日本のCoincheckやFTXなどの取引所に開設したアカウントに送金して、後に日本円に換金するという手はずになります。

銀行を介さないので手数料が非常に安いのがメリットです。

ビットコインは通常の貨幣には見られないほど変動が激しいので、オーストラリアからビットコインにかえる際とビットコインから日本円にかえる際に為替のリスクがありますし、将来価値が下がる可能性も上がる可能性もあります。

オーストラリアの暗号通貨取引所について詳しくは、オーストラリアの取引所で仮想通貨を売買をするにはをご覧ください。

さいごに

ここでは、オーストラリアの銀行にお持ちのオーストラリアドルを日本円に換えて日本の口座に送金する色々な方法について紹介しました。

どれだけ急いで送金する必要があるか、窓口に物理的に行く時間があるのか、オンラインで送金したいのか、そして、送る金額がどのくらいなのか等、状況によって一番最適な方法というのが変わってきます。

金額が多ければ多いほど、手数料がかかっても両替レートがいい方法が得になってきます。数千ドルを超えるまとまった金額の送金では、ノンバンク金融機関を利用するのが一番お得でしょう。中でもおすすめは、業界最安のレートで利用でき、オーストラリアの金融機関として上場しているので信頼度も抜群のOFXです。

金額が少なければレートは少し悪くても手数料が掛からない、ペイパルなどの方法がお得になります。

送金する必要はなく、実際にオーストラリアから日本へ行く際に日本に持ち込む日本円が欲しいというのなら、日本円でオーストラリアドルを買いたい人と個人間で両替することもできます。個人間の両替は日本語媒体のJamsのクラシファイドでよく広告を出している人がいます。両替だけならこれが一番お得でしょう。

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