日本円をオーストラリアドルに換える方法は、空港やホテルなどでするだけではありません。多種多様な方法があります。
知らないがばかりに高くつく方法で日本円を豪ドルに換えていたというケースがたくさんあります。
お得度、手軽さ、そして、安全面という観点から、いくつかの方法を紹介します。
日本国内で両替する
日本国内で日本円を豪ドルへ両替するのは、レートも悪く、一番高くつく方法です。事前にどうしても豪ドルを持っていたいと言う場合以外はおすすめしません。
日本国内で両替して、オーストラリア国内でするよりお得だったという話は聞いたことがありません。
逆に、豪ドルを日本円に変える場合も同じです。日本国内でするより、オーストラリア国内でした方がお得です。
現地の両替商窓口で両替
空港やホテル、観光地にある両替所はレートが良くありません。
現地で両替するならば、空港は避けて街中でしましょう。
電車のチケット購入やタクシーはクレジットカードが使えますので、できるだけ街に移動してから両替することをおすすめします。
街で両替するなら、いくつかの両替所を周り、レートのいいところで行うとよいでしょう。金額が多ければレートを少し良くしてもらう交渉にものってくれるところが多いですので、できる方は英語で是非、交渉してみてください。
「他の両替所の方が安かったけどそれより安くできるか?」と聞いてみるのもいいでしょう。
大金で無く、取りあえずの豪ドルが必要だとか、オーストラリアには旅行などで短期滞在なので、買い物したりするだけの豪ドルがあればいいと言うなら、クレジットカードやプリペイドカードでキャッシングをするのがお得です。
現地の日本人と個人間で両替
オーストラリア現地にいる日本円が欲しい日本人と直接交換するという手もあります。その時の表示為替レート、すなわち、中間値で交換すれば、買う方も売る方も、お互い一番お得に両替できます。
なぜなら、両替商から豪ドルを買うには中間値より高い値で買わなければならず、両替商から日本円を買う方も中間値より高い値で買わなければならないからです。
JAMSなどの日本語媒体のクラシファイドにその時の表示為替レートで、日本円とオーストラリアドルを交換しますという広告を出している人たちが結構いますので、個人間の両替に抵抗が無い方は試してみてください。
クレジットカードで現地でキャッシング
1000ドル以下の額なら、海外キャッシングができるクレジットカードかデビットカードを使うのが一番簡単で、しかも、お得です。
レートは現地で一番安い両替商のものより悪いですが、まとまったお金でなければ、両替の手数料を考えると、カードのキャッシングの方が安く済むことが多いです。
オーストラリアで一番使えるクレジットカードについてはこちらの記事をご覧ください。
日本からオーストラリアに送金する
日本からオーストラリアへ送金するには、日本の銀行からオーストラリアの銀行へ直接送金する方法と、ノンバンク機関である国際送金サービスを利用する方法の2種類があります。
数ある日本の銀行の中で、総合的にみて送金がよりお得にできるのは、ネット銀行の楽天銀行などです。オーストラリアに銀行口座があれば、日本の各銀行から、直接オーストラリアの銀行に送金することが可能ですが、手数料が高く、レートも悪くなるので日本の銀行からの直接送金はおすすめしません。
しかも最近では、海外への送金額が大きくなると銀行に拒否されるというケースも聞いています。知り合いは、ある地方銀行に60万円のオーストラリアの銀行への送金を拒否されました。
日本からの海外送金で、最もお得な方法はノンバンク系の国際送金サービスを利用することです。国際送金サービスを利用する場合は、日本の銀行からノンバンク機関である国際送金サービス業者に送金し、国際送金サービス業者がご指定のオーストラリアの銀行口座に入金するという形になります。
この方法なら、日本の銀行から海外の銀行口座へ直接の送金となりませんので、送金額が大きくても日本の銀行側に拒否されることがありません。
国際送金サービスで、最もお得なのはWise(ワイズ)です。オーストラリアから日本への送金でも使えるWiseは、日本からオーストラリアへの送金では、最もお得な送金方法として評価されています。Wise(ワイズ)は長い間、TransferWise(トランスファーワイズ)という名前でサービスを提供おり、業界最安で有名でしたので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
日本の銀行からオーストラリアの銀行への直接送金が高くつくのは、高い送金手数料の他に為替手数料が加算され、しかも銀行独自の高いレートで円からドルへ両替されるからです。また、多くの銀行で中継銀行手数料という送金側と受取側の間に入る銀行の手数料が掛かります。通常、中継銀行手数料は受取側銀行で受取額から引かれます。
Wiseは為替手数料が一切かからず、中継銀行手数料もありません。しかも、為替レートは実際の市場のレートを適用しますので、どの銀行よりも良いレートということになります。
国際送金が一番お得なWiseは、日本語で利用できます。Wiseで日本からオーストラリアに送金する方法はこちらの記事で説明しています。
https://wise.com/
Bitcoin(ビットコイン)などの仮想通貨を利用する
仮想通貨、デジタル通貨、または、正確には暗号通貨と呼ばれる通貨を使って日本円をオーストラリアドルにする方法もあります。暗号通貨の代表格はビットコインですのでビットコインを例に話を進めます。
メリットは手数料が安いのと送金が非常に早いことです。送金は1時間とかそれ以下で可能です。デメリットは、価格が安定しておらず動き激しいことと、送金の為に振り込みや、トレード(売買)をしなければならないことです。
ビットコインなどの暗号通貨を売買するには、暗号通貨取引所(cryptocurrency exchange)に登録してアカウントを開設する必要があります。日本とオーストラリアと両方の取引所にアカウントを持っていないと、暗号通貨を介して日本円をオーストラリアドルにすることはできません。
日本とオーストラリアに銀行口座と取引所アカウントを持っていることを前提にして、送金の手順を簡単に説明します。⓵日本の銀行から日本の暗号通貨取引所に日本円を振り込む。⓶日本の暗号通貨取引所で日本円でビットコインを購入する。⓷ビットコインをオーストラリアの暗号通貨取引所へ送金する。⓸オーストラリアの暗号通貨取引所でビットコインを売却してオーストラリアドルにする。⓹オーストラリアの暗号通貨取引所からオーストラリアドルを出金して、オーストラリアの銀行口座へ振り込む。という流れになります。
詳しくは、オーストラリアの取引所で仮想通貨を売買をするにはをご覧ください。
オーストラリアに暗号通貨取引所はいくつかありますが、その中でも取引量が多く、通貨銘柄の取扱種類も多く、使い勝手も良いと高評価なのが、Swyftxです。
日本の取引所は、有名なCoincheck(コインチェック)やbitFlyer(ビットフライヤー)をはじめとして数社ありますが、私が利用しておすすめするのは、日本では老舗のCoincheck、取り扱い仮想通貨銘柄が国内最大級のGMOインターネットグループ(東証一部上場)の【GMOコイン】です。
おわりに
両替で一番お得なのは、現地の日本人と個人間で両替する方法です。これには、特にオーストラリアがはじめてである場合は、抵抗があると言う方が多いでしょう。
短期の旅行などの場合は、クレジットカードでのキャッシングが手軽、かつ、お得でしょう。更にお得なのが、プリペイドカードの口座を開設して現地で利用することです。
一番高くついておすすめできないのが、日本国内で事前に両替することです。
送金で一番お得なのは、Wise(ワイズ)を利用する方法です。
価格変動のリスクと手続きの難しさはありますが、ビットコインなどの暗号通貨を使う方法もあります。
逆に、オーストラリアドルを日本円に変える方法については「オーストラリアドルをお得に日本へ送金する方法」で紹介していますので、ご興味があればそちらもご覧ください。