Darling Harbour(ダーリングハーバー)は、Circular Quay(サーキュラキー)と並んで、シドニーの観光では欠かせない場所の一つです。
観光、食事、カフェ、ショッピング、博物館、子供の遊び場まで、全てがそろうこの場所は、いつ行っても活気にあふれています。年間を通して各種イベントが開催されており、誰もが楽しめるアクティビティーがたくさんです。
ここは地元の人でも、何度訪れても飽きない場所だといえるでしょう。ダーリングハーバーの公式サイトによると、毎年約2500万人の人がここを訪れるそうです。
ダーリングハーバーは広大なエリアで、隣接する東側はシドニーの中心地、西はThe StarカジノがあるPyrmont(ピアモント)地区、そして、南はチャイナタウン(中華街)があります。
広大ですが、急げば半日で全てを見て回ることも可能です。また、のんびりと1日をここで過ごすことも可能です。
それでは、ダーリングハーバーをエリア別にご案内します。各エリアのおすすめのレストランも紹介していますので参考にしてください。
Cockle Bay(コックルベイ)
中央をU字型に南に伸びる湾をCockle Bay(コックルベイ)といい、ダーリングハーバーの中心となっています。
湾の東側の水辺はCockle Bay Wharf(コックルベイワーフ)という、レストランやカフェの並ぶエリアです。
湾の西側はHarbourside(ハーバーサイド)といって、ショッピングセンターとレストラン、カフェの巨大複合施設です。
この湾では、毎週土曜日の夜に花火が打ち上げられています。打ち上げ時間は、夏は9:00pm冬は8:30pmです。花火の打ち上げが休止される時もありますので、各土曜日の打ち上げ時間を含めた詳細は、Darling Harbourの公式サイトをご確認ください。
Pyrmont Bridge(ピアモントブリッジ)
Cockle Bay(コックルベイ)の湾を東西に横断する歩行者専用の大きな橋がPyrmont Bridge(ピアモントブリッジ)です。
実はこの橋は開閉式で中央部分が水平に回転して背の高い船が通り抜けられるようになっています。めったに開かないので開いている様子を見れたならばかなりラッキーでしょう。
1902年にオープンした橋は自動車が通行する橋として使われていましたが、1981年以降は歩行者専用となりました。
Cockle Bay(コックルベイ)を中心に、ダーリングハーバーを西、東、南の3箇所に分けて紹介します。
ダーリングハーバー西側のエリア
Cockle Bay(コックルベイ)を中心に、ダーリングハーバーの西側のPyrmont(ピアモント)に隣接したエリアについて紹介します。
Australia National Maritime Museum(オーストラリア国立海洋博物館)
Cockle Bay(コックルベイ)を東西に横断する歩行者専用の橋、Pyrmont Bridge(ピアモントブリッジ)の西の端、北側にあるのが、Australia National Maritime Museum(オーストラリア国立海洋博物館)です。
オーストラリアの海洋の歴史が学べる入場無料の博物館です。外に停泊している船舶の内部を見学もできますが、こちらは有料です。
住所:2 Murray Street, Darling Harbour NSW 2000
営業時間:9:30am - 5:00pm
1月は6:00pm迄営業
船舶の見学は4:10pmが入場終了
Harbourside(ハーバーサイド)ショッピングセンター
Harbourside(ハーバーサイド)ショッピングセンターは、新しい開発のために2023年に取り壊しされました。2027年に新しく生まれ変わってオープンする予定です。
Pyrmont Bridge(ピアモントブリッジ)の西の端からCockle Bay(コックルベイ)に沿って南に伸びる大きな建物がHarbourside(ハーバーサイド)ショッピングセンターです。
シドニーの代表的ショッピングセンターの一つで、オーストラリアの人気ファッションブランドやお土産店が集まっています。観光客にはもちろん、地元客もショッピングを楽しんでいます。
UGGブーツのお店が多いことでも有名で、アボリジニアートを扱う店や、コアラやカンガルーなどのお土産グッズを扱う店、そして、Glue Storeの様な地元で人気のショップも入っています。
数々のレストラン、カフェ、バーもテナントとして入っており、大きなフードコートもあります。南側2階のHard Rock Café(ハードロックカフェ)や1階北端のPancakes on the Rocks(パンケーキオンザロックス)などの有名店もあります。
