オーストラリアでインターネット回線に接続する方法(NBN、モバイルWiFi、ADSL)




オーストラリアで自分で契約してご家庭にインターネットを接続するには、大きく別けて以下の3つの方法(インターネット回線)があります。

- NBN(National Broadband Network)= 光回線
- ワイヤレス・モバイル・ブロードバンド = モバイル回線
- ADSL = 電話回線

インターネットを無制限で利用できる快適な接続環境をお望みなら、NBNが最適でしょう。また、毎日頻繁にインターネットを利用する場合、費用の面でもNBNが最もお得です。

NBNが整備されていない場所にお住いの場合や、移動してインターネットを使う機会が多いならば、携帯電話で使うのと同様のSIMをモデムルーターに入れて利用するワイヤレス・モバイル・ブロードバンドがよろしいでしょう。NBNより速度は遅いですが、どこでも持ち運びができるので便利です。

過去に一世を風靡したADSL(現行はADSL2+と呼ばれる)は電話回線を利用してインターネットを供給する方式です。現在ADSLは、NBNが整備されていないエリア、そして、ワイヤレスブロードバンドが利用できないエリアでない限りは、あまり需要が無い接続方式となりました。

NBNネットワークが導入されたエリアでは、いままで利用されてきた電話回線とADSLは数年後には消滅する運命にあります。それでも、今でもサービスの供給は続いており、新たに契約することも可能です。

各インターネット接続方法について以下に説明します。

NBN(National Broadband Network)とは?

NBNの提供する方法は日本では光回線と呼ばれる、光ファイバーケーブルを通してインターネットに接続する方法です。回線速度が速く安定しており、無制限に使用できるのがメリットです。

ご家庭や仕事場でスピードと費用の面で最も優れたインターネット環境を得るには、NBNをおいて他にないでしょう。

NBNはオーストラリア政府が所有する会社で、2009年にオーストラリアの全国ブロードバンドネットワークを整備する為に立ち上げられました。年々、NBNのインフラが整ったエリアが拡大しており、今までの電話回線に変わってNBNの提供するハイスピードの光ファイバー回線へと移行が全国規模で進んでいます。

NBNの提供が開始されたエリアでは、いままでの電話の銅線回線からNBNの光ファイバー回線へとインフラが移行されますので、電話回線を利用するインターネットサービスのASDLだけでなく、今までの固定電話のサービスもNBNを使用したサービスへの移行を余儀なくされます。

NBNの光ファイバー回線には固定電話とインターネットの両方を接続できます。NBNが開通したエリアでは、18か月後に現行の銅線の電話回線が使えなくなる予定です。今まで固定電話とADSLのインターネットを使っていて、その地域にNBNが整備された場合、NBNから移行を促す手紙が来ている筈です。

お住まいの場所にNBNが開通されているかは、NBNのホームページに行って、空欄のボックスに住所を入力するか、以下の紹介しているTANGERINEをはじめとする各サービスプロバイダーのページで住所を入力すると調べることができます。

NBN接続の方式

NBNが開通している場合は、住んでいる場所によって、NBN接続の方式が決まってきます。工事無しで簡単に接続できるものから工事を要するものまで様々です。TANGERINEなどのサービスプロバイダーのページで住所を入れてNBNが開通しているかを調べる時に、開通していれば接続方式も表示されます。

最近建てられた建物には既にNBNの接続ポイントが設置されているケースが多いですが、そうでなくてもケーブルTVなどの光ファイバーのケーブル回線が既にあるアパートは、大抵の場合Hybrid fibre-coaxial (HFC)という、ファイバーケーブルを使う接続方法を使って直ぐにNBNに接続することができます。

この接続方法は、壁に設置されているHFCのソケット(Wall Socket)にNBNのコネクションボックス(受信機)を直接差し込む形となります。HFCのソケットは、写真のようにテレビアンテナと隣り合わせになっているケースが多い様です。

NBNのHFCウォールソケット

NBNのコネクションボックスは写真のもののような小型のボックスで「NBN」のマークが表示されています。

NBNコネクションボックス

賃貸の場合、既にNBNを接続したことがあるアパートには受信ボックスが備え付けてある場合が多いですが、そうでない場合は、ご自分で契約した業者がNBNの供給を開始する際に無料で提供してくれます。

