紫外線専門家が教えるオーストラリアでの必須UV対策

オーストラリアの日差し

オーストラリアは日本に比べて紫外線が強いことはよく知られています。一生のうち3人に2人が皮膚癌にかかるというからかなりな確率です。

日本で子供のための紫外線対策協会を運営し、日本で唯一のUV対策ウェアブランドEPOCHALを手掛ける紫外線の専門家が、そんな紫外線先進国のオーストラリアでどのような対策がされているのかを調査する為に、実際にオーストラリアに行ってきました。

その紫外線事情に詳しいスペシャリストが、オーストラリアでの紫外線対策について、そして、滞在中に体験した文化の違いについて、まとめてくれました。

一年を通して強烈な日差しのオーストラリアで日焼けが気になるあなたはもちろん、今まで日焼けを気にせずむしろ進んで日焼けしていたというあなたにも、役立つ情報がいっぱいです。

オーストラリアに行くなら絶対!紫外線対策!!

常夏2月のオーストラリア、まずは、メルボルンに降り立ちましたが、まさに快晴!

思った以上に、ものすごく強い日差しでした。車の窓から入り込む日差しも、直射日光も「針」よりももっと細いものでちくちくと刺されているイメージで痛い!!と感じました。

まさにこれが、皮膚がん発生率世界一のUV対策大国=オーストラリアの陽射しなのでしょう!

さらに、日が沈まない・・・!夏のオーストラリアでは7時になってもこうこうと輝く太陽に驚きました。

シドニーの日没

夏は夜7時を過ぎても日が沈まない

そんな強い日差しのオーストラリアで、ポピュラーな紫外線対策はなんと言ってもUVクリームとサングラスです。もともと「短パンの国」と言われる露出の多い国だけあって、UVクリームは必須です。ただ、クリームは日本人の肌用には作られていないせいか、私がつけたら少しヒリヒリしたので、結局私はUVカットウエアを着ることを選びました。

また、強い日差しに目がやられるので、特にサングラスをしている女性が多かったです。男性はサングラスや帽子(キャップではなくハット)を被っている人を頻繁に見かけました。また、UVカットアンブレラをさしているのは、日本人や中国人といったアジアの人たちだけでした。

オーストラリア人の格好

街中を歩く人たち

夏のオーストラリアに行くなら、UV対策と熱中症対策は必須です。天気がいいからと言って「ヤッター」と露出が多い格好をしていたら大変なことになると思います。

これからオーストラリアに行く方は、ぜひ、日本を旅立つ前に、帽子、サングラス、薄手のUVカット上着を用意して、どうしても露出しちゃうところにはUVクリームを塗ってください。

オーストラリアと日本の違い

オーストラリアは日差しが強いので紫外線対策に対して意識が高いと聞いてはいたものの、パッと見て黒ずくめだったり、日傘をさしていたりという光景は見かけませんでした。

個人レベルでは日本のほうがしっかり対策が出来ていると思ったのですが、例えばアーケードに必ず日よけがあったり、家の窓にひさしがあったりと街の中に屋根になるものがたくさんありました。国として紫外線対策を推奨しているのでトータルで考えられていました。

では、日本で紫外線対策と言えば・・・
UVクリームもぬりますが、それよりも傘やウエアで守るほうが、経済的にもお肌にも優しい紫外線対策です。フード付きのメッシュパーカーや、帽子などとても凝った作りの機能性に富んだ製品がたくさんありますが、オーストラリアでは泳ぐときに着るラッシュガードと帽子くらいしか見つけられませんでした。

上手な紫外線対策のコツをこっそり教えます

オーストラリアには紫外線対策の合い言葉があります。

SLIP・SLOP・SLAP・SEEK・SLIDE の5つです。

Slip on a shirt. シャツを着る。
slop on sunscreen. UVクリームを塗る。
slap on a hat. 帽子を被る。
Seek shade. 日陰を探す。
Slide on sunglasses. サングラスをかける。

SLIP・SLOP・SLAP・SEEK・SLIDE

学校で勉強を学ぶのと同時に紫外線対策を学び、小さいときから皮膚癌の対策を知っているのです。歯磨きと同じくらい当然なこと。これが紫外線対策先進国と言うところでしょう。

オーストラリアの学校では、校舎間の移動の廊下には屋根がついています。

オーストラリアの小学校

校舎間の屋根

教育カリキュラムにしっかりと紫外線対策が浸透しているので、子ども達も帽子を被らないと外では遊べないし、クリームを塗りなおす習慣もついています。

日本では、やっとプールでのUVクリームを認められたところ。せめてラッシュガードを着て水泳の授業を受けられるといいのですが・・・

ちなみに、日本で推奨されている紫外線対策5か条はこちら

1. 出かける時間を選ぼう
2. 日陰を利用しよう
3. 帽子を被ろう
4. UVカット素材のウエアを着よう
5. 出てるところはUVクリームを使おう

基本的にお肌に負担がかからないように、肌から遠いところから守ることを大切にしています。

紫外線.com(http://shigaisen.com/)より

オーストラリアに行くときに気をつけたいこと

夏は暑いオーストラリア。まさか40度まで上がるとは思っておらず、後で聞いてびっくりしました!

