海外に住んでいるけど日本の書籍が読みたいという場合には、アマゾンの電子書籍であるKindle(キンドル)を利用するのが最も早く便利ですが、日本のキンドルを海外からダウンロードするのには制限があります。そのままでは、キンドルの読み放題サービスであるKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)で日本語の電子書籍を好きなだけ読むこともできません。
それでも海外から日本語のKindle本を読む方法はいくつもあります。この記事では、日本のAmazonと海外Amazonの違い、アカウントの国・地域、Kindle Unlimited、端末、VPNを使う場合の注意点まで、海外在住者向けに詳しく解説します。
海外から日本語Kindleを使う前に確認すること
海外にいながら制限なしで日本にいる時のようにキンドルで日本の書籍を好きなだけ読むには、以下の2つが必須となります。
- 日本のアマゾンに日本の住所で登録する
- VPNを利用して日本からアマゾンにアクセスする
しかしながら、2026年現在はそれだけでOKと説明するのは適切ではありません。
Kindle本は出版社・著者が販売できる地域を設定できます。AmazonのKDP公式資料でも、JP Kindleストアの特定出版地域は日本、AU Kindleストアはオーストラリアとニュージーランドと明記されています。作品が「全世界で販売可能」になっている場合もあれば、日本など特定地域だけに限定されている場合もあります。
海外在住者が日本語Kindleを使う際は、まず次を確認してください。
- Amazonアカウントの国・地域設定
- 対象Kindle本が居住地域から購入可能か
- 支払い方法と請求先情報
- Kindle Unlimitedの対象地域・対象作品
- 利用するAmazonマーケットプレイスの条件
VPNはIPアドレスを日本側へ切り替える用途には使えますが、作品の配信権やAmazonの利用条件を変更するものではありません。「VPNを使えばどの本でも無制限に読める」とは保証できない点に注意してください。
Kindle(キンドル)とは
既にご存知の方も多いとは思いますが、先ずキンドルとはアマゾンが販売する電子書籍のことです。アマゾンのキンドルストアには大量のキンドル電子書籍があります。
キンドルで購入した電子書籍はアマゾン独自のファイル形式であり、他の電子書籍と互換性がありません。基本的にキンドル対応の端末を使うか、PC、タブレット、スマホにインストールしたアプリでしか読めません。また、インターネットに接続して、キンドルクラウドリーダーというサービスを利用すれば、ウェッブ上でブラウザ経由で読むことも可能です。
キンドルクラウドリーダーは、常にインターネットに接続したオンライン状態で利用しなければならず、インターネットのないオフライン状態でキンドルの電子書籍を読むには、キンドル対応の端末を買うか、PC、タブレット、スマホに無料アプリをインストールする必要があります。キンドル無料アプリはアンドロイド版、Apple版、PC版があります。
活字の本を読むには、読書専用に設計されたキンドル端末が便利で長時間の読書でも目が疲れず読みやすいですが、無料アプリでも十分に機能を果たしますので、とりあえず読みたいという方は専用端末無しでも、キンドル電子書籍購入後、直ぐに読み始められます。
キンドルで日本の本を読むには
日本のアマゾンに登録する
世界各国のアマゾンには、キンドルの電子書籍ストアがあり、その国の書店で販売されているありとあらゆる本を電子書籍で読むことが可能です、
しかし、日本で販売されている日本語書籍の多くは、日本のアマゾンでないと入手できません。日本以外のアマゾンでも日本語書籍はあることにはあるのですが、品揃えは非常に少なく限られたものしか扱われていません。
他国で作成したアマゾンのアカウントを、日本のアマゾンで使用することはできません。例えばオーストラリアのアマゾンで開設したアカウントで、日本のアマゾンを利用する事はできません。
ですので、日本のアマゾンでキンドルの電子書籍を読むには、日本のアマゾンに登録してアカウントを開設しましょう。
Amazonアカウントの国・地域設定を確認する
Kindleなどのデジタルコンテンツでは、「お届け先」の表示だけでなく、Amazonアカウントの国・地域設定やコンテンツの販売地域が関係します。
実際に居住していない日本の住所を登録することを前提にするのではなく、Amazonのアカウント設定に現在の居住情報を正しく登録したうえで、購入したいKindle本が自分の地域から利用できるか確認するのが基本です。
日本のアマゾンにアカウントを開設する際に海外の住所を現住所として登録することが可能ですが、日本国内の住所があればそちらを登録することもできます。
アカウントの「お届け先」住所が日本国外だと表示される商品が制限されます。しかも、キンドル電子書籍読み放題サービスであるKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)が利用できなくなります。
サイトを開いた時に「お届け先」住所表示が日本国外になっている場合は、サイト左上の「お届け先」をクリックして、日本国内の住所に変更してください。クリックすることで変更できます。