ちなみにPancakes on the Rocksは、The Rocks(ザ・ロックス)から始まり、今やサーファーズパラダイスにまで出店している、シドニーの観光ガイドには必ずと言っていいほど取り上げられているパンケーキ店です。
Harboursideの地上階のちょうど真ん中にはフードコートがあり、色々な国籍の料理やデザートがお手軽な値段で食べられます。有名ファーストフード店もこの中に入っています。
外側に並ぶ数々のレストランはどこもはずれが無く、長年営業を続けるおいしい優良店ばかりです。どのレストランも店頭にメニューと値段が出ていますので、よく見てから気に入った店に入るといいでしょう。
いくつかのレストランを挙げますと、2階のタイ料理店Thai Foonは、おしゃれでおいしい創作タイ料理が食べれれます。2階には、ステーキなどのグリル料理でチェーン展開するHurricane's Grillもあります。1階のシーフードレストランBlue Fish Seafood Restaurantも、雰囲気のいい水辺の席で魚料理が楽しめます。どこもおいしく、ご予算は料理によりますが、一品$20-40の間です。
営業時間:10:00am - 9:00pm(飲食店を除く)
住所:Suite 231, 2-10 Darling Drive, Darling Harbour NSW 2000
Powerhouse Museum(パワーハウス博物館)
Powerhouse Museum(パワーハウス博物館)は現在改築の為閉鎖中です。
チャイナタウンに近いダーリングハーバーの南端、東側に中国庭園、Chinese Garden of Friendship(チャイニーズガーデン・オブ・フレンドシップ)がある場所を高架自動車道路に沿って西側に進んで行くと、ライトレールの線路の上を通って隣のUltimo(ウルティモ)地域に抜ける歩道があります。その先にある、レンガの大きな建物がPowerhouse Museum(パワーハウス博物館)です。
正確には、ダーリングハーバーの中ではなく、西隣のUltimo(ウルティモ)にあります。ちなみに、ライトレールはダーリングハーバーの西側を南北に走っています。
Powerhouse Museum(パワーハウス博物館)は、Australian Museum(オーストラリア博物館)に並んで、シドニーを代表する博物館です。
国際級の展示のメインは産業と科学技術に関するもので、交通、機械、通信、宇宙、アート、洋服、家具など多岐にわたります。オーストラリアの文化と発展の歴史を学べる展示も豊富です。博物館めぐりが好きならば、きっと満足されるでしょう。
パワーハウスと言う名前は、この場所が過去に路面電車の発電所だったことに由来しています。
その他の見どころ
Harboursideの後ろには、Darling Harbourを代表するホテル、Novotel(ノボテル)とIbis(アイビス)があります。
また、シドニーのカジノ、The Starは、Australia National Maritime Museum(オーストラリア国立海洋博物館)の裏手に見え、歩いてすぐです。
カジノのあるPyrmont(ピアモント)は、レストランやカフェも多く、Sydney Fish Market(シドニーフィッシュマーケット)もある人気のエリアです。
ダーリングハーバー東側のエリア
北端のKing Street Wharf(キングストリート・ワーフ)から、Cockle Bay Wharf(コックルベイワーフ)までのエリアをご案内します。
King Street Wharf(キングストリート・ワーフ)とBarangaroo(バランガルー)
Cockle Bay(コックルベイ)の東側を、Pyrmont Bridge(ピアモントブリッジ)より更に北に行ったエリアがKing Street Wharf(キングストリート・ワーフ)です。そして、その更に北側がBarangaroo(バランガルー)です。
ここはオシャレなレストランが軒を連ねるウォーターフロントのエリアで、Circular Quay(サーキュラキー)からのフェリーのダーリングハーバーの発着場(Barangaroo Wharf)がある場所でもあります。また、シドニー湾をクルーズする観光船たちの発着場でもあります。
サーキュラキーとダーリングハーバーを結ぶフェリーについては「シドニーのフェリーでサーキュラーキーとダーリングハーバー間をクルーズ観光」をご覧ください。
ここにあるレストランも、どこもおいしく、はずれはありません。
