海外在住者がアマゾン電子書籍キンドルで日本語の本を読み倒す方法

アマゾンキンドル日本の本を海外から

海外に住んでいるけど日本の書籍が読みたいという場合には、アマゾンの電子書籍であるKindle(キンドル)を利用するのが最も早く便利ですが、日本のキンドルを海外からダウンロードするのには制限があります。そのままでは、キンドルの読み放題サービスであるKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)で日本語の電子書籍を好きなだけ読むこともできません。

しかし、海外にいても好きなだけ日本語の電子書籍を読む方法があります。この記事では、海外在住者がアマゾンキンドルで日本の書籍を購入して制限なく読む方法について解説します。

海外からキンドルを無制限で使うには

最初に簡単に結論から言うと、海外にいながら制限なしで日本にいる時のようにキンドルで日本の書籍を好きなだけ読むには、以下の2つが必須となります。

  • 日本のアマゾンに日本の住所で登録する
  • VPNを利用して日本からアマゾンにアクセスする

海外から日本のアマゾンで扱われている大量のキンドル日本語電子書籍を読むには、日本のアマゾンに日本の住所でアカウント登録することが必要となります。

そして、海外から日本のアマゾンキンドルを利用すると、書籍のダウンロード可能冊数に制限が課せられます。これを回避する為にVPNというサービスを利用すれば、制限なしでダウンロードすることが可能です。

以下に、これらについて詳しく説明します。

Kindle(キンドル)とは

既にご存知の方も多いとは思いますが、先ずキンドルとはアマゾンが販売する電子書籍のことです。アマゾンのキンドルストアには大量のキンドル電子書籍があります。

キンドルで購入した電子書籍はアマゾン独自のファイル形式であり、他の電子書籍と互換性がありません。基本的にキンドル対応の端末を使うか、PC、タブレット、スマホにインストールしたアプリでしか読めません。また、インターネットに接続して、キンドルクラウドリーダーというサービスを利用すれば、ウェッブ上でブラウザ経由で読むことも可能です。

キンドルクラウドリーダーは、常にインターネットに接続したオンライン状態で利用しなければならず、インターネットのないオフライン状態でキンドルの電子書籍を読むには、キンドル対応の端末を買うか、PC、タブレット、スマホに無料アプリをインストールする必要があります。キンドル無料アプリはアンドロイド版、Apple版、PC版があります。

活字の本を読むには、読書専用に設計されたキンドル端末が便利で長時間の読書でも目が疲れず読みやすいですが、無料アプリでも十分に機能を果たしますので、とりあえず読みたいという方は専用端末無しでも、キンドル電子書籍購入後、直ぐに読み始められます。

キンドルで日本の本を読むには

日本のアマゾンに登録する

世界各国のアマゾンには、キンドルの電子書籍ストアがあり、その国の書店で販売されているありとあらゆる本を電子書籍で読むことが可能です、

しかし、日本で販売されている日本語書籍の多くは、日本のアマゾンでないと入手できません。日本以外のアマゾンでも日本語書籍はあることにはあるのですが、品揃えは非常に少なく限られたものしか扱われていません。

他国で作成したアマゾンのアカウントを、日本のアマゾンで使用することはできません。例えばオーストラリアのアマゾンで開設したアカウントで、日本のアマゾンを利用する事はできません。

ですので、日本のアマゾンでキンドルの電子書籍を読むには、日本のアマゾンに登録してアカウントを開設しましょう。

日本の住所を登録する

日本のアマゾンにアカウントを開設する際に海外の住所を現住所として登録することが可能ですが、それはせずに、実家、親戚などの日本国内の住所を登録しましょう。

アカウントの「お届け先」住所が日本国外だと表示される商品が制限されます。しかも、キンドル電子書籍読み放題サービスであるKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)が利用できなくなります。

サイトを開いた時に「お届け先」住所表示が日本国外になっている場合は、サイト左上の「お届け先」をクリックして、日本国内の住所に変更してください。クリックすることで変更できます。

「お届け先」はお使いの端末のIPアドレスを検知して自動で表示されるので、何も設定しなければアクセス元の地域が表示されます。例えばオーストラリアからアマゾン日本にアクセスすると「お届け先」が自動的にオーストラリアとなり、利用可能サービスが制限されます。