一軒家やファイバー回線が無いアパートには、接続のためのボックスを外部から引き込む工事が必要になります。壁に穴をあける工事となり、数百ドルの費用が掛かります。一回工事をしてしまえば、再度必要になることはありません。

賃貸でNBNの接続が未だされていない無い物件の場合は、できれば入居時にオーナーと費用の負担について交渉されるとよいでしょう。

NBNをご家庭ではじめて接続する場合は、工事が必要な場合はもちろん、そうでない場合でも、NBNのテクニシャンが設定をする為に訪問する必要があります。NBNのテクニシャンは、政府所有のNBN Coから直接派遣されます。ご希望のプロバイダーにNBN接続の申込をする時に、NBNテクニシャンによる設定の日程も予約されます。

モデムルーター

ちなみに、NBNを通して端末をインターネットへ接続するには、モデムルーターが必要になります。モデムルーターは、NBNのコネクションボックス(受信機)とイーサネットケーブルでつなげます。PCやモバイル端末はこのモデムルーターを通してインターネットに接続されます。

WiFi機能付きNBN対応のモデムルーター

モデムルーターには色々な種類があります。特にどれを使ったらよいかわからないならば、NBNのサービスプロバイダーが供給するモデムルータをプラン契約の際に一緒に購入されるのが間違いが無くてよろしいでしょう。

NBNのコネクションボックスとモデムルーターをつなぐイーサネットケーブルは1メートルくらいの短いものなら大抵の場合モデムに付属しますが、長いものが必要なら電気屋やオフィス用品店で比較的安価で入手できます。

イーサネットケーブルには規格があります。NBNで使うイーサネットケーブルは最低CAT5e以上が望ましいです。CAT4とかCAT5は適していません。これからケーブルを購入するならCAT6以上がよいでしょう。CATに続く番号が大きいほど転送できるデータ量が大きくなります。CAT番号は大抵の場合、ケーブルに印刷表示されています。

イーサネットケーブル

モデムルーターからPC端末への接続は、イーサネットケーブルを使って有線でPCに接続するか、WiFiでワイヤレスで接続するようになります。PCへの接続は有線でケーブルを使用した方が若干安定します。

モデムルーターは、有線だけでWiFiの無いタイプもありますが、NBNサービスプロバイダーが供給するモデムルーターは、ほとんどが有線とWiFiの両方が使用できるタイプのものです。

スマホやタブレットの端末をNBNのインターネットに接続するには、モデムルーターからWiFiを通して接続する方法を取る以外ありませんが、モデムルーターからWiFiが常に発信されている状態を避けたいならば、WiFiのONとOFFの切り替えができるタイプのモデムルータを選ぶと良いでしょう。

モデムルーターのWiFiの接続をOFFにして、PCを有線でつなげば、WiFi電波を発することなくPCからインターネットに接続することができます。

私が使っているオーストラリア最安でおすすめのNBNプロバイダー、TANGERINEについては以下で説明しています。

ワイヤレス・モバイル・ブロードバンドとは?

ワイヤレス・モバイル・ブロードバンドは、携帯電話と同様のSIMをWiFiモデムルータに入れて使うデータ通信サービスです。日本では、一般的にモバイル回線と呼ばれており、SIMを入れて使うモデム端末には、小型で持ち運びが便利なポケットWiFi、そして、家庭でたくさんの端末を接続できるWiFiルーターがあります。

ワイヤレスブロードバンドのWiFiモデムルーター

データ通信専用プランのSIMを使っても、日ごろ使用されている携帯電話プランのSIMを使ってもインターネットに接続することができます。

携帯電話のSIMをWiFiモデムルーターに入れて使う場合は、データ数だけが消費され、その間は電話を使うこともテキストメッセージの送受信もできません。

光回線と比べて通信速度は遅く、安定しませんが、持ち運びができるので自宅でも外出先でも自由に使うことができるのがメリットです。 

NBNの選択肢が無いエリアで携帯電話の電波受信状況に問題がないエリアの場合は、ワイヤレスブロードバンドを利用してインターネットに接続するのが便利です。

私は以前、NBNが整備されていない場所に住んでいた為、数年間大容量のワイヤレスブロードバンドを利用していました。たまに電波の影響で接続が切れることはあったものの大きな問題はありませんでした。