Nicks Bar and Grill Diningは、シーフードの有名レストランでシドニーの数か所に展開しています。Meat District Co.は、お肉がおいしくハンバーガーがおすすめです。また、Kobe Jonesは、鉄板焼きやステーキなどの和洋折衷の本格的創作日本料理が食べられます。Casa Ristorante Italianoでは、本格的なイタリアンが食べられます。
Pyrmont Bridge(ピアモントブリッジ)の東側たもと
King Street Wharf(キングストリート・ワーフ)の南隣、Pyrmont Bridge(ピアモントブリッジ)たもとの北寄りには、Sea Life Sydney Aquarium(シーライフ・シドニー水族館)、Wild Life Sydney Zoo(ワイルドライフ・シドニー動物園)、そして、Madame Tussauds Sydney(マダムタッソー・シドニー)があります。
Sea Life Sydney Aquarium(シーライフ・シドニー水族館)
別記事リンク:シドニー水族館(Sea Life Sydney Aquarium)に行ってきた
Wildlife Sydney Zoo(ワイルドライフ・シドニー動物園)
別記事リンク:シドニーの動物園リスト/ワイルドライフ・シドニー動物園(Wild Life Sydney Zoo)
Madame Tussauds Sydney(マダムタッソー・シドニー)
Madame Tussauds Sydney(マダムタッソー・シドニー)は、セレブの蝋人形館です。ハリウッドスターや政治家、オーストラリアの有名人たちの本物そっくりの人形たちと写真が撮れます。
複数のアトラクションが選べるお得なパス
上記3つのアトラクションとシドニータワーがセットになったお得な「選べる!シドニー アトラクション 割引チケット」もあります。4つのアトラクションのうち、お好きな2つのアトラクションに入場できるパス、3つのアトラクションに入場できるパス、4つ全てのアトラクションに入場できるパスが選べて、$34から最大$84の割引価格で購入できます。上記のアトラクション、そして、シドニータワーの公式サイトでもこれらのお得なパスが購入できます。
動物園、水族館、マダムタッソー、シドニータワーだけでなく、オペラハウス、クルーズ、周遊バス、各種ガイドツアーなどなどの数々のアトラクションがセットになった、iVentureカードという割引パスもあります。IVentureカードのシドニーの30以上のアトラクションの中から、お好きな3つ、5つ、7つのアトラクションを選べる割安パッケージ、Sydney Flexi Attractions Passでお得に楽しむのもいいでしょう。
Cockle Bay Wharf(コックルベイワーフ)
Cockle Bay(コックルベイ)の東側の水辺のエリアは、Cockle Bay Wharf(コックルベイワーフ)と呼ばれます。
ここは、ダーリングハーバーの中でも古くからから存在するエリアで、永い間営業を続ける人気レストラン、カフェが集まっています。
Cockle Bay Wharf(コックルベイワーフ)には、2階のBlack Bird Cafe、1階の シーフードレストラン、Nicks Seafood Restaurant、そして、ステーキレストラン、I’m Angus等のレストランがあり、どこも長い間営業を続けているだけあっておいしいです。これらのレストランでディナーをするには、1皿$20台からで、メインは$30-40位みておくといいでしょう。
また、Cockle Bay Wharf(コックルベイワーフ)には、上記のレストランよりもお手軽価格で食事ができるレストランも並んでいます。
Cockle Bay Wharf(コックルベイワーフ)の南側には。3D 映画館のImax Theatre (アイマックス・シアター)があります。
また、、Cockle Bay Wharf(コックルベイワーフ)の南側、高架道路の下には、シドニーの観光案内所である、Sydeney Visitor Centre(シドニービジターセンター)があります。
営業時間:9:30am‐5:30pm
ダーリングハーバー南側のエリア
Darling Quarter(ダーリングクォーター)
Cockle Bay(コックルベイ)の南側は、Darling Quarter(ダーリングクォーター)と呼ばれる比較的新しく開発されたエリアです。
まず目を引くのは、Darling Quarter Playground(ダーリングクォーター・プレイグランド)という子供用の遊具施設でしょう。大きな滑り台や、ブランコ、ジャングルジム、噴水もある水遊び場などもあり、子連れの家族に人気の場所となっています。