日本と同じで、スーパーや、店の中に入ると結構涼しく、外に出るとガッと暑いので、体温調整はとっても大切だと思います。また、日本ほどあちらこちらで飲み物を売っていないのと、街の売店などではかなり高価なので、熱中症対策も考えて持ち歩く飲み物を用意しておくことをお勧めします。

紫外線対策先進国のオーストラリアですが、UVクリームが主流なので、街中でUVカットウエアを見かけることは殆どありませんでした。

特に、夏場に長袖を見つけるのは至難の業。日差し除けとしても有効ですし、夕方はまだまだ暑いという感じですが、夜になると急に涼しくなるのと、電車のクーラーが効いているので上着が1枚あるといいなと思いました。

日本でUVカットウエアというとEPOCHALが有名です。とことん凝った機能性。そして、生地は薄いのにしっかりとしたUVカットを実現する素材を使ったブランドは、オーストラリアだけでなく世界中を探しても見つからないかもしれません。事前にチェックしておきましょう。

UVクリームも日本人の肌にあったものはやはり日本製です。オーストラリアのUVクリームを試してみましたが、少し違和感を覚えました。

UVクリームもウエアも日本を出る前に用意することをお勧めします。しっかりとした紫外線対策をしてオーストラリアの日差しの下で楽しい思い出を作りましょう。

オーストラリアで発見したこと

この旅を通して日本とオーストラリアの生活の違いを様々なところで発見しました。紫外線対策もそれまでの習慣や文化の違いでやり方も変わってきますね。

◆オーストラリア人は、皮膚がんのケアを教育機関でしているから子供はUV対策バッチリなのに大人は日焼けが好き。

日焼けが好きなのに、UVカットクリームをめちゃ塗りしてサングラス・・・なんだか、ちょっと変な感じでした。日本ではむしろ、子供より大人のほうががっちり紫外線対策していますね。

◆オーストラリア人は、おおざっぱで、おおらか!

働き方も、とっても羨ましいほど。お昼には、ランニングに出かけ、会社でシャワーを浴びる人もいました。休憩はピッタリ1時間で終わるのではなくて、仕事量でカバーする。5時には、手に持っていたペンをそのまま落として帰ってしまうらしい。

そんな、働き方、日本人でする人いないですよね?家での時間を大切にするのだろうな♪と羨ましくなりました。

◆寿司が好き。

とにかくどこに行っても寿司が売っている。日本とちょっと違うお寿司だけど、なんだかちょっとほっとしてしまうのと、回転寿司で一生懸命お箸を使って食べているオーストラリア人を見かけた時には、日本の食べ物好きなんだな♪って嬉しくなってしまいました。

オーストラリアのすし

◆スーパーでは、子供用に食べていいよとカゴに置いてあるフルーツがありました。

小さな洋ナシが入っています。きっとお買い物で飽きちゃうお子さんにおやつ代わりにスーパーが用意しているんでしょうね♪なんだか「これいいな~」って思ってしまいました。

◆お土産は、スーパーで買うのが一番!

オーストラリア原産のはちみつや、おもしろいお菓子、チョコレートケーキや、コーヒーなど、お土産屋さんよりも安くて面白くて、個々の生活がわかるものがたくさん!もっと買っておけばよかったな、と思っています。

この記事の執筆者

EPOCHAL(エポカル) 井関典子

紫外線対策ウエアブランド EPOCHAL(エポカル)

日本唯一の機能的UV対策ウェアブランドのEPOCHALは、オーストラリアでも、シドニー・コンベンションセンターでの展示会に出展したり、豪政府関連団体に働きかけたり、精力的に活動しています。

EPOCALの活動と紫外線対策について、詳しく知りたい方は以下のサイトをご覧ください。エポカルのブログには、オーストラリアの紫外線対策についての情報がたくさんあります。

紫外線対策ウエアブランド:EPOCHAL(エポカル)
http://www.epochal.jp/

株式会社ピーカブー 公式ページ
http://www.epochal.co.jp/

子供のための紫外線対策協会:紫外線.com
Http://shigaisen.com/

EPOCALのプロジェクト


紫外線に当たれない難病:色素性乾皮症(XP)の子供たちのための防護服を作りたい!

色素性乾皮症(XP)は、紫外線に当たることができない難病です。日本では2万2千人に一人という発症率であり、オーストラリアでもこの難病に苦しむ人たちがいます。

全身を覆う防護服を着て外出しなければならない彼らは、多くの人達にこの病気を知ってほしい、全身を覆う衣類を着て肌を防護していることを理解してほしいと願っています。

このプロジェクトは、彼らが太陽のもとで自由に動き回ることができるようにという夢を叶える、UVカット・ファンつきウエアをつくり、20名のXPに苦しむ子供達へ届けるというものです。

防護服の設計開発は既に完了しています。この非営利プロジェクトは、20枚の防護服の寄贈にかかる費用を、クラウドファンディングによって集めるというものです。

詳しくは、こちらの記事「紫外線対策ウエアブランドEPOCHALによる難病XP(色素性乾皮症)のための防護服」をご覧ください。

紫外線 UVカット ウェア エポカル

エポカル代表の松成さん(左)と記事執筆者の井関さん(右)

UVカットウエアブランド“エポカル”が紫外線の強いオーストラリアで購入できます!

ビーチがたくさんあるシドニーで、有名な「MANLY BEACH(マンリー・ビーチ)」。 シティ郊外のどこかのんびりとした空気感もありつつ、サーフィンスポットとしても有名な人気ビーチです。

近くにはカフェや様々なショップがたくさんあり、多くの人々がショッピングやビーチを楽しんでいます。そのショッピングモールの一角に、とても可愛らしいお洋服を揃えた子供服のお店 MANLY BEACH BABES というお店があり、そこに日本のエポカルブランドのお洋服が並んでいます。

日本でも大人気のブレッサブルパーカーやマリンスイム、エアスルーハットなどをお求めいただけます。オーストラリアは、日本よりもかなり紫外線が強く、お子様もしっかりUVケアされることをお勧めします。

Manly Beach Babes
ADD:Shop 4/22A Darley Road, Manly 2095
TEL:(02) 9976 6511
https://manlybeachbabes.com/

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