何もしなければアクセスした国のアドレスが表示される

以下の例では、「オーストラリア」となっていたのを、日本国内の「東京都中央区」の住所に変更しました。

お届け先に日本の住所を登録する

お届け先住所として日本国内の住所を登録したのに、「お届け先」に海外のアクセス元の地域が表示される場合は、ログイン後に「お届け先」をクリックすると登録した日本の住所が選択できます。

アマゾン日本への支払いは海外のクレカでもOK

「お届け先」に日本の住所を登録しても、海外発行のクレジットカード登録・利用が可能です。日本のクレジットカードを持っていない場合でも、問題なく支払いができます。

海外からのキンドル利用に対する制限

海外からダウンロードできる冊数の制限

日本国外からだと、アマゾンキンドルで購入した電子書籍のダウンロードできる冊数に制限があります。月々の定額で読み放題のKindle Unlimitedだけでなく、1冊づつ購入する電子書籍にもこの制限が適応されます。

日本国外から新たにダウンロードできるのは5冊までというケースが多いようですが、地域と状況によって異なるようです。

日本のアマゾンで扱っているキンドル電子書籍は、日本国内在住者向けであり、海外からの利用が制限されています。日本国内在住者が、旅行などで一時的に海外に滞在した際にダウンロードする場合も制限されます。

IPアドレスで海外からのアクセスが検知され、制限される

日本のウェッブサイトに海外からアクセスしていることは、あなたの使っているPCやスマホなどの端末のIPアドレスの所在地によって検知されます。

IPアドレスとは、インターネットに接続しているPCやスマホなどの端末に割り当てられているアドレス、つまり住所のようなものです。

このIPアドレスをもとに、ウェッブサイトの利用者がどこの国からアクセスしているかがわかりますので、日本国外からのアクセスに制限が課されることになります。

ということは、あなたの端末が日本国内のIPアドレスを持っていれば、日本国内からアクセスしているとみなされて制限を受けないことになります。そんなことが出来るのでしょうか?

VPNというサービスを使って、海外にいながら日本のIPアドレスを経由して、ウェッブサイトにアクセスすることで、それが可能になります。

海外からの利用制限を解除するにはVPNを使う

海外からの日本のアマゾンへアクセスして、キンドル電子書籍をダウンロードする冊数を制限されないようにするにはVPNというサービスを利用します。

VPNを経由すれば、世界中のどこにいても、日本のIPアドレスからアマゾンにアクセスすることができます。

VPNを利用すれば、日本のキンドル電子書籍だけでなく、アマゾンプライムで動画も見れるし、邦楽も聴けます。また、ネットで日本のTV番組も制限なしに見ることができ、日本のニュースの動画も地域制限なしに見ることができます。日本の有料動画サービスにもアクセスできます。

VPNとは、簡単に言うと、インターネット接続の匿名性とセキュリティーを向上させると共に、あなたの実際のIPアドレスを変えて、あたかも別の国や地域から接続しているかのように見せることが出来る技術です。

VPNを使って日本のVPNサーバを選択すれば、あなたのIPアドレスを日本のIPアドレスにすることができ、日本から接続していることになるので、日本のアマゾンの利用に対して制限が課されません。

よって、キンドルの日本語電子書籍を無制限でダウンロードすることが可能になります。

VPNサービスのプロバイダーはいくつもあり、無料のものもありますが、利便性と安全性を考えると有料のサービスを選択することをおすすめします。

以下に挙げたような大手VPNプロバイダーなら、日本だけでなく世界中にVPNサーバーを所有しており、VPNを経由することで起こるスピードの低下も最小限に抑えられます。

Surfshark、NordVPN、ExpressVPN、CyberGhost VPNは、日本人の利用者も多く、日本語のサイトも完備しています。カタカナ表記のVPNは日本のVPNプロバイダーです。

私はSurfsharkを利用していますが、アマゾンでのキンドル利用、アマゾンプライムビデオでの日本の様々な番組視聴、アマゾンプライムミュージックで邦楽を聞いたりと非常に重宝しています。24カ月分の一括払いで、日本円にして月々300円以下で、SurfsharkのVPNの24か月プランを購入しました。日本のアクセスポイント(IPアドレス)も10以上あり、アクセスして日本の動画サイトを見てもスピードのロスもさほど感じさせません。