その東側向かいのDarling Quarter(ダーリングクォーター)には、数々のレストランとカフェがあります。お手軽に食べれれるカジュアルなレストランや、日本食、ファーストフード、そして、デザートが楽しめるカフェなど、バラエティーも豊かです。
Tumbalong Park(タンバロンパーク)
Darling Quarter(ダーリングクォーター)の南側にある円形の広場、Tumbalong Park(タンバロンパーク)は、ダーリングハーバーので開催される各種イベントの舞台でもあります。
ダーリングハーバーでは、年間を通していろいろなイベントが開かれていますので、行く前に公式サイトをチェックしてみるとよいでしょう。日本のお祭りを含む、各国の文化や食べ物のイベントもここで開かれます。
チャイニーズガーデンとチャイナタウン
Tumbalong Park(タンバロンパーク)の南側には、Chinese Garden of Friendship(チャイニーズガーデン・オブ・フレンドシップ)があります。
滝や池なども配置された本格的な中国庭園で、道教の原理に沿って設計されています。
営業時間は、4月から9月が9.30am – 5pm (April – September)で、10月から3月が9.30am - 5.30pm です。入場料は、大人$6、子供(12歳未満)$3です。
シドニーの中華街、チャイナタウンはダーリングハーバーの南隣です。チャイナタウンには、食事するところはもちろん、アウトレットショップやマーケットもあります。
関連記事:シドニーのチャイナタウン(China Town)で中国本場の食と文化を体験する
ダーリングハーバーのおすすめレストラン
各エリア毎にレストランを紹介しましたが、その中でも管理人も行って満足した、友人におすすめできるレストランをここに挙げておきます。
先ずは、シーフードレストランとして長い間シドニーで人気のNicks(ニックス)です。ダーリングハーバーには2件あって、King Street Wharf(キングストリート・ワーフ)のNicks Bar and Grill Dining 、そして、Cockle Bay Wharf(コックルベイワーフ)のNicks Seafood Restaurantです。
Harbourside(ハーバーサイド)ショッピングセンターの数あるレストランに中でおすすめするのは、雰囲気も良くておいしいオーストラリアの魚料理がそんなに高くない値段で楽しめる、Blue Fish Seafood Restaurantです。また、ハンバーガーとかカジュアルな食事がしたければ、ハードロックカフェ・シドニーもよろしいでしょう。
上記の、水族館、動物園、マダムタッソー蝋人形館のセクションでも紹介した、数々のアトラクションを割引価格でセットにしたパス、iVentureカードのSydney Flexi Attractions Passでアトラクションとして、Blue Fish Seafood Restaurantでの食事を選ぶことも可能です。他のアトラクションとセットでパスを購入すれば、通常価格よりも、かなりお得にBlue Fish Seafood Restaurantで食事ができます。
アクセス
ダーリングハーバーは、シドニー中心地のどこからでも歩いて行ける距離にあります。一番わかりやすいのは、Townhall(タウンホール)駅から西側に歩いていく行き方でしょう。ダーリングハーバーに通じる道はたくさんありますが、Market Street(マーケットストリート)を通る行き方を、シドニー水族館の記事中に紹介していますので、ご参照ください。
また、Circular Quay(サーキュラキー)から、フェリーに乗って、シドニーハーバーの景色を楽しみながらくるという手もあります。所要時間は約30分です。下船場所は、水族館の北側、King Street Wharf(キングストリート・ワーフ)にある、Darling Harbour Wharf 3 (ダーリングハーバー3番ワーフ)です。このルートを運行するフェリーは、Route F4 Darling Harbour - Circular Quay to Darling Harbour Loopです。
Central(セントラル駅)からLight Rail (ライトレール)に乗っていくことも出来ます。ダーリングハーバー西側のHarbourside(ハーバーサイド)の裏手の駅、Convention Centre(コンベンションセンター)駅で下車してください。
また、一つ手前のExhibition Centre(エキシビジョンセンター)駅で降りると、Darling Quarter Playground(ダーリングクォーター・プレイグランド)とTumbalong Park(タンバロンパーク)まで歩いて数分です。