オーストラリア文化の発信地、メルボルンは、歴史的建造物とアートが融合したおしゃれで洗練された都市です。
過去に何度も世界で最も暮らしやすい都市に選ばれているだけあって、メルボルンを訪れた後にその魅力にひかれて移住する人たちもたくさんいます。
日本の大阪市との姉妹都市でもあります。
時差は日本に比べて1時間早いです。夏場は夏時間が適用され、2時間早くなります。
人口と気候
人口
シドニーに次いで、オーストラリア2番目に人口が多い都市がメルボルンです。周辺のエリアを含むメルボルンの推定人口は450万人強(2015年時点)です。
メルボルンのあるビクトリア州の面積と人口について、詳しくは「オーストラリア各州の面積と人口」をご参照ください。
ちなみに、メルボルンに住む人たちを、Melburnians(メルボルニアンズ)と呼ぶそうです。
天気
メルボルンの気候は、変わりやすいことで知られています。夏でも急に寒くなり、ジャケットを着ている姿を多く見かけます。冬は寒く、オーストラリアで一番寒い大都市と言われます。
雨が多いことでも有名で、シドニーやパース、それより緯度が北にある地域に比べて、晴れの日が少ないのも特徴です。夏でも涼しくて過ごしやすい一方、太陽が見えない時が多いという反面もあります。
メルボルンの年間の温度の移り変わりについては、「オーストラリアの気候と季節の変化」をご参照ください。
文化的特徴
メルボルンは国民の誰もが認める、オーストラリアの文化の首都でもあり、オーストラリアファッションの首都とも言われています。
メルボルンはオーストラリアのファッション、アート、音楽シーンを常にリードし続けています。
多くのオーストラリアファッションデザイナーがメルボルンから生まれ、オーストラリアのファッショントレンドの発信地として位置づけられています。
メルボルンは、オーストラリアのエンターテイメント、映画、テレビ産業の誕生地でもあります。
高等教育機関のレベルも高く、メルボルンの大学は世界的に常にオーストラリアで一番高い評価を得ています。メルボルンは留学生の数が多いことでも知られています。
メルボルンは、スポーツに関しては、全豪オープンテニス(Australian Open)の開催場所として世界的に有名ですが、AFL、オーストラリアン・フットボール・リーグ(Australian Football League)が誕生して発展した地としても知られています。
AFLは、オーストラリアで一番熱狂的サポーターが多いスポーツで、ラグビーと似ていますがルールも違います。オーストラリアでフットボールというと、一般的にはAFLのことを指し、省略してFooty(フッティー)と呼ばれます。
メルボルンのあるビクトリア州の人たちのFooty熱はすごいもので、9月の2015年からAFLの最終決勝戦Grand Final(グランドファイナル)の行われる日が、公の祝日となりました。ビクトリア州民のFooty熱のすごさがうかがえます。
ちなみに、オーストラリアの祝日は州ごとに違いがあり、特定のスポーツの決勝戦の日が祝日になっているのはオーストラリアでもビクトリア州だけです。
観光とアート、音楽、芸能などのエンターテイメント文化はもちろん、教育、医療・福祉、研究、産業、スポーツも盛んなメルボルンは世界で最も活気のある都市として世界的評価を受けています。
街並み
お店もカフェもおしゃれな店が多くみられます。
建物の外装や内装を見ても、アートが感じられ、メルボルンの街全体の雰囲気を洗練されたものにしています。
街中の至る所に、美しい歴史的建造物が多く残っており、伝統的な西洋の雰囲気いっぱいです。
メルボルンの移動手段
公共交通機関を利用する
公共交通機関網が整備されており、どこに行くにも便利です。
メルボルン中心部と近郊はMetro Trains(メトロ・トレインズ)の電車のネットワークで結ばれており、どこに行くにも便利です。
また、メルボルンのトラムの路線網は世界一の規模を誇ります。
メルボルン都市部を網羅するMetropolitan Buses(メトロポリタン・バス)は、数えきれないほどの路線があり、ほとんどのエリアをカバーしています。
電車、トラム、バス、各交通機関のルートと時刻を調べるには、Public Transport Victoria (PTV)のサイトをご覧ください。
サイトのJourney Plannerで、出発地(Leaving from)と到着地(Going to)にそれぞれの場所名と予定日時を入力すれば調べられます。
公共交通機関利用時には、Myki(マイキ)というプリペイドカードが必要となります。日本で言うスイカです。
カードは6ドルで、別途乗車料金のチャージが必要です。
カードの購入とチャージは、駅やニュースエージェントでしてください。
Myki(マイキ)カードの購入方法、そして、購入後の使い方については、「メルボルンでMykiカードを購入して公共交通機関を利用した【体験記】」で説明しています。
トラム
市内を移動するには、公共交通機関の中でもトラムが便利です。メルボルンの中心部、CBD(Central Business District)のトラムは、なんと無料で利用できます。
無料区間内の乗車に限っては、Myki(マイキ)カードは不要です。無料区間を超える範囲の利用についてはMyki(マイキ)カードが必要となります。
メルボルン中心地のほとんどの名所を網羅していますので、ご活用ください。本数も頻繁にあります。
トラムに乗って街中をまわるとメルボルンの観光にもなり、位置関係も把握できますのでおすすめです。
無料区間内のマップは、Public Transport Victoria (PTV)のサイトからPDFファイルのFree Tram Zone Mapを入手できます。
貸自転車
メルボルン中心部には、Melbourne Bike Share(メルボルン・バイク・シェア)という、30分で$3からの貸し自転車の無人ステーションが数か所あります。
クレジットカードがあれば利用することが出来ます。利用時に$50のSecurity Deposit(セキュリティー・デポジット)が加算されますが、返却数日後にカードに返金されます。
自転車利用にはヘルメットの着用が義務付けられています。ヘルメットは$5で新品を購入するか、使いまわしのものが付いている自転車もありますので、そちらを無料で利用することもできます。
ステーションの場所はMelbourne Bike Share(メルボルン・バイク・シェア)のこちらのページでお調べください。
自動車
シドニーと比べて、道路が格段に整備されており、車線も多く、運転はしやすいです。
フリーウェイの道路網はオーストラリア一の規模です。
市内の道路はトラムと共用する部分が多く、最初は少し戸惑いますが、慣れれば問題ありません。