「お届け先」はお使いの端末のIPアドレスを検知して自動で表示されるので、何も設定しなければアクセス元の地域が表示されます。例えばオーストラリアからアマゾン日本にアクセスすると「お届け先」が自動的にオーストラリアとなり、利用可能サービスが制限されます。
以下の例では、「オーストラリア」となっていたのを、日本国内の「東京都中央区」の住所に変更しています。
日本に住所を登録しないと日本のコンテンツにはアクセスできませんが、日本に住所が無いのに、日本の住所を登録することはおすすめできません。
アマゾン日本への支払いは海外発行カードが使える場合もある
Amazon.co.jpでは海外発行カードを登録・利用できる場合がありますが、カード会社、商品、デジタルコンテンツの地域条件などによって決済可否が異なることがあります。日本のクレジットカードが必須とは限りませんが、購入画面で利用可能な支払い方法を確認してください。
海外からのキンドル利用に対する制限
海外からダウンロードできる冊数の制限
日本国外からだと、アマゾンキンドルで購入した電子書籍のダウンロードできる冊数に制限があります。月々の定額で読み放題のKindle Unlimitedだけでなく、1冊づつ購入する電子書籍にもこの制限が適応されます。
日本国外から新たにダウンロードできるのは5冊までというケースが多いと言われているようですが、地域と状況によって異なるようです。「海外からは5冊まで」といった一律のルールだけで現在の利用可否を説明するのは適切ではありません。購入できない場合は、まず作品の商品ページ、アカウントの国・地域設定、Amazonの案内を確認してください。
日本のアマゾンで扱っているキンドル電子書籍は、日本国内在住者向けであり、海外からの利用が制限されています。日本国内在住者が、旅行などで一時的に海外に滞在した際にダウンロードする場合も制限されます。
IPアドレスでアクセス地域が分かる場合がある
日本のウェッブサイトに海外からアクセスしていることは、あなたの使っているPCやスマホなどの端末のIPアドレスの所在地によって検知されます。
IPアドレスとは、インターネットに接続しているPCやスマホなどの端末に割り当てられているアドレス、つまり住所のようなものです。
このIPアドレスをもとに、ウェッブサイトの利用者がどこの国からアクセスしているかがわかりますので、日本国外からのアクセスに制限が課されることになります。
ということは、あなたの端末が日本国内のIPアドレスを持っていれば、日本国内からアクセスしているとみなされて制限を受けないことになります。そんなことが出来るのでしょうか?
VPNというサービスを使って、海外にいながら日本のIPアドレスを経由して、ウェッブサイトにアクセスすることで、それが可能になります。
海外からの利用制限を解除するのにVPNを使う
VPNを使うと、日本のVPNサーバーを経由して日本のIPアドレスからインターネットへ接続できます。海外旅行や公共Wi-Fiでの通信保護、地域によって表示内容が変わるWebサービスの確認などには便利です。
ただし、VPNを使うことと、Kindle本の販売地域・配信権・Amazonアカウントの国設定は別の問題です。VPNを利用しても、Amazon側でその作品があなたの地域向けに販売されていなければ購入できない場合があります。
したがって、VPNは「Amazonの地域ルールを解除するための必須ツール」ではなく、通信を暗号化したり接続元IPを切り替えたりするためのツールとして考えるのが適切です。
海外からの日本のアマゾンへアクセスして、キンドル電子書籍をダウンロードする冊数を制限されないようにできたり、アマゾンプライムで動画も見れるし、邦楽も聴けるという実例があります。また、ネットで日本のTV番組も制限なしに見ることができ、日本のニュースの動画も地域制限なしに見ることができます。日本の有料動画サービスにもアクセスできます。しかしながら、そのような目的にVPNを利用することを、このサイトでは推奨しているわけではありません。VPNはご自身の責任でご利用ください。
キンドルを使い倒す
読み放題のKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)
キンドルストアには、定額料金で対象作品が読み放題になるKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)
があります。
Kindle Unlimitedの対象となっている書籍は大変多く、専門書、小説、雑誌、漫画、絵本などありとあらゆるジャンルの本が大量にあります。初回の30日間は無料で利用できます。気に入らなかったらキャンセルも自由です。
Kindle Unlimitedには、知識を得るための専門書や子供の為の絵本などが読み放題で選択肢もたくさんあるので、我が家では大変重宝しています。一度にダウンロードできるのは最高20冊ですが、入れ替えは自由ですので、読み終えた本はどんどん入れ替えて使っています。
Kindleで電子書籍化されている本は多数ありますが、新書や人気のある本にはKindle Unlimitedの読み放題にはなっていない無い本が多いです。
Kindle Unlimitedで利用した本は、Kindle Unlimitedの月額サービスを解約したら読むことが出来ませんが、単独で購入した本は永久に残りますので、無制限で読むことが出来ます。
