オーストラリアの仮想通貨取引所の中で、Swiftxと並んで好評の取引所であり、シンガポールの取引所としてもライセンスを取得しているIndependent Reserve(インデペンデント・リザーブ)を紹介します。
Independent Reserveとは
Independent Reserveはシドニーに本拠地を置く取引所です。
オーストラリア国内だけでなく、グローバルな顧客ベースを持ち、シンガポールとニュージーランドの取引所としても知られています。取引に対応する法定通貨はオーストラリアドル(AUD)、シンガポールドル(SGD)、ニュージーランドドル(NZD)、米ドル(USD)の4種類です。
25銘柄以上(2021年12月現在は27銘柄)の仮想通貨(ビットコインとイーサリアム、そして以外のアルトコイン銘柄)を取り扱っています。
最大の特徴は0.5%という取引手数料の安さです。過去30日間の取引額が100,000ドル以上なら更に安くなります。
Independent Reserve取扱い通貨
Independent Reserveでは、以下の通貨を取り扱っています。
Independent Reserve取扱仮想通貨
Independent Reserve取扱法定通貨(フィアット)
入出金、そして、取引に対応する法定通貨の扱いが多いのが特徴です。対応する法定通貨は上記のオーストラリアドル(AUD)、米ドル(USD)、ニュージーランドドル(NZD)、シンガポールドル(SGD)の4種類です。
取引に使用する法定通貨は、メニューから選択できます。
仮想通貨銘柄の数は、Swyftxと比べると多くはありません。しかし、特徴的なのは、Tether (USDT)とUSD Coin (USDC)の2種類のステーブルコイン(米ドルに価値をペッグされた通貨)、そして、西オーストラリアのパース造幣局の金に価値をペッグされたPerth Mint Gold Token (PMGT)を扱っているところです。
ちなみに、ペッグとは、通貨価値を基軸となる通貨などの価値に連動させることです。
Independent Reserve特有の機能
税金レポート
税金の確定申告(Tax Return)用にまとめを作成できる「Tax Summary」機能付き。Independent Reserveで取引した通貨については自動的に集計され、外部で行った取引についても追加入力して「Tax Summary」が作成できます。
自動売買プログラム
AutoTraderは、簡単な自動売買ができる機能です。現時点では、以下の3種類のプログラムに限定されています。
AutoBasket Independent Reserveへのオーストラリアドルなどの法定通貨入金時に自動的に時価総額ベースで選定された仮想通貨を購入する。
AutoSchedule 任意で設定したスケージュールに沿って機械的に仮想通貨の売買を実行する。
自動売買といっても非常にシンプルなものに限られますが、定期的に積み立てをしたい場合などに利用できます。
保険付プレミアムアカウント
Independent Reserveには、保有している仮想通貨に保険を掛けられるプレミアムアカウントへのアップグレードオプションが6種類用意されており、年間$300AUDからアップグレード可能です。
全てのプレミアムアカウントで、何か問題がある時に営業時間中は1時間以内に対応するプレミアムサポートがついてきます。また、年間$35000AUDを払って最上級のDiamondアカウントになると、5百万AUDの保険に合わせて手数料が安くなる特典が付きます。
各プレミアムアカウントのオプションは「Premium Accounts」のページでご覧いただけます。
入出金方法
オーストラリアドルの入金はオーストラリア国内の銀行から振込やPayIDを利用して簡単に実行可能です。また。米ドル(USD)、ニュージーランドドル(NZD)、シンガポールドル(SGD)の入金については、SWIFT経由になり、サポートに連絡して指示をもらう必要があります。
シンガポール在住者の入金は、シンガポール国内の銀行から直接、簡単に行うことが可能です。
オーストラリアドルの出金はオーストラリア国内の銀行口座を登録して即座に行うことができ、手数料は無料です。
オーストラリアドル以外の法定通貨の出金は、オーストラリア国外の銀行口座を指定しでSWIFT経由で出金することが可能です。オーストラリア国外へ出金する通貨は、米ドル(USD)、ニュージーランドドル(NZD)、シンガポールドル(SGD)に限られますが、日本の銀行を設定することも可能です。
余談ですが
日本の銀行への国際送金は日本円でなくとも可能です。例えば、ゆうちょ銀行へ海外から送金される通貨は日本円でなく米ドルである必要があります。ゆうちょ銀行へは日本円での国際送金ができません。米ドルで送金して、ゆうちょ銀行が自行のレートで日本円に両替する形を取っています。
オーストラリア国外への米ドルとニュージーランドドルの出金には、20ドルの手数料が掛かります。シンガポールドルの出金には0.55%の手数料がチャージされます。
仮想通貨の入出金は、通貨ごとに割り当てられたアドレスを指定すれば、実行できます。使い方は、他の仮想通貨取引所と変わりませんので詳細の説明は割愛します。仮想通貨の送金方法について詳しく知りたい方は、Swyftxの仮想通貨出金と入金の項目をご参照ください。
なお仮想通貨の出金には、その通貨のネットワーク毎に割り当てられる手数料が掛かります。
Independent Reserve口座開設方法
Independent Reserveの口座開設はシンプルでわかりやすいです。先ずは、こちらをクリックしてIndependent Reserveのサイトに移動すると、以下のようなユーザーネームとパスワードを入力するページに飛びます。
任意のユーザーネームとパスワードを入力したら、「Create Account」をクリックして、生年月日、住所などの個人情報を入力します。
取引所を出金の制限なく利用するには、ID(免許証やパスポート)の個人認証が不可欠です。この認証作業は後でも可能ですが、しないと出金ができませんので口座開設する意味がありません。口座開設時に済ませてしまうとよろしいでしょう。
認証はインストラクションに従って、IDを持った自分の写真(セルフィ)とIDのスキャン写真、住所が記載された銀行の利用明細や電気会社からの請求書などのスキャン写真をアップロードします。
認証が完了すれば、制限なくIndependent Reserveを利用することができます。
口座開設が完了したら、セキュリティー設定を忘れずに行いましょう。
ログインの際にTwo-Factor Authentication(2ファクタ認証、または、2段階認証)が必要になる設定です。Two-Factor Authenticationは略して2FAとも表記され、ログインするのにパスワードと別の認証、すなわち、2FAコードの入力が要求される仕組みです。2FAはスマホのアプリでインストールできます。
2FAの設定についてはこちらのSwyftxの記事内で詳しく説明しています。
さいごに
カスタマーサービスが好評で手数料が安いオーストラリアの取引所、Independent Reserve(インディペンデント・リザーブ)を紹介しました。
特徴としては、オーストラリアドルだけでなく、米ドル、ニュージーランドドル、シンガポールドルの取引にも対応していることと、海外の銀行への出金が可能なこと、そして、手数料が0.5%と安いことです。
Swyftxと比べて取扱通貨は少なく、チャート機能なども劣ち流動性も低く、スプレッド(詳しくはこちらの「参考まで」を参照)も大きいため、頻繁に取引をする方には物足りないかも知れないですが、Swyftxにはない機能や通貨もありますので、利用価値のある取引所です。国外の銀行へ出金できるのもこの取引所の強みでしょう。Swyftxと合わせて、アカウントを開設しておきたいおすすめの取引所です。
https://www.independentreserve.com/
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