
各携帯会社のSIMはこういう形で売られています
「オーストラリア携帯電話のシステムと契約・プリペイドプランの種類」で、オーストラリアで携帯電話を利用するには、スマホ持参でSIMのみを購入するプランが一番お得であるということを説明しましたが、ここでは実際にこれらのSIMのみのプランを比較してみました。
ちなみにSIMのみのプランは、「SIM Only」と呼ばれています。
これから、オーストラリアで実際に携帯電話のプランを選ぶ際に参考にしてください。
携帯電話プラン比較
大手3社の「SIMのみ」の契約で月々後払いであるポストペイド(postpaid)とプリペイド(prepaid)のプランを比較してみました。
月々後払いのポストペイド(postpaid)のプランは、1か月からの月毎の契約でキャンセルできるMonth to Month(マンス・トゥー・マンス)プランを比較しています。12か月や24か月の期間契約プランだと割安になります。
ポストペイド(postpaid)とプリペイド(prepaid)のプランの種類について詳しくは、「オーストラリア携帯電話のシステムと契約・プリペイドプランの種類」で詳しく説明しています。
各社ともに「通話無制限」というプランが多いですが、これは英語では「unlimited talk」、「unlimited national talk」、「unlimited voice」等と表現され、オーストラリア国内の通話が無制限で可能という意味です。国内だったら、どのキャリアに対しても、携帯でも固定電話に対してでも、通話料金に関係なく無制限で通話できるということです。
通話と合わせて「テキスト無制限」というプランも多いですが、これは英語では「unlimited text」、「unlimited SMS」等と表現され、オーストラリア国内のテキストメッセージが無制限で可能という意味です。
また、各社ともに、同じ携帯電話会社同士の通話無料というサービスが付随するプランも多いですが、これは通話が無制限でない場合でも、同じ携帯電話会社に契約する電話番号どうしでは無制限で通話することが可能という意味です。
なお、以下の比較で「データ」と記してあるのはインターネットに使えるデータ量のことです。
Telstra(テレストラ)
契約月々後払いポストペイド(postpaid)プラン
$60:通話&テキスト無制限 国際通話無制限 データ60GB
$80:通話&テキスト無制限 国際通話無制限 データ100GB
$150:通話&テキスト無制限 国際通話無制限 データ150GB
*国際通話無制限の通話先に日本は含まれない。
プリペイドプラン
$10:通話&テキスト無制限 国際通話なし データ1GB(7日間有効)
$30:通話&テキスト無制限 国際通話なし データ8GB(28日間有効)
$40:通話&テキスト無制限 国際通話無制限 データ18GB(28日間有効)
*6か月間有効、1年間有効のプランもあり。
*国際通話無制限の通話先に日本は含まれない。
(2020年5月現在の情報)
Optus(オプタス)
契約月々後払いポストペイド(postpaid)プラン
$49:通話&テキスト無制限 国際通話無制限 データ60GB
$59:通話&テキスト無制限 国際通話無制限 データ100GB
$79:通話&テキスト無制限 国際通話無制限 データ120GB
*国際通話無制限の対象国に日本も含まれる。
プリペイドプラン
$40:通話&テキスト無制限 国際通話無制限 データ20GB(初め3回のリチャージまで45GB)(28日間有効)
$50:通話&テキスト無制限 国際通話無制限 データ30GB(初め3回のリチャージまで55GB)(28日間有効)
*42日間有効、186日間有効のプランもあり。
*国際通話無制限の対象国に日本も含まれる。
(2020年5月現在の情報)
Vodafone(ボーダフォン)
契約月々後払いポストペイド(postpaid)プラン
$50:通話&テキスト無制限 国際通話1000分可 データ60GB
$60:通話&テキスト無制限 国際通話無制限 データ100GB
$80:通話&テキスト無制限 国際通話無制限 データ150GB
*国際通話無制限の対象国に日本も含まれる。
プリペイドプラン
$40:通話&テキスト無制限 国際通話500分可 データ20GB(自動リチャージ登録で45GB)(35日間有効)
$50:通話&テキスト無制限 国際通話1000分可 データ30GB(自動リチャージ登録で55GB)(35日間有効)
(2020年5月現在の情報)
Catch Connect(キャッチコネクト)のプラン
格安携帯電話SIMプランを取り揃えているMVNOキャリアーであるCatch Connect(キャッチコネクト)のプランについても比較のため紹介します。
MVNOとは、通信回線設備を持たずに運営する電話会社のことで、正式にはMobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)といい、オーストラリア国内に約50社存在します。上記のTelstra(テレストラ)、Optus(オプタス)、Vodafone(ボーダフォン)の3社は独自の通信回線設備を持っており、それ以外の全てのオーストラリアの携帯電話会社は、独自の通信設備を待たないMVNOです。
Catch Connect(キャッチコネクト)はオプタスのネットワークを使って運営している、低コストのプランを提供する、新しい携帯電話サービスプロバイダーです。オプタスのネットワークですから、オーストラリア国内の利用可能範囲に問題はありません。
ここでは、上記3社のプランと比較する為、月払い(30日間有効)のプランのみをリストします。
Catch Connect(キャッチコネクト)について詳しくは、こちらの記事「オーストラリア最安値のプリペイド携帯電話SIMプランCatch Connect」をご覧ください。
通話&テキスト無制限のプラン
1年間 $120 データ60GB
1年間 $150 データ120GB
(2020年6月時点のプラン内容)
大手3社、テレストラ、オプタス、ボーダフォンに比べて格安なのがわかります。
まとめ
Telstra(テレストラ)は安いプランがなく、高くてデータ容量が大きいプランが多いのが特徴です。Optus(オプタス)は、ここに紹介したよりも多くのプランを提供しており、月額$30以下のプランは無いですが、データ容量が大きいプランが揃っています。Vodafone(ボーダフォン)は、プランの種類は少ないですが、TelstraやOptusよりデータ容量が多いプランを提供していますので、値段と内容を比較すると3社の中ではVodafoneが一番お得感が高いでしょう。
Vodafoneのプランの詳細は、公式サイト(http://vodafone.com.au)でご確認いただけます。
Catch Connect(キャッチコネクト)のプランは大手3社に比べて、同じレベルのサービスが割安に設定されており、月々$20からプランがあるのが魅力です。30日有効なプランだけでなく、90日間や1年間更新いらずで大容量のプランが格安なのもCatch Connect(キャッチコネクト)の特徴です。
Catch Connect(キャッチコネクト)についてご興味がある方は、こちらの記事「オーストラリアの格安プリペイド携帯電話SIMプランCatch Connect」をご覧ください。
最後に、各社の契約後払いの最安値プランを表にしてみました。データ量やサービス内容が各社異なるので、どのプランが優れているかの比較にはなりませんが、ご参考まで。
Telstra | Optus | Vodafone | Catch Connect | |
価格 | $50 | $39 | $40 | $20 |
通話&テキスト | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
国際通話 | なし | なし | なし | なし |
データ | 30GB | 10GB | 25GB | 15GB |
*大手3社のプランは、月単位のSIMのみ契約の後払い最安プランの通常料金を参照しています。