UGGブーツのブランドはいろいろあるけど違いはなに?オーストラリア製、中国製、本物、ニセ物を見分ける方法

UGG® Australia Pitt Street Mall

UGG(アグ)ブーツとは何か?

UGG(アグ)ブーツと言うと、日本を含めた色々な国においては、'UGG®'社のブランド製品のことを指す人が多いのではないでしょうか?

'UGG®'社製品がアグブーツの世界市場で大きなシャアを占めており、日本でもアグブーツとしてあまりに有名なので無理もありません。

'UGG®'社製でないアグブーツを、偽物のように扱う風潮もあるようですが、そうではありません。

オーストラリアとニュージーランドにおいては、UGG(アグ)とは、一般的にシープスキンでつくられた、ムートンブーツなどの履物のことを指します。

アグブーツのブランド

オーストラリアで販売されているアグブーツには、色々なブランドがあります。

UGG®

UGG® Australia シドニーピットストリート店

UGG® シドニーピットストリート店

UGG®は 、アメリカの‘Deckers Outdoor Corp’のブランドで数種類を除いたモデルのほとんどが中国で製造されています。ラベルのUGGのロゴの真ん中のGが大きいのとUGGの文字の後に登録商標をあらわす®が入っているのが、'UGG®'です。

セレブ達も愛用したことから、日本を含む世界各国で一番有名なのが、この'UGG®'社の製品です。

ちなみに、2016年まではブランド名に「Australia」がついて、「UGG® Australia」と呼ばれていましたが、今は単に「UGG®」となっています。アメリカのブランドなのにAustraliaと入っていたのと、世界シャアの大きさから、多くの消費者にオーストラリアの正規品であるという誤解を生むことになったようです。

'UGG®' は、昔からオーストラリアにあったアグブーツを、世界的に有名にした立役者でもあります。

1978年に若いオーストラリアのサーファー、Brian Smithがカバン一杯に詰めたシープスキンブーツをもってカルフォルニアに渡り、ブーツを人々に紹介したところから、'UGG®' が始まったというストーリーも「なるほど」と歴史を感じさせるものとなっています。

その後、1995年にDeckers Outdoor Corporationが'UGG®'を買収してから、世界中にアグブーツ人気の波が押し寄せました。

UGG®のロゴは真ん中のGが大きい

UGG® Australiaのロゴは真ん中のGが大きい

'UGG®' の商品とオーストラリア国内の店舗とオンラインショップについては、こちらの記事で詳しく説明しています。

EMU(エミュー)Australia

EMUオーストラリアのアグブーツ

EMUのてんとう虫とクマのデザインのブーツ

おそらく日本では、EMU Australiaは、アメリカの'UGG®'の次に有名なブランドなのではないでしょうか?

ファッショナブルなデザインと洗練された広告などにより、他のオーストラリア製アグブーツブランドよりもおしゃれだというイメージを消費者に持たせるのに成功しているブランドです。EMU Australiaのサイトを見れば、日本で人気なのもうなずけます。

EMUブランドを扱っている店舗は、オーストラリア中にたくさんあり、国内の主要都市ならどこでも手に入れることができます。EMU Australiaのサイトの下部のStore Locatorから取り扱い店舗を調べることができます。

EMU Australiaと日本へも発送してくれるオンライン通販ショップについては、こちらの記事「EMUオーストラリア 商品の特徴と公式オンライン通販」に詳しくまとめています。

UGG Express

UGG Expressは、30年以上アグブーツをつくり続けているシドニーが拠点のブランドで、アグブーツだけでなく幅広いデザインで質の高いフットウエアをお手頃価格で取り揃えているのが特徴です。

キッズ用アグブーツの品揃えも豊富で、かわいいアニマルデザインのブーツをEMUよりもかなり安く手に入れることができます。

シドニーのDFOやチャッツウッド(Chatswood)のウェストフィールド・ショッピングセンターなど数カ所に実店舗を持っています。

オンラインショップで$60以上購入するとオーストラリア国内の送料が無料になります。

UGG Expressのサイトの下部にあるNewsletter(メルマガ)にメールアドレスを入力して登録すると、キャンペーン実施時にメールでセールや割引のクーポンなどのお得な情報が送られてきます。

UGGやEMUにある人気のデザインのものをお安く手に入れられて、品質も申し分ないのがUGG Expressです。

特別セール

Clearance Sale / 人気アイテムが最大80%オフ / 実施中

*詳細はUGG Expresssサイトでご確認ください。

The UGG Shop

The UGG Shopは、オーストラリアファッションの首都と言われるメルボルンで2008年に誕生したブランドです。The UGG Shopの商品はどれも洗練されたスタイルが特徴で、サイトのセンスがとても良く、人気上昇中のブランドです。

実店舗はメルボルンにしかありませんが、オーストラリア国内の送料は無料で適切なサイズのブーツを購入するための丁寧なガイドもありますのでオンラインでの購入も安心です。

上記のUGG Express同様、人気のデザインも充実していますので、The UGG Shopでは高品質のものをUGGやEMUより少しお安く入手することが可能です。

UGG Australia®

アメリカの'UGG®'とは違う、オーストラリア製の‘UGG Australia®’です。Luda Productions of Australiaという企業が持つブランドでオーストラリア製のアグブーツのシェアとしては国内市場最大です。