日本では、Surfsharkに並んで、NordVPNExpressVPNも人気があるようですが、ここにリストしているVPNプロバイダーならどこでも安心かと思いますので、使用期間と値段を比べて最もお得なところを選んだらよろしいかと思います。

上記を含むおすすめできるVPNサービスを一覧としてまとめました。各社の特徴と料金も比較できます。日本の会社が提供するサービスもリストしています。

海外から日本のコンテンツを見るのにおすすめのVPNサービス一覧

VPNを利用するには特別な機器を入手する必要はありません。PC、タブレット、スマホにアプリをインストールするか、お使いのブラウザに拡張機能を追加するだけで、購入直後から使用できます。

また、VPNを使えば、アマゾンだけでなく、Abama TVなどの日本の動画サイトも制限なく視聴できます。

キンドルを使い倒す

読み放題のKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)

キンドルストアには、定額の月額980円を払えば読み放題になるKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)があります。

Kindle Unlimitedの対象となっている書籍は大変多く、専門書、小説、雑誌、漫画、絵本などありとあらゆるジャンルの本が大量にあります。初回の30日間は無料で利用できます。気に入らなかったらキャンセルも自由です。

Kindle Unlimitedには、知識を得るための専門書や子供の為の絵本などが読み放題で選択肢もたくさんあるので、我が家では大変重宝しています。一度にダウンロードできるのは最高20冊ですが、入れ替えは自由ですので、読み終えた本はどんどん入れ替えて使っています。

Kindleで電子書籍化されている本は多数ありますが、新書や人気のある本にはKindle Unlimitedの読み放題にはなっていない無い本が多いです。

Kindle Unlimitedで利用した本は、Kindle Unlimitedの月額サービスを解約したら読むことが出来ませんが、単独で購入した本は永久に残りますので、無制限で読むことが出来ます。

Kindle Unlimitedを海外から利用する際は、必ずVPNを利用しましょう。Kindle Unlimitedは、日本国内対象のサービスとなっており、VPNを利用せずにそのまま海外のIPアドレスでアクセスすると、日本国内の住所を登録してもダウンロードできる冊数が制限されてしまいます。

海外購入のキンドル端末でも日本語書籍が読める

キンドルは電子書籍であり、キンドル専用端末か、PC、タブレット、スマホにインストールしたキンドルアプリ、または、インターネットに接続して、会員ログインすれば、キンドルクラウドリーダーでウェッブブラウザ上で読むことが可能です。

文庫本のように扱えて、一番読みやすいのがキンドル専用端末です。日本語の電子書籍を読むのにキンドル端末を日本で購入する必要はありません。

日本のアマゾンは日本で買ったキンドルの端末を使用することを奨めていますが、どの国で買った端末でも問題なく作動するようです。私はオーストラリアのシドニー在住ですが、現地で購入したキンドル端末を使って問題なく日本の書籍を読んでいます。

キンドル端末は、お住まいの国のAmazonや家電量販店で購入できます。一番おすすめの端末は、Kindle Paper White(キンドル・ペーパーホワイト)ですが、最安値の端末でも問題なく読書が可能です。

ちなみにキンドル端末は、Kindleファイルの本だけでなく、PDFファイルも本のように表示させることが可能です。私はPDFのファイルになった読み物もキンドル端末で読んでいます。

スマホ、タブレット、PCでもキンドルアプリで読める

Kindle端末が無くても、Kindleの電子書籍は読めます。Kindle端末は白黒表示ですので、カラーの雑誌などは、PCや大型のタブレットを使った方が読みやすいです。ちなみに、Kindle Fireというカラーのタブレットのキンドル端末もあります。

まとめ

以上、アマゾンの電子書籍キンドルについてと、海外から日本語のキンドルを無制限に読む方法について説明しました。

最後に要点をまとめます。

  • 日本語電子書籍を読むなら、日本のアマゾンのキンドル。
  • アマゾンのKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)は月々980円で読み放題。
  • 海外からの日本のアマゾンキンドルを無制限にダウンロードするには、1.日本のアマゾンに日本の住所で登録すること、そして、2.VPNを利用して日本からアマゾンにアクセスすることが必要。

こちらは日本のアマゾンの各サービスへのリンクになります。

おすすめのVPNは以下になります。

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