Kindle Unlimitedを海外から利用する場合は、Amazonアカウントの国・地域設定と対象作品の提供地域を確認してください。VPNはIPアドレスの切り替えには使えますが、Kindle Unlimitedの利用資格や作品の配信権を変更するものではありません。
海外購入のキンドル端末でも日本語書籍が読める
キンドルは電子書籍であり、キンドル専用端末か、PC、タブレット、スマホにインストールしたキンドルアプリ、または、インターネットに接続して、会員ログインすれば、キンドルクラウドリーダーでウェッブブラウザ上で読むことが可能です。
文庫本のように扱えて、一番読みやすいのがキンドル専用端末です。日本語の電子書籍を読むのにキンドル端末を日本で購入する必要はありません。
日本のアマゾンは日本で買ったキンドルの端末を使用することを奨めていますが、どの国で買った端末でも問題なく作動するようです。私はオーストラリアのシドニー在住ですが、現地で購入したキンドル端末を使って問題なく日本の書籍を読んでいます。
キンドル端末は、お住まいの国のAmazonや家電量販店で購入できます。一番おすすめの端末は、Kindle Paperwhite(キンドル・ペーパーホワイト)ですが、最安値の端末でも問題なく読書が可能です。
ちなみにキンドル端末は、Kindleファイルの本だけでなく、PDFファイルも本のように表示させることが可能です。私はPDFのファイルになった読み物もキンドル端末で読んでいます。
スマホ、タブレット、PCでもキンドルアプリで読める
Kindle端末が無くても、Kindleの電子書籍は読めます。Kindle端末は白黒表示ですので、カラーの雑誌などは、PCや大型のタブレットを使った方が読みやすいです。ちなみに、Kindle Fireというカラーのタブレットのキンドル端末もあります。
なぜ海外では同じKindle本が買えないことがある?
Amazon KDPでは出版者がKindle本の販売地域を設定できます。JP Kindleストアの特定出版地域は日本、AU Kindleストアはオーストラリアとニュージーランドです。一方、出版者が「全世界での権利」を設定している作品なら、より広い地域から購入できる場合があります。
つまり、海外在住者が日本語Kindleを使うときに重要なのは「IPアドレスだけ」ではなく、その作品自体の配信権とAmazonアカウントの地域設定です。
Kindle以外でもVPNは使える
VPNとは、簡単に言うと、インターネット接続の匿名性とセキュリティーを向上させると共に、あなたの実際のIPアドレスを変えて、あたかも別の国や地域から接続しているかのように見せることが出来る技術です。
VPNを使って日本のVPNサーバを選択すれば、あなたのIPアドレスを日本のIPアドレスにすることができ、日本から接続していることになるので、日本のコンテンツサービス利用に対して制限が課されません。
VPNはAmazon Prime Videoなどの動画サービス、海外旅行中の公共Wi-Fi、リモートワークなどでも利用できます。ただし動画配信についても地域ライセンスや各サービスの利用規約があり、VPNを使えば必ず視聴できるわけではありません。
VPNサービスのプロバイダーはいくつもあり、無料のものもありますが、利便性と安全性を考えると有料のサービスを選択することをおすすめします。
以下に挙げたような大手VPNプロバイダーなら、日本だけでなく世界中にVPNサーバーを所有しており、VPNを経由することで起こるスピードの低下も最小限に抑えられます。
おすすめのVPN
Surfshark![]()
NordVPN
ExpressVPN
CyberGhost VPN
PureVPN
ミレンVPN
グローカルVPN
スイカVPN
Surfshark、NordVPN、ExpressVPN、CyberGhost VPNは、日本人の利用者も多く、日本語のサイトも完備しています。カタカナ表記のVPNは日本のVPNプロバイダーです。
当サイトでは、Surfshark、NordVPN、ExpressVPN、MillenVPNなどを比較しています。
VPNを利用するには特別な機器を入手する必要はありません。PC、タブレット、スマホにアプリをインストールするか、お使いのブラウザに拡張機能を追加するだけで、購入直後から使用できます。
また、VPNを使えば、アマゾンだけでなく、Abama TVなどの日本の動画サイトも制限なく視聴できます。
まとめ
以上、アマゾンの電子書籍キンドルについてと、海外から日本語のキンドルを無制限に読む方法について説明しました。
最後に要点をまとめます。
- 日本語電子書籍を読むなら、日本のアマゾンのキンドル。
- アマゾンのKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)は定額で対象作品が読み放題。料金やキャンペーンはAmazon公式で最新情報を確認。
- VPNを利用して日本からアマゾンにアクセすることができる。
- しかしながら、海外から日本語Kindleを使う場合は、Amazonアカウントの国・地域設定と、読みたい作品の販売地域を確認することが重要。VPNは通信保護やIPアドレスの切り替えには使えるが、作品の配信権やAmazonの利用条件を変更するものではない。
こちらは日本のアマゾンの各サービスへのリンクになります。
日本のアマゾン
アマゾン・ミュージック
おすすめのVPNは以下になります。
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