アメリカの'UGG®'とオーストラリアの‘UGG Australia®’は全く違う会社のブランドです。

ブランドロゴに関しては、アメリカの'UGG®'はUGGの真ん中のGが大きくなっているのに対し、オーストラリア製の‘UGG Australia®’はUGGの全ての文字サイズが同じでデザインも違うので同じブランドには見えません。

オーストラリア産のUGG Australia®は、アメリカのUGG®ブランドのコピーではありません。れっきとした本物のアグブーツです。

UGG Australia®の製品は、国内の主要都市なら数々のファッション小売店やお土産店で手に入れることができます。

その他のオーストラリア製UGGブランド

オーストラリア製UGGを売るショップ

オーストラリア製UGGを売るショップ

上記以外のオーストラリア製アグブーツのブランドはたくさんありますが、いくつかを挙げると、UGGS.com.auAustralian UGG BootsJumbo UGG Australiaなどがあります。

ブランドには特にこだわらないので安ければ安いほど良いというならば、Catch.com.auに安いアグブーツがたくさんあります。

全ての、オーストラリア製アグブーツのブランドを調べるには、Australian Sheepskin Association(オーストラリア・シープスキン協会)のWhere to buy(どこで買えるか)のページをご覧ください。

本物と偽物

本物のUGGと偽物のUGGの違いは何でしょうか?はたして、本物とか偽物とかいう区別があるのかも疑問なところです。

アメリカの'UGG®'が“UGG”をヨーロッパとアメリカで商標登録しているので、他のUGGブーツメーカーが“UGG”という名前をこれらの地域で使用することはできません。ですから、これらの地域で“UGG”というと、'UGG®'社の製品のことを指します。これらの地域では、一般的な呼称はシープスキンブーツです。ですから、これらの地域で“UGG”を名乗る他ブランドの商品は、法律的にはコピー商品ということになってしまいます。

オーストラリアとニュージーランドでは、“UGG”はアメリカの'UGG®'の登録商標として認められていませんので、シープスキンブーツと呼ぶよりも、UGG Boots(アグブーツ)と呼ぶのが一般的なわけです。UGGの商標の登録に関しては、オーストラリアでは裁判沙汰になりました。オーストラリアのアグブーツ生産者は、昔からシープスキンブーツを一般的にアグブーツと呼んで販売していた為、アメリカの'UGG®'が“UGG”を独自の商標とすることは、オーストラリアとニュージーランドでは認められませんでした。

ですから、オーストラリアとニュージーランドでは、“UGG”という呼び名は一般名であり、“UGG”というネームを使うことに法的な制限はありません。どの、シープスキンブーツも本物のアグブーツなわけです。

これが、“UGG”をロゴに使ったオーストラリア製のUGGブーツブランドがたくさんあって、消費者が混乱している理由です。

ですから、オーストラリアとニュージーランドにおいて、アグブーツと呼ばれるものは、どれも本物で、偽物はないということになります。あえて偽物と呼べるものは、合皮製のアグスタイルのブーツでしょう。

これらは、オーストラリアの大型小売店のK-mart、Big W、Targetなどでも売られています。価格は$30前後です。

パッと見はよくわかりませんが、本物のシープスキンの製品は裸足で履いても蒸れることがないのが特徴で、合皮の製品はすぐに足が蒸れるというのが、履き比べるとすぐにわかります。

また、天然革は伸びるので足になじみ、履き心地も違います。そして、持ちも全然違います。手入れさえよければ何年も、底を張り替えてでも履き続けることができます。

どのアグブーツを買うか

アメリカの'UGG®'の製品は、オーストラリアでも販売されており、高級デパートやブランド店が入るショッピングモールなどに出店しています。

デザインの良さとセレブご用達のブランドイメージがあるので、オーストラリア製でなくても売れています。また、中国製でもオーストラリア製の物より割高です。

UGG®製ブーツのタグに「Made in China」の表記が

UGG®製ブーツのタグに「Made in China」の表記が

オーストラリア製のアグブーツは、品質はもちろん、デザイン性もアメリカの'UGG®'に負けておらず、しかも、中国製である'UGG®'の製品より割安で入手可能です。

特に旅行者がおみやげに買う場合は“Made in Australia”が重要なポイントになりますので、世界各国どこでも手に入る中国製の'UGG®'よりも、オーストラリアブランドをという人たちも多いです。

でも、“Made in Australia”にこだわるよりも、日本でもっとも有名で一流ブランドとしてのステータスが定着している中国製アメリカブランドの'UGG®'がやっぱり欲しいという意見も多く聞かれます。

アメリカの'UGG®'の対抗馬としてよく取り上げられるのが、デザインも良くて世界的なブランドステイタスもあるEMU Australiaのアグブーツです。日本でも人気のブランドですね。

オーストラリア製かどうかを見分けるのは簡単で、オーストラリア製はそのことをアピールする “Australian Made”または “Product of Australia” と書いてあるグリーンのカンガルーの三角タグが付いています。

オーストラリア産には三角タグがついている

品質という点では、どのブランドも大差がありません。オーストラリア製のアグブーツを買うか、中国製でブランドステイタスの高いUGGブーツを買うかは個人の好みの問題でしょう。

いろいろなオーストラリア人気ブランドのリストは、ブランド一覧をご覧ください。

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