最近、シドニー市内のCBD(中央ビジネス地区、Central Business Districtの略)に行かれた方は、目抜き通りのジョージストリート(George Street)が、かなりの区間において工事で通行止めになっているのを見て「何の工事だろう?」と疑問に思ったのではないでしょうか?
現在は、タウンホール(Townhall)やQVB(Queen Victoria Building)の前も工事で景観が塞がれています。
これは、シドニーを走る路面電車、ライトレール(Sydney Light Rail)の路線を拡張する工事です。
シドニー・ライトレール(Sydney Light Rail)拡張工事
現在の運行ルート
ライトレールは、現在、セントラル(Central)駅から、ダーリングハーバー(Darling Harbour)、ザ・スター(The Star)カジノ、フィッシュマーケット(Fish Market)を通り、西のダルウィッチヒル(Dulwich Hill)までの区間を運行しています。
詳しくは、シドニーのセントラル(Central)駅から、ライトレール(Light Rail)に乗る をご覧ください。
拡張計画ルート
2017年末までに、北はサーキュラキー(Circular Quay)まで、そして、南は、ランドウィック(Randwick)、そして、キングスフォード(Kingsford)まで拡張する計画で工事が行われています。
ランドウィック(Randwick)、そして、キングスフォード(Kingsford)は、シドニーにも東のボンダイビーチ(Bondi Beach)をはじめとする数々のビーチにも近い人気の居住エリアで、商店街には人気のレストランやカフェが立ち並んでいます。
ランドウィック(Randwick)に行く途中には、センテニアル・パークランド(Centennial Parklands)が、キングスフォード(Kingsford)にはニューサウスウェールズ大学(The University of New South Wales)があります。
現在これらの地域に行く公共の交通機関はバスのみですが、ライトレールが開通すれば便利になり、ますます人気が高いエリアになるでしょう。
ライトレールの拡張工事他、ライトレールの事について更に詳しく知りたい方は、シドニーライトレイルのウェッブサイト(英語)をご参照ください。
シドニー市内バスルートの変更
変更後のCBDバスルート
この、George Street(ジョージストリート)で行われているライトレールの拡張工事により、今までジョージストリートを運行していた数々のバスのルートが変更されました。
例えば、サーキュラキー(Circular Quay)においては、ジョージストリートに近いアルフレッドストリート(Alfred Street)沿いにあった以前のバス停は閉鎖され、現在はフィリップストリート(Phillip Street)に近いアルフレッドストリート西側のバス停から乗降車するように変更されています。
シドニー市内中心地、CBD(中央ビジネス地区、Central Business Districtの略)を運行する全てのバスの変更後のルートは、State TransitのシドニーバスサービスのウェッブサイトにあるSydney CBD Departure Guideというページで確認できます。
CBDフリーシャトルバスサービスの停止
555番のグリーンのバスで、親しまれていたCBD循環無料シャトルバス、CBDフリーシャトル(CBD Free Shuttle)は、2008年に導入されました。2013年にそれまでのCBDを巡回するルートから、George Street(ジョージストリート)を南北に行き来するルートに変更された後、2015年までサービスを継続していましたが、ジョージストリート(George Street)のライトレール拡張工事の為、2015年10月にサービスを停止しました。
シドニー市内のバスは、オパールカード使って有料でご利用いただけます。利用できるバスルートは上記のState Transitのシドニーバスサービスのウェッブサイトでご覧いただけます。
オパールカードの買い方と使い方については、シドニー公共交通機関利用に必須のオパールカード(Opal Card) をご覧ください。