私がワイヤレスブロードバンドを利用した体験記はこちらの記事で公開していますので、ご興味があればご覧ください。

ワイヤレスブロードバンドは各社とも様々な値段と容量のプランを提供していますので、ご自分のニーズに合ったプランを選択するのがよろしいでしょう。

オーストラリアに数えきれないほどあるワイヤレスブロードバンドのプランの中でも容量と価格で他社に勝るのは、以下で紹介しているTANGERINEのプランです。

ADSLとは?

ADSLは昔からある電話回線を使用するインターネット接続方法で、現在は進化してASDL2+となっていますが、NBNと比べて速度も遅く、NBNが整備されたエリアでは廃止となることが決定されています。

それでも、NBNが無いエリアではまだ需要がありますが、NBNが開通しているエリアでわざわざADSLを使うメリットはほとんどありません。

TANGERINE社のNBNとワイヤレスブロードバンド

TANGERINE(タンジェリン)は、NBN、ワイヤレスブロードバンド、そして、携帯電話のプランを提供するオーストラリアの通信会社です。業界最安なのに、長期契約の義務もなく、月々で自由に解約できます。私も利用してみて、サービス、価格共に大満足していますのでここに紹介することにしました。

TANGERINEのNBN

NBNを提供する通信会社はオーストラリアに180社以上(2012年2月現在)存在しており、数年前までは大手のTelstraとOptus、そして、TPGの利用者が多く、これら3社で国内のNBN供給契約の8割以上を占めていましたが、最近は価格が安くて魅力的なプランを提供するプロバイダーが増えており、市場も活性化しています。

オーストラリア国内の数あるNBNサービスプロバイダーの中でも、自信を持っておすすめできるのがTANGERINEです。私は現在、TANGERINE社の無制限NBNプランを利用していますが、非常に快適で費用的にも他社に比べて断然お得です。

TANGERINEは、国内のいくつかの大手レビューサイトでも常に高評価を得ている国内最安のNBNプランを提供しています。TANGERINEのNBNプランはMoney Magazineで2年連続で「Best Value NBN」に選ばれています。

少しリサーチしてみれば、TANGERINEのプランが他社に比べてお得なのがわかる筈です。無制限のスタンダードプラン(通信速度:21 Mbps)は月$44.90です。通常のインターネット使用にはこのプランで十分かと思います。

私は、その一つ上の月$54.90のXLスピードブーストプラン(通信速度:42 Mbps)を使っていますが、サイトへの大容量ファイルのアップロード、大きなファイルのダウンロード、高画質動画の再生など、何をするにも非常に快適です。

オンラインでゲームをやったりする方ならもうひとつ上の月$74.90のXXLスピードブーストプラン(通信速度:83 Mbps)プランを選択すると更に快適でしょう。

同じスピードのプランを他社の格安NBNプランより月々$15以上安く提供していますが、これらの割安料金は最初の6か月間の特別料金で7カ月目からは、各プランとも$15追加されます。それでも、TANGERINEは他社に比べてお得です。

また、TANGERINEは、長期契約がありませんので、たとえ1か月でサービスをキャンセルしても超過料金は一切とられません。

参考まで


インターネットの通信速度を表す単位はbps(bit per second)で、1秒当たりに何ビットのデータを送ることができるかを表示します。40 Mbpsなら40メガビット・パー・セコンドで、1秒当たり40メガビットという意味です。21 Mbpsもあれば、大抵のサイトは一瞬で表示されますので、遅いと感じることはないでしょう。
ちなみに現在のあなたの端末の通信速度を知りたければ、FASTというサイトに行くと表示されます。

NBNのモデムルーター

NBNにPCなどの端末を接続するにはモデムルーターが必要になります。モデムルーターはNBNのコネクションボックス(受信機)とつなげます。PCやモバイル端末はこのモデムルータを通してインターネットに接続されます。

