PayPal（ペイパル）について
PayPalとは？
PayPalは、米国の企業、PayPal Holdings, Inc.が提供するインターネット上の支払いと送金をする世界最大規模の電子決済サービスです。
2012年から2015年まで、eBayの小会社でしたが、2015年半ばに、独立した企業としてeBayからスピンオフ（分離）しました。
PayPalで取り扱う通貨は25種類あります。世界200か国以上で、2億人近くの人がPayPalのアカウントを持ち利用していると言われます。
日本ではPayPalで決済するという習慣がないので、知らないという人も多いかもしれませんが、海外では決済や送金の手段として一般的です。
オーストラリアのeコマースサイト、または、ECサイト（電子商取引サイト）と呼ばれる、オンラインショッピングサイトなどのインターネット上で商取引を行うサービスは、そのほとんどがPayPalでの支払いを採用しています。
消費者がPayPalを使う利点は、買い物においてはクレジットカードの情報をECサイト側へ渡す必要が無いことです。
また、PayPalアカウント保持者間の送金に関しては、素早く手数料要らずというメリットがあります。手数料は掛かりませんが両替レートはあまりよくないので、大きい金額の送金には向いていません。このことについては、「オーストラリアドルをお得に日本へ送金する方法」で説明しています。
世界最大のオークションサイトのeBayで、出品して利益を受け取ったりするのには、PayPalアカウントを開設する必要があります。
また、日本以外の国の消費者は、インターネット上で買い物をする際に、クレジットカードを利用する代わりにPayPalを使って支払いをすることも多いので、海外を相手にネットで商売とするには、PayPalが必須と言えます。
2020年10月には、PayPalが仮想通貨売買に対応することを発表しました。ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュの売買サービスを提供することを予定しています。
「PayPalは安全ではないのでは？」と言う声も聞きますが、ネット決済でクレジットカードを使うのが不安という人たちが、信用できるPayPalを介して支払うことをより安全なオプションとして選んでいます。
PayPalはいまや世界標準ですので、他の電子決済サービスに比べて危険だということはないでしょう。
日本のPayPal
日本では、PayPalを支払いに使うにはクレジットカードにリンクさせる必要があります。
その他に、コンビニで購入したVカード、または、VプリカというVisaのプリペイドカードにお金をチャージして、PayPalにリンクさせて使用することができるそうです。クレジットカードをどうしても使いたくないという人には便利な方法です。
PayPal経由で受け取ったお金を引き出すには、銀行口座を登録する必要があります。
日本でPayPalを利用するために、アカウントを開設する手順などの詳細はPayPalの公式ページをご覧ください。PayPalの公式ページは日本国内からアクセスすると自動的に日本語表示になります。他の国からアクセスすればアクセスした国の言語で表示されます。
日本国外から日本のPayPalの情報を見たい場合は、サイト最下部の国旗マークをクイックすれば日本語が選択できます。
オーストラリアのPayPal
オーストラリアでPayPalアカウントを開設するのは、非常に簡単です。
アカウントを開設するのは、名前、メールアドレス、生年月日、住所と電話番号があれば可能です。
実際に、PayPalを使って支払い、または、送金するには、クレジットカードかデビッドカードをPayPalにリンクさせるか、現地の現行口座をリンクさせるかになります。
クレジットカード/デビッドカード、または、オーストラリア現地の銀行口座
クレジットカード、デビッドカードが無くても、銀行口座があればPayPalを利用して支払いができるのが日本で開設したのPayPalアカウントとの違いです。
なお、銀行口座をリンクさせた場合は、ダイレクトデビッド（使う都度にその金額分が即座に差し引かれる）になります。
PayPal登録方法
では、PayPalの登録手続きを案内します。
PayPalのサイトから直接登録
先ずは、PayPalのサイトへ行きます。
「Sign up（サインアップ）」をクリックすると、こちらの画面が現れます。
上から順に、
イーメールアドレス「E-mail address」
パスワード設定「Password」
確認のためにパスワード再入力「Confirm password」
本名「Legal first name（名）」「Middle name（ミドルネーム）」「Leagal last name（姓）」
生年月日「Date of birth」
電話番号「Mobile phone（携帯電話）」
