地球のへそとも呼ばれるパワースポット、ウルル(Uluru)は、エアーズロック(Ayers Rock)とも呼ばれます。
オーストラリアの内陸部、通称アウトバック(Outback)の赤い大地に映えるウルルの姿は見るもの全てを感動させます。
ウルルは、オーストラリアを訪れる機会があれば「必ず行った方が良い」と言われる場所のひとつです。
ウルル周辺は、まさに大自然そのものといったところで、そこにいると大地の雄大さを肌で感じることが出来ます。
これまでの人生観が変わったという人たちも多い、パワフルな場所でもありますので、機会があれば是非一度は訪れてみましょう。
ウルル・カタジュタ国立公園
ウルルは、ユネスコ(UNESCO)に世界遺産地域として認定された、ウルル・カタジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta National Park)に位置します。
ウルル・カタジュタ国立公園には、聖地と呼ばれる数々のスポットが点在しており、未だ多くの謎に包まれた、観光客がアクセスできない場所にある知られていないスポットも多々あります。
ウルル
ウルルは高さ348メートルの巨大な一枚岩で、地上に出ているのは、地中にある大きな岩のほんの一部だそうです。周囲は10.6キロメートルです。
周りには6つのウォーキング・コースがあり、多様なウルルの魅力的な姿が楽しめます。車いすでアクセスできるコースから少し高低差があるものまで様々ですが、どれも比較的簡単に楽しむことができます。
ウルル登山はかなりの勾配で体力を要します。少しの天候の変化で危険な状態になるので、禁止される日も多いです。原住民であるアボリジニのアナング族の人たちは、彼らにとって神聖な場所であるウルルに登らないことを訴えています。それでも登りたいという人は自分の責任で登ってください。
カタジュタ
カタジュタは巨大なドーム状の岩たちが連なって形成されています。
風の谷で有名なカタジュタ岩々も国立公園内にあり、ウルルの西、距離にして約50㎞に位置しています。
カタジュタには2つのウォーキング・コースがあり、そちらも足場が悪い部分があって、ウルルより少しハードです。
それでも、景色は素晴らしく、展望ポイントまで行けば歩いて良かったと思うことでしょう。
ウルル・カタジュタに行くには?
ウルル・カタジュタ国立公園はオーストラリア大陸のど真ん中、ノーザンテリトリー(北部準州)の内陸部、南の端にあります。
ウルルへの空路
ウルル・カタジュタ国立公園に一番近い空港はエアーズロック空港(Ayers Rock Airport)です。エアーズロック空港は別名コネラン空港(Connellan Airport)とも呼ばれます。
オーストラリアの各都市から飛行機が飛んでいます。シドニーからの空路は片道3時間ほどで、航空会社と時期によって差がありますが、大人料金で$300弱から$500程です。
運航しているのはヴァージン、カンタス、ジェットスターです。サービスを含めて総合的におすすめなのはヴァージンです。
ちなみにシドニーとエアーズロックは時差があります。
飛行機から、ウルルを観たい方は、シドニーからの航空券は進行方向左側(A側)の座席を予め予約しておきましょう。帰りの復路便も右側座席(F側)の予約を忘れずに!
ちなみに、アリススプリングス(Alice Springs)からウルルは、陸路で5時間半かかり、距離にして440km程離れています。
エアーズロック空港からウルル・カタジュタ国立公園まで
エアーズロック空港から、ウルル・カタジュタ国立公園の入り口までは、南に10km弱の距離にあり、空港からウルルを望むことが出来ます。
ちなみにホテルなどの施設が集まるエアーズロック・リゾートは、エアーズロック空港とウルル・カタジュタ国立公園の入り口の中間地点にあります。
エアーズロックリゾートの各ホテルと空港間を送迎バスが、飛行機の到着時間に合わせて運航しています。
ウルルの気候
夏は暑く、冬は寒いです。10月から3月くらいまでは最高気温が30度を超える日が殆どで、12月から2月の日中の気温は40度近くまで上がる日が多いです。
朝晩の気温差が15度くらいあるので、夏でも朝方は肌寒く上着が必要となります。
冬の日没から日昇までは、特に冷え込みますので、防寒具は必須です。
夏はハエが多く、ウォーキング時などにまとわりついて大変ですので、11月から3月の間に行かれるなら、頭から被るハエ除けネットは必需品です。現地でも購入できます。
ウルル・カタジュタに行くにあたって
準備・持ち物
先ずは旅行前の準備。ウルル旅行、必須アイテムはこちらです!