モデムルーターは、TANGERINE申込の際に一緒に購入することができます。TANGERINEから購入するメリットは、接続設定を事前にしてくれることです。TANGERINEのホームページにリストしてあるモデムには「Pre-configured」という表示がありますがこれが、TANGERINEのNBN接続に必要な事前設定を意味します。

TANGERINE提供のモデムルーター

TANGERINEから購入しなくても、自分でTANGERINEのネットワークに合わせて設定を変更すれば、例え他社で使用していたNBN対応のモデムルーターでも使うことができます。私は、別会社(TPG社)の提供するNBNで使用していたモデムルーターをTANGERINEの設定に変更して使用しています。モデムルーターの設定変更はPCにケーブルでつないで設定画面にアクセスすれば可能です。

NBNに電話を追加

月$10で、電話回線が追加できます。現在使用している固定電話の番号があればその番号をNBNに移行できます。

TANGERINEのワイヤレスブロードバンド

TANGERINEのワイヤレスブロードバンドは、信頼のオプタスの4Gネットワークを利用しており、モバイルネットワークの安定性と全国規模のカバー範囲については問題がありません。

特筆すべきはプランのデータ容量の大きさとその安さです。私がNBNに移行する前に使っていたプラン(詳細はこちら)は、データ100GBで月々$64.95で、それでも他社に比べて安いと満足していたのですが、TANGERINEのプランは、データ200GBで月々$59.90とデータ容量が倍なのに、更に安い値段です。

データ200GBで月々$59.90で足りなければ、500GBで月々$69.90、データ1000GBで月々$89.90のプランも用意されています。

これらの割安料金は最初の6か月間の特別料金で7カ月目からは、各プランとも$10追加されます。他社と比べてみればわかりますが、$10高くなっても、TANGERINEは他社に比べて桁違いにお得です。

また、TANGERINEのプランは、たとえ1か月でサービスをキャンセルしても超過料金を一切とられません。NBNだけでなく、ワイヤレスブロードバンドでもTANGERINEに勝るプロバイダーはないでしょう。

ワイヤレスブロードバンドについてもっと知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

TANGERINEの携帯電話SIM

TANGERINEでは格安携帯電話SIMプランも提供しています。データ1GBで月々$9から、100GBで月々$79.90まで様々なプランが用意されています。

携帯電話のSIMをワイヤレスブロードバンドにも兼用して使いたいならば、大容量の携帯電話プランを購入して電話とモバイルインターネットの両方に利用することも出来ます。但し、インターネットを利用する度に電話機からSIMを抜いて、モバイルモデムルーターにSIMを差し込む手間があるのと、モデムルーター使用時は一切電話が使えなくなります。

以上、私が使っているTANGERINEのサービスについて紹介しました。

まとめ

オーストラリアのインターネット回線には、大きく別けて光回線のNBN、モバイル回線のワイヤレスWiFiブロードバンド、電話回線のADSLの3種類があること、そして、各方法のメリット・デメリットを説明しました。

通信速度と安定性では光ファイバーケーブルを利用したNBNが一番です。NBNの全国的普及により、最近では費用の面でもNBNがお得になってきています。

自宅でも外出先でも使える利便性を求める場合や、NBNにアクセスできないエリアにお住まいの場合は、NBNに比べて通信速度は遅く、安定度は劣りますがワイヤレスブロードバンドを選択するのがよろしいでしょう。

オーストラリア国内には、NBN、ワイヤレスブロードバンドを利用できないエリアも存在します。そういう地域に住んでいる場合、電話回線を利用したADSLを利用したり、NBNでないファイバー回線のブロードバンドインターネットサービス(数社が提供)を受けることも可能です。また、衛星通信を通して、サテライト・ディッシュ・アンテナでインターネットに接続する方法もあるそうです。

NBNとワイヤレスブロードバンドでおすすめは、国内レビューサイトでの評価も高く、価格も安いTANGERINEです。私もTANGERINEのNBNを使っていますが、快適なネット環境と価格に大満足です。

以上、オーストラリアでインターネット回線に接続する方法(NBN、モバイルWiFi、ADSL)でした。

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