住所「Unit number or building name（ユニット番号、または、建物名）」「Street address（ストリートアドレス）」「Postcode（郵便番号）」「Suburb and state/territory（都市と州/準州）」
となります。
*電話番号は、携帯電話が推奨されますが、携帯番号が無ければ、「Mobile」の横の矢印をクリックして固定電話番号を選択して入力することもできます。
*住所の「Unit number or building name（ユニット番号、または、建物名）」は、一軒家などで無ければ空欄で構いません。
全て入力したら、一番下の「I agree…」の同意事項の小さいボックスにチェックを入れて「Agree and create account（同意してアカウントを作成）」をクリックすると登録終了です。
登録が完了したことを知らせるEメールが送られてきますので、確認してください。
銀行口座 、クレジットカード、デビッドカードのリンク設定
PayPalのアカウントのページに移動します。
アカウントを作成した時点で一旦ログアウトしている場合は、PayPalのフロントページから「Log in（ログイン）」してください。
ご自身の名前の表示された、アカウントのページ下半分に、「Link a bank account（銀行口座をリンク）」、そして、「Link a card（カードをリンク）」というオプションが表示されます。
ご希望のオプションのどちらか、または、両方をクリックして、リンクする手続きを行います。
銀行口座の登録
「Link a bank account（銀行口座をリンク）」を選択すると以下の画面が表示されます。
上から順に、
名前「First name（名）」「Last name（姓）」
銀行名「Bank name」
口座の種類「Account type」- 「Check」か「Savings」の自分の口座に該当する方を選びます。
銀行番号と支店番号「Bank/State/Branch Number（BSB）」- BSB番号は銀行と支店毎に割り当てられた番号です。
口座番号「Account Number」
確認のために口座番号を再入力「Re-enter Account Number」
となります。
全て入力したら「Continue（継続）」をクリックすると、確認画面に移動しますので、確認して完了します。
クレジットカードかデビッドカードの登録
「Link a card（カードをリンク）」を選択すると以下の画面が表示されます。
上から順に、
カードの種類「Card type」- クレジットカードかデビッドカードかを選びます。
カード番号「Card Number」
となります。
「Billing address（請求先住所）」は、カードに登録された住所（支払いや請求の明細を受け取る住所）がPayPalに登録したアドレスと違う場合に、下にある「Enter the new address as billing address」をクリックして入力します。
日本発行のカードを使う場合などは、こちらの入力が必要でしょう。
全て入力したら「Add Card（カードを追加）」をクリックすると、確認画面に移動しますので、確認して完了します。
リンクの確認
PayPalのアカウントのページを見ると、口座、または、カードのリンクが反映されているのが確認できます。
以下の画面では、カードの登録が完了してPayPalにリンクしている証拠に、「Card linked（カードはリンクされています）」と表示されているのが確認できます。
これで、PayPalを使って、買い物や、送金をすることができます。
PayPalに入金されたお金を引き出すには、現行口座の登録が必要です。また、他のPayPalアカウントに送金して、現金化するということも可能でしょう。
まとめ
PayPalが利用できるオーストラリアの業者一例
以上が、PayPalについてと、オーストラリアでのPayPal登録と支払方法設定の手順でした。
日本国内では、必要性が無く、全く知らない人も多いPayPalですが、オーストラリアでは、消費者の間ではまだまだ使ったことが無い人も多いですが、普及率は日本よりはるかに高いでしょう。
eBayなどを使っての売買をしたり、海外からの輸入転売や、海外への輸出転売を行うならば、PayPalは必須です。
オーストラリアのPayPalは、送金手段としても利用でき、クレジットカードやデビットカードが無くても銀行口座だけで利用できるというのが日本との大きな違いです。
オーストラリアに住んでいて、オンラインショッピングをするならば、PayPalがあると便利ですので、無料で登録しておいて損はありません。
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