日焼け止め
日中の紫外線がハンパじゃありません。できれば、SPF値の高いウォータープルーフの日焼け止めと唇用の日焼け止め を用意しましょう。
防寒着
朝晩の気温差が激しいですので、夏でもウィンドブレーカーなどは、特に朝日や夕日の観賞時に重宝するでしょう。冬は冷え込みますのでダウンジャケットなどは必需品でしょう。
サングラス
紫外線対策として季節を問わず必需品です。
帽子
顔を日差しから完全に覆えるツバが広いものがいいでしょう。
虫除けネット
冬以外は、ハエが多いので欠かせません。帽子に被せるタイプのものが便利です。ウルルのアボリジニ美術館にも販売されてました。
日傘
ウルル周辺を歩くと木陰が無いエリアも多いので、あると便利でしょう。
飲み水
歩くなら水は必須です。水筒に入れて持ち歩きましょう。一日2リットルは用意しましょう。
尚、ミネラルウォーターはエアーズロックリゾートのスーパーでも購入できますが高いです。水道水は飲むことが出来ますが塩素などを除去する浄水器を持参するのもいいでしょう。
ハンドクリーム
乾燥が酷く肌がガサガサになるので、保湿用のクリームを持参することをおすすめします。
トレッキング用の靴
遊歩道はかなり足元が悪いところもあります。スニーカーでも問題ありませんが、できればトレッキング用の靴がいいでしょう。
また、赤土の為、洗ってもなかなか色が落ちませんので、汚れを吸収しない素材の靴か汚れてしまってもいいものが良いでしょう。
水着
日中に気温が上がりすぎると、暑すぎて散歩はできません。そんな時は宿泊施設のプールで過ごすのがおすすめです。
午前11時以降に、あまりに気温が上がると遊歩道は閉鎖されます。それほど、し烈な暑さになるということです。
免許証
自由がきいていろいろな所へ行けるレンタカーでの観光はおすすめです。オーストラリアの免許証を持っていない、日本人は日本の国際免許証が必要です。
カメラ
これは言うまでもありません。展望スポットには朝日や夕日をビデオカメラで撮影している人達もたくさんいます。
以上、あったら便利な12点でした。
実際に訪れてみての注意点とおすすめ
私たちが訪れたのは11月初頭でしたが、日中は想像以上に日差しが強く、乾燥も酷く、朝晩は寒かったです。
ベストシーズンは9月と言われています。ハエが少なく、暑すぎない観光に適した季節です。また、星空が綺麗なのは冬の時期です。天気が変わりやすい地帯なので前もってチェックして旅の予定を立てましょう。
シドニーから日帰りで行けると思っている方もいらっしゃるようですが、日帰りでは行けません。最短でも一泊する必要がありますが、一日目の昼に着いて、翌日の昼には帰るという強行スケジュールになるのでおすすめしません。
2泊でも忙しいと思いますので、おすすめは、3泊以上されて、余裕をもって観光することです。
ツアーに参加するのもいいですが、ツアーづくめだと、とても忙しく、景色に浸る暇はないので、できればレンタカーを借りて、観光スポットを自由に行ったり来たりすることをおすすめします。ウルル・カタジュタの道はとっても簡単です。
レンタカーは、エアーズロック空港で借りられます。お早めに予約しておくと割安で借りることができ、当日に予約がいっぱいで借りられない心配もありません。
私たちは、オーストラリア最安値でレンタカーの検索・予約できるサイトのDriveNowを利用して、エアーズロック空港で借りるレンタカーを手配しました。車もサービスも価格も満足のいくものでした。
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夏の日中は厳しい暑さになりますので、散策に行かずにホテルのプールサイドで過ごす方が多いです。朝日と夕日が素晴らしいので、日昇時と日没時は展望ポイントは多くの人で埋まります。ベストな撮影スポットを確保するには少し早めに行動しましょう。
ウルル・カタジュタの現地人気オプショナルツアーに参加するのも楽しいでしょう。おすすめは、ヘリコプターでウルルの上空遊覧飛行や、セグウェイでウルルの周りを周遊するオプショナルツアーなどです。
ウルル・カタジュタ国立公園の見どころ、そして、ウルルとカタジュタのウォーキング・コースについては「ウルル・カタジュタ国立公園 散策・絶景スポット・観光ガイド」をご覧ください。
また、エアーズロックリゾートについては、「エアーズロック・リゾートはウルル・カタジュタのホテル、レストラン、ショッピングの要」で詳しくご案内しています。